メルセデス・ベンツ CL500 【プレイバック試乗記】
カテゴリー: メルセデス・ベンツの試乗レポート
タグ: セダン
2008/01/18
※この記事はカーセンサー関東版2号 2000年1月20日発売号に掲載されていたものをWEB用に再構成したものです
■最高級ラグジュアリィクーペにふさわしい運動性能と贅沢な内装
↑流麗かつダイナミックなスタイリング(左)シートはやや硬め。リアへのアクセスは前席が自動スライドするため簡単だ(右)
1999年3月に開かれたジュネーブモーターショーで6年ぶりのモデルチェンジを発表し、人々から羨望の眼差しを浴びていたCL。日本でのCL500の発売は10月から。CL600は2001年春からの発売を予定。先代に比べ全長65mm、全幅55mm、全高45mm小さい。スタイリングは流麗かつダイナミックに仕上げられている。また運動性能と走行快適性を同時に実現する新開発のシャーシシステム、“アクティブ・ボディ・コントロール”を採用。「身軽」になるべく、ボディ随所にはアルミ合金やマグネシウムなどを使用し大幅な軽量化も行われた。先進技術を採用した走行性と贅沢な内外装で満足感は十分だろう。
■乗る人も路面をも選ばない幅広い走りに最高級の意味を知る
↑ボディカラーは7色。内装のレザーカラーは3色が用意されている(左)走り始めからの圧倒的なトルク感が印象的。速度コントロールもしやすかった(右)
最高級ラグジュアリィクーペと銘打つCLはエクステリア/インテリアのデザイン性やクオリティについては良くて当たり前、と言わせていただくとする。実用面ではボディサイズを若干コンパクトにしつつも、室内の居住性は前後シートともに十分。唯一トランクにゴルフバッグが1セットしか入らないのを残念に思われる方もいるかもしれない。走行性については、やはり新開発のアクティブ・ボディ・コントロールは偉大だ。これは走行時に車体に起きる様々な挙動を感知し、電子デバイスで前後のサスペンションの動きを抑制するというもの。通常/スポーツの2モードがあり、通常はしなやかな乗り心地および操作感が得られるが、スポーツモードでは特に高速コーナーでのロールの少ない安定した走行性が実感できた。乗る人も路面をも選ばない幅広い走りに、改めて最高級の意味を知ることができるだろう。
主要諸元のグレード | CL500 |
駆動方式 | FR |
トランスミッション | 5AT |
全長×全幅×全高(mm) | 5000×1855×1400 |
ホイールベース(mm) | 2885 |
車両重量(kg) | 1810 |
乗車定員(人) | 4 |
エンジン種類 | V8SOHC |
総排気量(cc) | 4965 |
最高出力[ps/rpm] | 306ps/5600rpm |
最大トルク[kg-m/rpm] | 46.9kg-m/2700~4200rpm |
10・15モード燃費(km/L) | - |
ガソリン種類/容量(L) | 無鉛プレミアム/88 |
車両本体価格 | 1420.0万円 |
コンセプト | 5点 |
フィニッシュ | 4点 |
前席居住性 | 5点 |
後席居住性 | 3点 |
内装の質感 | 4点 |
取り回し | 5点 |
操作系の使い勝手 | 5点 |
ラゲージルーム | 3点 |
パワー感 | 4点 |
トルク感 | 5点 |
加速性能 | 5点 |
乗り心地 | 5点 |
操縦安定性 | 5点 |
高速安定性 | 4点 |
しっかり感 | 5点 |
ブレーキ性能 | 5点 |
環境対策 | 4点 |
燃費 | 4点 |
ステータス | 5点 |
コストパフォーマンス | 4点 |
得点合計 | 89/100 |
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