メルセデス・ベンツ C180 【プレイバック試乗記】
カテゴリー: メルセデス・ベンツの試乗レポート
タグ: セダン
2009/08/12
※この記事はカーセンサー関東版2001年8号(2月22日)に掲載されていたものをWEB用に再構成したものです
適度な排気量で微妙な走りだが古き良きベンツの乗り味をもつ
↑剛性感の高いがっちりしたボディ作りは、さすがにメルセデス! と思わせるものがある(左) 外装で他のグレードとの大きな違いは、アルミホイールが装着されていないこと(右)
これまでの車名からするとC200といえば2Lエンジン搭載車のことだった。しかしなぜか新型になってC200は過給器付き(スーパーチャージャー)のモデルを示すようになり、今回紹介するC180 が、従来のC200に当たる2LNA(自然吸気)エンジン搭載車となっている。
ややこしいけれど、C180は2L(1998cc)エンジン搭載車です。
ちなみに旧型モデルの販売状況を見ると、売れ筋は2Lエンジン搭載車だった。新型もこのC180が売れ筋になるだろう。価格は390 万円で旧型と同じとなる。
ドイツ車らしいハードなサスペンションに、ドッシリとしたハンドルの手応え
↑シートはファブリックのみとなり、ヒーター付き本革シートは設定されない(左) 旧モデルと比べ、トルクが9%増大したが、排ガスは最高で56%も低い値となる(右)
最近のM・ベンツって、まるでトヨタになりたいような車ばっかりだった。現行Eクラスはセルシオみたいだし、Sクラスもハンドルをはじめとした操作系が軽く、これまたセルシオの新型車風。しかし新しいCクラスは全然違っていた。ムカシのM・ベンツが戻ってきた、と言ってもよかろう。ドイツ車らしいハードなサスペンションに、ドッシリとしたハンドルの手応えをもつ。C180で唯一懸念していたのが動力性能。CD値=0,26という素晴らしく空気抵抗の低いボディをもつため、最高速こそ207km/hで従来型の203km/hを凌ぐものの、車重が110kg増えている。果たして乗ってみたら「う~ん 微妙です! 」といった感じ。決して速くはないけれど、不満続出といったほどでもないのだ。ワタシなら「こんなモンでいいか」と思えた。また、昨今の環境問題などを考えると、このくらいの適度な排気量で満足しておくべきなのかもしれない。
SPECIFICATIONS
主要諸元のグレード | C180 |
駆動方式 | FR |
トランスミッション | 5AT |
全長×全幅×全高(mm) | 4535×1730×1425 |
ホイールベース(mm) | 2715 |
車両重量(kg) | 1470 |
乗車定員(人) | 5 |
エンジン種類 | 直4DOHC |
総排気量(cc) | 1998 |
最高出力[ps/rpm] | 129ps/5500rpm |
最大トルク[kg-m/rpm] | 19.4kg-m/3750rpm |
10・15モード燃費(km/L) | - |
ガソリン種類/容量(L) | 無鉛プレミアム/62 |
車両本体価格 | 390.0万円 |
国沢 光宏の責任採点
コンセプト | 4点 | 取り回し | 5点 | 加速性能 | 2点 | ブレーキ性能 | 5点 |
フィニッシュ | 5点 | 操作系の使い勝手 | 5点 | 乗り心地 | 4点 | 環境対策 | 3点 |
前席居住性 | 4点 | ラゲージルーム | 3点 | 操縦安定性 | 5点 | 燃費 | 3点 |
後席居住性 | 2点 | パワー感 | 2点 | 高速安定性 | 5点 | ステータス | 4点 |
内装の質感 | 5点 | トルク感 | 2点 | しっかり感 | 5点 | コストパフォーマンス | 4点 |
得点合計 | 77/100 |
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