※この記事はカーセンサー関東版1号(2001年1月4日発売)に掲載されていたものをWEB用に再構成したものです

余裕のエンジンは音も素晴らしい、メルセデス・ベンツらしいオープンスポーツ

  • メルセデス・ベンツ SLK320 走り|ニューモデル試乗
  • メルセデス・ベンツ SLK320 リアスタイル|ニューモデル試乗
↑マイナーチェンジにより格段の質感向上されたメルセデス・ベンツ SLK320(左)エクステリアでは数カ所のデザイン変更のほか、SLK320専用パーツも採用されている(右)
4年前に日本デビューしたSLK230コンプレッサーがマイナーチェンジすると同時に、SLK320の日本導入が始まった。 搭載される3.2LエンジンはSクラスなど他モデルに搭載されているもの。 エクステリアも一部デザインを変更し、インテリアもウッドパネルや本革シートなどを採用、スポーティな中に高級感を高めたモデルとした。

SLK320の導入で、SLK230は新デザインのアルミホイールや、センターコンソールにアルミパネルを採用するなどスポーティな味つけをし、それぞれの個性を際立たせた。また、今回のマイナーチェンジにより格段の質感向上ぶりがうかがえる。

プレミアム・コンパクト・オープンスポーツモデルに仕上がったSLK320

  • メルセデス・ベンツ SLK320 インパネ|ニューモデル試乗
  • メルセデス・ベンツ SLK320 エンジン|ニューモデル試乗
↑インテリアの質感は十分。5ATはマニュアル操作が可能なティップシフト付き(左)3.2LエンジンはコンパクトなSLKにとって十分なパフォーマンスを発揮する(右)
エンジンが変わるとクルマの印象がこんなにも変わるものなのか・・・・。3.2Lエンジンを搭載したSLK320の走りは低速域からスムーズで厚みのあるトルクを発生し、その余裕がクルマの質感すらも高めているように感じた。加速もすこぶる良く、エンジン音の力強さも心地いいのだ。電動開閉式ハードトップをもつSLKはオープンカーといえどもボディ剛性は十分。オープンの状態で走ってもクローズドボディのコンパクトカーと何ら変わらぬボディのかたまり感を感じることができる。

ハンドリングも、常に4輪がコーナーでドッシリと路面に設置していることを、ステアリングの重さと、踏ん張り感でしっかりと実感できる。少々質感不足を感じていたマイナーチェンジ前のSLK230と比べ、SLK320は作り込みまでキチッとした印象を受けた。

SPECIFICATIONS

主要諸元のグレード SLK320
駆動方式 FR
トランスミッション 5AT
全長×全幅×全高(mm) 4010×1745×1280
ホイールベース(mm) 2400
車両重量(kg) 1400
乗車定員(人) 2
エンジン種類 V6SOHC
総排気量(cc) 3199
最高出力[ps/rpm] 218ps/5700rpm
最大トルク[kg-m/rpm] 31.6kg-m/4600rpm
10・15モード燃費(km/L) 9.3
ガソリン種類/容量(L) 無鉛プレミアム/60
車両本体価格 610.0万円

飯田 裕子の責任採点

コンセプト 5点 取り回し 4点 加速性能 5点 ブレーキ性能 4点
フィニッシュ 5点 操作系の使い勝手 4点 乗り心地 4点 環境対策 3点
前席居住性 4点 ラゲージルーム 3点 操縦安定性 5点 燃費 3点
後席居住性 - パワー感 5点 高速安定性 5点 ステータス 5点
内装の質感 4点 トルク感 5点 しっかり感 4点 コストパフォーマンス 2点
得点合計 79/95
(Tester/飯田 裕子 Photo/奥隅 圭之)