トヨタ カローラアクシオ/フィールダー ハイブリッド (松本英雄)【ニューモデル試乗】
カテゴリー: トヨタの試乗レポート
2013/10/30
HV化により、購入した後のランニングコストが低減し扱いやすさもさらに向上。カローラ本来の魅力が増した
カローラに満を持してハイブリッド(HV)モデルが登場
燃費33km/Lの低燃費がカローラ本来の魅力を増大
カローラのアクシオ(セダン)とフィールダー(ワゴン)に満を持してハイブリッド(HV)モデルが登場した。基本ユニットはベストセラーHVであるアクアのシステムを使用している。
カローラは構造上、アクアより重量が約100kg重いが、燃費はアクシオ、フィールダーともに33km/Lを達成している。
モーターのみで走るEV走行も可能なHVカローラであるが、サスペンションに乗る上屋の重みと相まって、粛々と走り出せば、このクラス最高の乗り心地へと誘ってくれる。
HV化でフィールダーの乗り心地がアップした
昨今のHVは空気抵抗の低減を狙い、フロントガラスの角度が寝ているタイプが多い。カローラのそれは立ち気味だが、それは良好な前方視界の確保が理由だ。
フロントウインドウを過度に寝かさない事で、ダッシュボードの映り込みを最小限に抑えるほか、サイドミラーの取り付け位置をAピラー(フロントウインドウを囲む両柱)から離せるため前方の見切りを良くできる。
またフィールダーは、出来る限り最後方のピラーを細くし視認性を良くしている。ワゴンはセダンより音や振動が出やすいが、ピラーを細くしながらもボディ剛性は強化されていた。
さらに言えば、通常のカローラよりもHVの方が剛性感が高く乗り心地も良い。これはバッテリーを配置した部分を補強した結果だろう。しかもフィールダーはリアハッチの剛性もこの機に上げているとのことなので、乗り心地が良くなっているのもうなずける。
セダン、ワゴン両モデルに言えることだが、HV仕様による犠牲は、価格以外はないということだ。価格は200万円を超えるが、とにかく給油時の出費は確実に少ない。
カローラは購入した後のランニングコスト低減と扱いやすさという実用要素が最大のファクターとなるモデルだ。ユーザーにとって燃費33km/Lは何と言っても嬉しいはずである。
SPECIFICATIONS
グレード | アクシオ ハイブリッド | フィールダー ハイブリッドG |
駆動方式 | FF | |
トランスミッション | CVT | |
全長×全幅×全高(mm) | 4360×1695×1460 | 4360×1695×1475 |
ホイールベース(mm) | 2600 | |
車両重量(kg) | 1140 | 1180 |
乗車定員(人) | 5 | |
エンジン種類 | 直4DOHC+モーター | |
総排気量(cc) | 1496 | |
最高出力[kW(ps)rpm] | 54(74)/4800+45(61) | |
最大トルク[N・m(kg-m)/rpm] | 111(11.3)/3600-4400+169(17.2) | |
JC08モード燃費(km/L) | 33.0 | |
ガソリン種類/容量(L) | レギュラー/36 | |
車両本体価格(万円) | 192.5 | 216.5 |
あわせて読みたい
- 先代BMW 3シリーズ(F30型)を買うなら、総額150万円以下が狙い目だ!
- 【試乗】メルセデス・ベンツ 新型Sクラス│”新時代の車”を堪能できるラグジュアリーセダンの最高峰!
- 【試乗】新型 フォルクスワーゲン T-Cross│「TさいSUV」はハッチバックよりもどこが欲張りか? 実際に乗って考えた
- 今はもう中古車でしか味わえない高純度FR、国産を代表するミドルセダンのレクサス GS【Back to Sedan】
- 世界で3社しか市販していないレアなFCVの1台、トヨタ MIRAIのドライブフィールに注目! 【EDGE’S Attention】
- 日産のフラッグシップモデル、4代目シーマの価格が上昇中! 気になる方は早めの行動を!
- アルピナ B8 4.6リムジン。それはある意味「永遠の命」をもつ希少名車だった。【NEXT EDGE CAR】
- 現行型アルファードの平均価格が300万円台に突入!! 中でも後期型の低走行車が超お得
- 残された時間はあとわずか!? 「大排気量エンジン×MT」という歓びを味わえるオススメモデル
- 元教習指導員オススメ! 総額100万円以内で買える“脱ペーパードライバー”にぴったりなモデル【SUV編】