トヨタ クラウン|ニューモデル試乗

乗り心地はクラウンらしくしなやかで安定感があり、ダイレクトにスポーティではないがしっかりと腰を据えた安心感の高いハンドリングを提供してくれるアスリートの3.5L仕様

ステアリングを切った瞬間に新しいクラウンと出合う

2.5L仕様のロイヤルはクラウンらしい静粛性

新型クラウンの目玉のひとつは直列4気筒2.5Lのハイブリッドだ。ただし試乗した車は完全な量産仕様ではないとのことなので控え目に話をする。結論から言うと、思った以上に4気筒のエンジン音が気になった。勿論、車内では十分に抑えられているのだが、ロイヤルとアスリートの非ハイブリッド車の静粛性には及ばない。

その点2.5Lのロイヤルサルーンは、クラウンらしいクラシックな静けさがある。6速ATは粘り強いエンジンと相まって、伸びやかで熟成されている。アクセルを踏み込んだ時のキックダウンでも心地よいエンジン音が伝わってくる。これはアスリートの2.5Lにも言えることだ。

ドライビングの楽しさを味わえるアスリートの3.5L+8AT仕様

ロイヤルとアスリートの違いはダンパーにある。ロイヤルがコンベンショナルな仕様であるのに対して、アスリートは可変ダンピング機能が備わり17段階の細かな制御を行う。これがロイヤル以上の安定感を作り出す。

両モデル共に、ステアリングを切った瞬間に新しいクラウンと出合うだろう。急なハンドル操作にも絶えず安定した装いで答えてくれるのだ。これは操舵系とサスペンションアームの大幅な改良によって得られた恩恵である。従来は路面からのインフォメーションをゴムによって逃がしたが、新型では金属にスリットを入れ力を分散して逃がす方式にした。鋼の特性を熟知して得られたサスペンションである。

このシャーシ技術をもって最も楽しく走らせる事のできるのは、クラウン唯一の8速ATを搭載するアスリートの3.5L仕様である。乗り心地はクラウンらしくしなやかで安定感があり、ダイレクトにスポーティではないがしっかりと腰を据えた安心感の高いハンドリングを提供する。また8速ATのキレの良いシフトアップとエンジンサウンドは、ドライバーにドライブする楽しさ伝えてくれる。

アスリートとロイヤルの違いは、フロントグリルを見れば一目瞭然。写真はロイヤル。アスリートはメッシュタイプ

アスリートとロイヤルの違いは、フロントグリルを見れば一目瞭然。写真はロイヤル。アスリートはメッシュタイプ

インテリアはアスリートが黒基調、ロイヤルがベージュ&茶基調。写真はアスリートSに設定されるテラロッサ

インテリアはアスリートが黒基調、ロイヤルがベージュ&茶基調。写真はアスリートSに設定されるテラロッサ

シフト操作時における急発進の抑制や衝突時の被害軽減に寄与する「ドライブスタートコントロール」を全車で標準装備する

シフト操作時における急発進の抑制や衝突時の被害軽減に寄与する「ドライブスタートコントロール」を全車で標準装備する

CMでお馴染みのピンク仕様は2013年末に発売される予定

CMでお馴染みのピンク仕様は2013年末に発売される予定

SPECIFICATIONS

グレード ロイヤル ロイヤルサルーンG(ハイブリッド) アスリート(ハイブリッド) アスリートG
駆動方式 FR
トランスミッション 6AT CVT 8AT
全長×全幅×全高(mm) 4895×1800×1460 4895×1800×1450
ホイールベース(mm) 2850
車両重量(kg) 1540 1680 1640 1650
乗車定員(人) 5
エンジン種類 V6DOHC 直4DOHC+モーター V6DOHC
総排気量(cc) 2499 2493 3456
最高出力[kW(ps)rpm] 149(203)/6400 131(178)/6000+105(143) 232(315)/6400
最大トルク[N・m(kg-m)/rpm] 243(24.8)/4800 221(22.5)/4200-4800+300(30.6) 377(38.4)/4800
JC08モード燃費(km/L) 11.4 23.2 9.6
ガソリン種類/容量(L) レギュラー/71 レギュラー/65 プレミアム/71
車両本体価格(万円) 353.0 536.0 410.0 575.0
Tester/松本英雄 Photo/尾形和美