第3世代ポルシェ カイエンがデビュー
2017/08/30
ドイツ.ポルシェAG(本社:ドイツ、シュトゥットガルト 社長:オリバー・ブルーメ)の第3世代カイエンがデビューしました。大きな成功を収めてきたカイエンのニューモデルは、全面的に新開発され、さらにすぐれたポルシェ特有の性能と抜群の実用性を兼ね備えます。パワフルなターボエンジン、新しい8速ティプトロニックSトランスミッション、新しいシャシーシステム、そして総合的なコネクティビティを備えた革新的なディスプレイとコントロールコンセプトがスポーツ性と快適性を次の段階に進めます。発売時には、新開発された2種類の6気筒エンジンを選択することができます。先代を29kW(40PS)上回る250kW(340PS)の3リッターターボエンジンを搭載するカイエン。そしてカイエンSの先代を15kW(20PS)上回る320kW(440PS)の2.9リッターV6ツインターボエンジンは最高速度265km/hに達し、オプションのスポーツクロノパッケージを装着することで、0-100km/h加速は5秒以内となります。
アイコニックな911スポーツカーをベースにしたカイエンは第3世代となり、外見も強化され、初めて前後サイズの異なるミックスタイヤとリアアクスルステアリングを備えます。このようなスポーツカー特有の特徴に加え、標準装備されるアクティブ制御の4WDシステム、ポルシェ4Dシャシーコントロール、3チャンバーエアサスペンション、および電子制御ロール安定化システムのポルシェ ダイナミックシャシー コントロールシステム(PDCC)によって、オンロード性能がさらに改善されています。大幅に拡張された標準装備にもかかわらず、カイエンの重量は先代を約65kg下回り、なおかつオフロード使用に完璧に適合します。
ダイナミックなデザインランゲージ:さらに引き締まったデザインと大型ホイール
新しく、しかも親しみのある明快なデザインを備えたスポーティで精密なカイエンの外見は、ポルシェ デザインのDNAを受け継ぐスタイルを維持しながら強化されています。フロントの大型化されたエアインテークは、向上した性能を明確に示します。新しい水平のライトエッジによって、停車中もワイドかつスポーティに見えます。ホイールベース(2,895mm)を変更することなくエクステリアを63mm伸ばし、車高を先代より9mm下げることによって、全長4,918mm、全幅1,983mm(エクステリアミラーは除く)のボディは、カイエンのエレガントな流線形の印象を強調しています。ラゲッジコンパートメントの容量は、先代を100リッター上回る770リッターです。サイズが1インチ大きくなったホイールは、ドライビングダイナミクスを高めるために初めて後輪が前輪よりもさらに大型化されました。再設計されて立体的なライトデザインとそれを結ぶ細長いLEDストリップを備えたテールライト上には特徴的な3DのPorscheロゴが広がります。
ポルシェは、ヘッドライトに新たな3段階のライティングコンセプトを提供し、全てのカイエンにLEDヘッドライトが標準装備されます。アップグレードオプションとして、コーナリングライトやモーターウェイライトなど、各種ライトモードを追加するポルシェ ダイナミック ライト システム(PDLS)を選択することができます。トップエンドのシステムはPDLS Plusを組み込んだ新しいマトリックスビーム付きLEDヘッドライトです。84個の個別に作動する発光ダイオードによって完全可変の配光と光強度が可能になり、対向車への眩惑のないハイビームやアダプティブ サイン グレア コントロールなどの新機能を備えます。
カイエンとカイエンSの発売
ニューポルシェSUVは次の2つのバージョンで発売されます。3リッター6気筒ターボエンジンを搭載したカイエンは、最高出力250kW(340PS)、最大トルク450N・mを発生し、標準モデルでありながら0-100km/h加速タイムは6.2秒(スポーツクロノパッケージ仕様車は5.9秒)、最高速度は245km/hに達します。同様に新開発された2.9リッターV6ツインターボエンジンを搭載したもう一つのモデルのカイエンSは、先代を15kW(20PS)上回る最高出力324kW(440PS)、最大トルク550N・mを発生し、0-100km/h加速タイムは5.2秒(スポーツクロノパッケージ仕様車は4.9秒)、最高速度は265km/hに達します。
オンロードでさらに高速、起伏の多い地形でいっそう印象的:ティプトロニックSとPTM
カイエンのスポーツ性と快適性の両方を改善する拡張された性能は、新しい8速ティプトロニックSトランスミッションによるところが少なくありません。低いギアの素早いレスポンスタイムとスポーツレシオがオンロードとオフロードの両方の性能を高めます。8速ギアのロングレシオは、快適性とスポーツ性の強化とは対照的に、低トルク、最適な燃費、快適な走行を保証します。
起伏の多い地形でも、カイエンは明快なドライビングプレジャーを提供します。プログラムされたオフロードモードによって、走行条件に合わせて適切な設定を簡単に選択することができます。デフォルト設定はオンロードプログラムで、穏やかなオフロード地形では、マッド、グラベル、サンド、ロックの4つのモードを作動すると、各条件に合わせて、ドライブ、シャシー、ディファレンシャルロックの設定が選択されます。パワーディストリビューションのために、ポルシェは、カイエン全モデルにアクティブ制御による4WDシステムを採用しています。インテリジェントなポルシェ トラクション マネージメントシステム(PTM)は、ドライブアクスル間で駆動力を可変配分し、カイエンの抜群のスポーツ性能の基本原理であるハングオンコンセプトは、起伏の多い地形においてもあらゆるトラクションの要件を満たします。
911に続く:ミックスタイヤを装着した軽量シャシー
ニューカイエンは、スポーツカー、オフローダー、ツーリングカーという3つのシャシーコンセプトを1つのデザインに結合します。そのためにセパレーテッドリンク式のフロントサスペンションとマルチリンク式のリアサスペンションを備えた新しい軽量シャシーベースが開発されました。スポーツカー特有の装備が19インチ以上のホイールと前後サイズが異なる新しいミックスタイヤです。ミックスタイヤはコーナーの安定性とドライビングダイナミクスを改善します。カイエンはオプションで21インチまでのホイールを使用することができます。
新開発:リア アクスル ステアリング、エアサスペンション、ロール安定化システム
このフォーマットは、統合ポルシェ4Dシャシーコントロールシステムによって分析・同期されるアクティブ制御シャシーシステムの最適な基盤となります。システムは、ハンドリングをさらに最適化しながらリアルタイムで作動します。アクティブなPASMダンパーシステム(カイエンSに標準装備)を除く他の全てのシャシーシステムが新開発されています。初めてカイエンにエレクトリック リア アクスル ステアリングが装備されます。911とパナメーラですでに実証済みのこのシステムは、コーナーの俊敏性と高速車線変更時の安定性を改善し、さらに、回転半径を短縮して日常のハンドリングを容易にします。
新しい3チャンバーテクノロジーを備えたオプションのアダプティブエアサスペンションも、スポーツ性の高い堅固なロードホールディングとツーリングカーに期待される走行快適性を大幅に改善します。システムは先代同様に起伏の多い地形で地上高を調節することができます。ロールを安定化させるオプションのポルシェ ダイナミックシャシー コントロールシステム(PDCC)を装備すると、スポーツ志向のドライバーは、油圧システムからエレクトリックシステムへの切り替えによる恩恵を受けます。この切り替えは車両の強力な48Vの電気系統によって可能になります。短いレスポンスタイムによってドライビングダイナミクスの精度が向上し、穏やかに走行しているときも快適性がさらに改善されます。
ワールドプレミア:タングステンカーバイド層を備えたポルシェ サーフェス コーテッド ブレーキ
革新的なポルシェ サーフェス コーテッド ブレーキ(PSCB)によって、ポルシェは再び高性能ブレーキの開発において先駆的役割を担います。カイエン全モデルにオプション装備される世界初のブレーキは、タングステンカーバイドでコーティングされた鋳鉄製ディスクを備えます。この仕上げは摩擦値を高めて磨耗とブレーキダストを低減します。ポルシェ専用ブレーキは外見も印象的です。ブレーキキャリパーはホワイトに塗装され、ディスク表面は組み付け後に独特の光沢を帯びます。PSCBは20インチおよび21インチホイールとの組み合わせのみ可能です。トップエンドのシステムはPCCBセラミックブレーキです。
PSMスポーツを備えた新しいスポーツクロノパッケージ
ニューカイエンはスポーツ性能に関してさらなる可能性を提供します。ポルシェはスポ-ツカーモデルをベースにしてスポーツクロノパッケージを再開発しました。ステアリングホイールのモードスイッチはこのアプローチを明確に示します。ドライバーは、ノーマル、スポーツ、スポーツ プラスと、個別に設定可能なドライビングモードから選択することができます。中央のスポーツレスポンススイッチを押すと、最高の性能に調整されたエンジンとトランスミッションのマップが作動します。スポーツクロノパッケージには、ニューカイエン最大のドライビングダイナミクスを引き出すことが可能な独立したPSMスポーツモードも含まれます。
さらなる低燃費とドライビングプレジャーにつながる軽量化
スポーツカーは軽量設計を必要とします。911とパナメーラに続き、カイエンの新しいボディも合金とスチールのインテリジェントな組み合わせを採用します。エクステリアは総アルミニウム製です。フロアパンアッセンブリー、フロントセクション、およびほぼ全てのシャシーコンポーネントが合金製です。技術ハイライトは、先代モデルより10kgの軽量化に寄与する革新的なリチウムイオンポリマー スターターバッテリーです。全体的には、LEDヘッドライト、大型ホイール、パークアシスト(フロントとリア)、WiFi ホットスポットを含むLTEテレフォンモジュール、ポルシェ コネクトサービス、および歩行者保護など大幅に拡張された標準装備にもかかわらず、カイエンの乾燥重量は2,040kgから1,985kgに軽量化されています。
デジタルの進化:ポルシェ アドバンストコックピットと新しいPCM
カイエンは、この新世代によってドライバーと車両の関係に新しい1章を設けます。ポルシェ アドバンストコックピットは、スポーティで贅沢な雰囲気に完璧に溶け込みます。ポルシェによる新しいディスプレイとコントロールコンセプトの中心部は、ニューパナメーラとともに昨年発売された最新世代ポルシェ コミュニケーションマネージメントシステム(PCM)の12.3インチフルHDタッチスクリーンです。各デジタル機能はボイスコントロールなどで直感的に操作することができます。標準装備のポルシェ コネクトプラスを使用してオンラインサービスとインターネットにアクセスすることも可能です。そこにはリアルタイム交通情報表示を備えた標準装備のオンラインナビゲーションも含まれます。新しいセン?^ーコンソールのアナログスイッチは車両の主要機能に重点が置かれています。その他のスイッチは、スマートフォン同様に音声と触覚で操作するガラスルックのタッチパネルに統合されています。ポルシェ特有のアナログレブカウンターが中央に設置され、両側の2つの7インチフルHDディスプレイには、その他の全てのドライビングデータと、マルチファンクションステアリングホイールで選択した追加情報が表示されます。熱探知カメラを備えたナイトアシストは、レーンチェンジアシスト、レーンキープアシスト、トラフィックジャムアシスト、サラウンドビューを含むパークアシスト、アダプティブ クルーズコントロールに加えて最も重要なアシストシステムのひとつです。
あなた個人のカイエン-さらなるカスタマイズとオンラインサービス
同時に、新しいPCMは次の段階のカスタマイズを提供します。ドライバーの要求に合わせることができるのはスタート画面とメインメニューだけではありません。6つまでの個人プロファイルの設定も可能です。プロファイルを使用して、多数の車内設定とともに、ライト、ドライビングプログラム、アシスタンスシステムの仕様を保存することができます。ドライバーは、装備に応じてBoseとBurmesterの新しいサウンドシステムを独自に設定することも可能です。さらにニューカイエンは、必要なときにオンライン接続して、LTE対応の統合SIMカードを介して拡張されたコネクト プラスサービスを使用することができます。たとえば、スマートフォンでエンジンから独立したヒーターを遠隔設定することも可能です。さらに、新しい標準パッケージとしてカイエン専用に開発されたオフロードプレシジョンアプリは、起伏に富んだ地形の走行を詳細に記録し、録画をしてドライバーの技術改善を助けます。
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