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初代ポルシェ ケイマンのベースグレードMT車って、もしかして超お買い得では?【NEXT EDGE CAR】
初代ポルシェ ケイマンのベースグレードMT車って、もしかして超お買い得では?【NEXT EDGE CAR】
2021/04/02
▲こちらは東京都目黒区の「PLANEX CARS」が販売していた2006年式ポルシェ ケイマン(※現在は売約済み)。「前期型のベースグレードで6MT」という、ある意味「素うどん的」とも言えるグレードですが、スポーツカーというのは「おいしい素うどん」的なモノが一番なのではないか? というのが今回の主題であります
今のうちから注目しておきたい「近未来の名車」を探せ
こちらは2月27日発売の雑誌カーセンサーEDGE 4月号に掲載された、自動車評論家・永福ランプ(清水草一)さんの人気連載「NEXT EDGE CAR」の、担当編集者から見た「別側面」である。アナログレコードで言うB面のようなものと思っていただきたい。
なお「NEXT EDGE CAR」というのは、「今現在はまだ名車扱いされていないが、近い将来、中古車マーケットで名車または名品と呼ばれることになるだろうモデルを探そうじゃないか」というのが、そのおおむねの企画趣旨である。
で、カーセンサーEDGE 4月号の同連載で取り上げた中古車は、2006年式の初代ポルシェ ケイマン。走行6.3万kmの6MTで、スポーツクロノパッケージが付いて車両価格279万円という1台だった。
これはなかなかの要注目物件だと思うわけだが、その理由を説明する前に、初代ポルシェ ケイマンという車自体のプロフィールも少しだけご説明しておこう。
▲ちなみにケイマンという車名は「英国領ケイマン諸島」ではなく、中南米に生息するワニの一種に由来している。鋭敏さと俊敏性を表した車名であるという
2代目ボクスターをベースとするミッドシップクーペ
ポルシェ ケイマンとは、要するに「ボクスターのクーペ版」である。
リアエンジン・リアドライブの2+2クーペである歴代ポルシェ 911に対し、ボクスターはミッドシップレイアウトを採用した2シーターオープン。そのボクスターの2代目モデルをベースに作られた、固定式ルーフとテールゲートをもつ2シータークーペが、日本へは2005年後半に上陸した初代ケイマンだ。
前期型の搭載エンジンは、2.7Lおよび3.4Lの水冷水平対向6気筒で、トランスミッションは5速AT(ティプトロニックS)と5MTまたは6MT。ちなみに「5MTまたは6MT」と書いたのは、基本装備としては「2.7Lのベースグレード=5MT/3.4LのケイマンS=6MT」なのだが、ベースグレードであってもオプションとして6MTを選ぶことができたという、ちょっとややこしい事情に基づいている。
アンダーステアやオーバーステアが発生した際に、適切な車輪にブレーキをかけて方向修正をしてくれる、ポルシェ・スタビリティ・マネージメントシステムは全車標準装備で、スイッチひとつで快適性重視のモードと超スポーティなモードを切り替えられるポルシェ・アクティブ・サスペンション・マネージメント(PASM)やセラミックブレーキもオプションとして用意された。
2008年12月にはマイナーチェンジを行い、エンジンを刷新するとともにトランスミッションも、伝統的な5速ステップATであったティプトロニックSから、ダブルクラッチ式の「7速PDK」へと変更された。
▲取材車両の運転席まわり。6.3万kmというまあまあの距離を走った個体ではあったが、内装のコンディションは上々だった。人気のオプション「スポーツクロノパッケージ」装着車であるため、ダッシュボード中央上部にはアナログ式のストップウオッチが備わっている
▲この時期の多くのポルシェ車に共通するデザインのシートも、スレやキズなどはほぼ見当たらない状態であった
使い切れるエンジン+ミッドシップ=最高!
今回ご紹介する物件は、そんな初代ポルシェ ケイマンの前期型ベースグレードだ。
「前期型」の「ベースグレード」というと、自動的に「なんとなくショボそう」とイメージする人も多いかもしれない。
その気持ちはわからないでもないが、事実は少々異なる。
初代ケイマンの前期型ベースグレードは、そして特にその「6MT」の個体は、スポーツカーがお好きな人にとっては「かなり素晴らしい選択肢」とすら言えそうなものなのだ。
全長4340mm×全幅1800mm×全高1305mmで車重は1360kgという、スポーツカーとしてはきわめて妥当な寸法の車体中央に、最高出力245psという「使い切れるパワー」の低重心な水平対向6気筒エンジンが載っているというのは、いわば「奇跡的なレイアウト」と言える。
初代ケイマンがもっているのは、一般的な市販スポーツカーとしてはそれ以上を望みようがないぐらい物理的には素晴らしいシャシーバランスであり、そしてさらに、そのシャシーやらエンジンやらを作っている(いた)のは、あのポルシェ社なのだ。
そしてさらに、それを5速AT(ティプトロニックS)で味わうのも決して悪くはないが、そんなにも素晴らしいバランスのモノであるならば、自動車好きとしてはマニュアルトランスミッションで楽しみたい――というのが正直なところ。
その点においてもこの個体はばっちりというか、ばっちり以上と言える。なぜならば、標準装備だった5速タイプのMTではなく、よりきめ細かな変速を行うというか楽しむことができる「6MT」が備わっているからだ。
▲ボディの後端付近にエンジンが搭載されている911と違い、ケイマンは運転席真後ろ付近に、水平対向6気筒エンジンがマウントされている
▲3.4LのケイマンSのMT車は標準で6速だったが、2.7Lである前期型ベースグレードのMTは5速が標準。しかしこちらの個体は、オプション装備としての「6MT」を選んでいる
通常、こういった「自動車好きにはたまらない車種」の中古車相場というのはどんどん上昇してしまうのがここ最近の常識なのだが、初代ケイマン ベースグレードMT車の場合はなぜかそうでもなく、車両価格で290万円前後、支払総額で見て「300万円ちょい」ぐらいの線で、けっこうな好条件車が探せるのだ。
今後、自動車マニア各位がこの「市場の歪み」に気づくことで初代ケイマン前期型ベースグレードのMT車が値上がりしてしまうのか、それとも今ぐらいの価格水準が続くのかは、筆者にはわからない。
だが少なくとも言えるのは、「今(2021年3月下旬)現在は、総額300万円ちょいぐらいでイケる」ということだ。
残念ながら筆者が取材したこちらの2006年式は売約済みとなってしまったようだが、これに類似する条件の個体は、やや少ないが、まだ普通に流通している。
「使い切れるパワーのエンジンを、物理的には文句のない位置に搭載した、マニュアルトランスミッションのスポーツカー」をお探しの方は、ぜひ初代ポルシェ ケイマンの5MT車または6MT車をチェックしていただければと思う。
文/伊達軍曹、写真/大子香山
▼検索条件
ポルシェ ケイマン(初代)×MT×全国
外資系消費財メーカー日本法人本社勤務を経て、出版業界に転身。輸入中古車専門誌複数の編集長を務めたのち、フリーランスの編集者/執筆者として2006年に独立。現在は「手頃なプライスの輸入中古車ネタ」を得意としながらも、ジャンルや車種を問わず、様々な自動車メディアに記事を寄稿している。愛車はスバル XV。
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<h3>今のうちから注目しておきたい「近未来の名車」を探せ</h3>
<p>こちらは2月27日発売の雑誌カーセンサーEDGE 4月号に掲載された、自動車評論家・永福ランプ(清水草一)さんの人気連載「NEXT EDGE CAR」の、担当編集者から見た「別側面」である。アナログレコードで言うB面のようなものと思っていただきたい。<br />
<br />
なお「NEXT EDGE CAR」というのは、「今現在はまだ名車扱いされていないが、近い将来、中古車マーケットで名車または名品と呼ばれることになるだろうモデルを探そうじゃないか」というのが、そのおおむねの企画趣旨である。<br />
<br />
で、カーセンサーEDGE 4月号の同連載で取り上げた中古車は、2006年式の初代ポルシェ ケイマン。走行6.3万kmの6MTで、スポーツクロノパッケージが付いて車両価格279万円という1台だった。<br />
<br />
これはなかなかの要注目物件だと思うわけだが、その理由を説明する前に、初代ポルシェ ケイマンという車自体のプロフィールも少しだけご説明しておこう。<br />
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<div class="taC w600_img mB10"><img alt="ポルシェ ケイマン" data-credit="日刊カーセンサー" src="//wwwtst.carsensor.net/contents/article_images/_65714/2.jpeg" width="600" /><span class="CP_txt">▲ちなみにケイマンという車名は「英国領ケイマン諸島」ではなく、中南米に生息するワニの一種に由来している。鋭敏さと俊敏性を表した車名であるという</span></div>
<h3>2代目ボクスターをベースとするミッドシップクーペ</h3>
<p>ポルシェ ケイマンとは、要するに<b>「ボクスターのクーペ版」</b>である。<br />
<br />
リアエンジン・リアドライブの2+2クーペである歴代ポルシェ 911に対し、ボクスターはミッドシップレイアウトを採用した2シーターオープン。そのボクスターの2代目モデルをベースに作られた、固定式ルーフとテールゲートをもつ2シータークーペが、日本へは2005年後半に上陸した初代ケイマンだ。<br />
<br />
前期型の搭載エンジンは、2.7Lおよび3.4Lの水冷水平対向6気筒で、トランスミッションは5速AT(ティプトロニックS)と5MTまたは6MT。ちなみに「5MTまたは6MT」と書いたのは、基本装備としては「2.7Lのベースグレード=5MT/3.4LのケイマンS=6MT」なのだが、ベースグレードであってもオプションとして6MTを選ぶことができたという、ちょっとややこしい事情に基づいている。<br />
<br />
アンダーステアやオーバーステアが発生した際に、適切な車輪にブレーキをかけて方向修正をしてくれる、ポルシェ・スタビリティ・マネージメントシステムは全車標準装備で、スイッチひとつで快適性重視のモードと超スポーティなモードを切り替えられるポルシェ・アクティブ・サスペンション・マネージメント(PASM)やセラミックブレーキもオプションとして用意された。<br />
<br />
2008年12月にはマイナーチェンジを行い、エンジンを刷新するとともにトランスミッションも、伝統的な5速ステップATであったティプトロニックSから、ダブルクラッチ式の「7速PDK」へと変更された。<br />
</p>
<div class="taC w600_img mB10"><img alt="ポルシェ ケイマン" data-credit="日刊カーセンサー" src="//wwwtst.carsensor.net/contents/article_images/_65714/3.jpeg" width="600" /><span class="CP_txt">▲取材車両の運転席まわり。6.3万kmというまあまあの距離を走った個体ではあったが、内装のコンディションは上々だった。人気のオプション「スポーツクロノパッケージ」装着車であるため、ダッシュボード中央上部にはアナログ式のストップウオッチが備わっている</span></div>
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<h3>使い切れるエンジン+ミッドシップ=最高!</h3>
<p>今回ご紹介する物件は、そんな初代ポルシェ ケイマンの前期型ベースグレードだ。<br />
<br />
<b>「前期型」の「ベースグレード」</b>というと、自動的に<b>「なんとなくショボそう」</b>とイメージする人も多いかもしれない。<br />
<br />
その気持ちはわからないでもないが、事実は少々異なる。<br />
<br />
初代ケイマンの前期型ベースグレードは、そして特にその「6MT」の個体は、スポーツカーがお好きな人にとっては<b>「かなり素晴らしい選択肢」</b>とすら言えそうなものなのだ。<br />
<br />
全長4340mm×全幅1800mm×全高1305mmで車重は1360kgという、スポーツカーとしてはきわめて妥当な寸法の車体中央に、最高出力245psという「使い切れるパワー」の低重心な水平対向6気筒エンジンが載っているというのは、いわば「奇跡的なレイアウト」と言える。<br />
<br />
初代ケイマンがもっているのは、一般的な市販スポーツカーとしてはそれ以上を望みようがないぐらい物理的には素晴らしいシャシーバランスであり、そしてさらに、そのシャシーやらエンジンやらを作っている(いた)のは、あのポルシェ社なのだ。<br />
<br />
そしてさらに、それを5速AT(ティプトロニックS)で味わうのも決して悪くはないが、そんなにも素晴らしいバランスのモノであるならば、自動車好きとしてはマニュアルトランスミッションで楽しみたい――というのが正直なところ。<br />
<br />
その点においてもこの個体はばっちりというか、ばっちり以上と言える。なぜならば、標準装備だった5速タイプのMTではなく、よりきめ細かな変速を行うというか楽しむことができる「6MT」が備わっているからだ。<br />
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<br />
今後、自動車マニア各位がこの「市場の歪み」に気づくことで初代ケイマン前期型ベースグレードのMT車が値上がりしてしまうのか、それとも今ぐらいの価格水準が続くのかは、筆者にはわからない。<br />
<br />
だが少なくとも言えるのは、「今(2021年3月下旬)現在は、総額300万円ちょいぐらいでイケる」ということだ。<br />
<br />
残念ながら筆者が取材したこちらの2006年式は売約済みとなってしまったようだが、これに類似する条件の個体は、やや少ないが、まだ普通に流通している。<br />
<br />
<b>「使い切れるパワーのエンジンを、物理的には文句のない位置に搭載した、マニュアルトランスミッションのスポーツカー」</b>をお探しの方は、ぜひ初代ポルシェ ケイマンの5MT車または6MT車をチェックしていただければと思う。<br />
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<p>外資系消費財メーカー日本法人本社勤務を経て、出版業界に転身。輸入中古車専門誌複数の編集長を務めたのち、フリーランスの編集者/執筆者として2006年に独立。現在は「手頃なプライスの輸入中古車ネタ」を得意としながらも、ジャンルや車種を問わず、様々な自動車メディアに記事を寄稿している。愛車はスバル XV。</p>
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<br />
なお「NEXT EDGE CAR」というのは、「今現在はまだ名車扱いされていないが、近い将来、中古車マーケットで名車または名品と呼ばれることになるだろうモデルを探そうじゃないか」というのが、そのおおむねの企画趣旨である。<br />
<br />
で、カーセンサーEDGE 4月号の同連載で取り上げた中古車は、2006年式の初代ポルシェ ケイマン。走行6.3万kmの6MTで、スポーツクロノパッケージが付いて車両価格279万円という1台だった。<br />
<br />
これはなかなかの要注目物件だと思うわけだが、その理由を説明する前に、初代ポルシェ ケイマンという車自体のプロフィールも少しだけご説明しておこう。<br />
</p>
<div class="taC w600_img mB10"><img alt="ポルシェ ケイマン" data-credit="日刊カーセンサー" src="//wwwtst.carsensor.net/contents/article_images/_65714/2.jpeg" width="600" /><span class="CP_txt">▲ちなみにケイマンという車名は「英国領ケイマン諸島」ではなく、中南米に生息するワニの一種に由来している。鋭敏さと俊敏性を表した車名であるという</span></div>
<h3>2代目ボクスターをベースとするミッドシップクーペ</h3>
<p>ポルシェ ケイマンとは、要するに<b>「ボクスターのクーペ版」</b>である。<br />
<br />
リアエンジン・リアドライブの2+2クーペである歴代ポルシェ 911に対し、ボクスターはミッドシップレイアウトを採用した2シーターオープン。そのボクスターの2代目モデルをベースに作られた、固定式ルーフとテールゲートをもつ2シータークーペが、日本へは2005年後半に上陸した初代ケイマンだ。<br />
<br />
前期型の搭載エンジンは、2.7Lおよび3.4Lの水冷水平対向6気筒で、トランスミッションは5速AT(ティプトロニックS)と5MTまたは6MT。ちなみに「5MTまたは6MT」と書いたのは、基本装備としては「2.7Lのベースグレード=5MT/3.4LのケイマンS=6MT」なのだが、ベースグレードであってもオプションとして6MTを選ぶことができたという、ちょっとややこしい事情に基づいている。<br />
<br />
アンダーステアやオーバーステアが発生した際に、適切な車輪にブレーキをかけて方向修正をしてくれる、ポルシェ・スタビリティ・マネージメントシステムは全車標準装備で、スイッチひとつで快適性重視のモードと超スポーティなモードを切り替えられるポルシェ・アクティブ・サスペンション・マネージメント(PASM)やセラミックブレーキもオプションとして用意された。<br />
<br />
2008年12月にはマイナーチェンジを行い、エンジンを刷新するとともにトランスミッションも、伝統的な5速ステップATであったティプトロニックSから、ダブルクラッチ式の「7速PDK」へと変更された。<br />
</p>
<div class="taC w600_img mB10"><img alt="ポルシェ ケイマン" data-credit="日刊カーセンサー" src="//wwwtst.carsensor.net/contents/article_images/_65714/3.jpeg" width="600" /><span class="CP_txt">▲取材車両の運転席まわり。6.3万kmというまあまあの距離を走った個体ではあったが、内装のコンディションは上々だった。人気のオプション「スポーツクロノパッケージ」装着車であるため、ダッシュボード中央上部にはアナログ式のストップウオッチが備わっている</span></div>
<div class="taC w600_img mB10"><img alt="ポルシェ ケイマン" data-credit="日刊カーセンサー" src="//wwwtst.carsensor.net/contents/article_images/_65714/4.jpeg" width="600" /><span class="CP_txt">▲この時期の多くのポルシェ車に共通するデザインのシートも、スレやキズなどはほぼ見当たらない状態であった</span></div>
<h3>使い切れるエンジン+ミッドシップ=最高!</h3>
<p>今回ご紹介する物件は、そんな初代ポルシェ ケイマンの前期型ベースグレードだ。<br />
<br />
<b>「前期型」の「ベースグレード」</b>というと、自動的に<b>「なんとなくショボそう」</b>とイメージする人も多いかもしれない。<br />
<br />
その気持ちはわからないでもないが、事実は少々異なる。<br />
<br />
初代ケイマンの前期型ベースグレードは、そして特にその「6MT」の個体は、スポーツカーがお好きな人にとっては<b>「かなり素晴らしい選択肢」</b>とすら言えそうなものなのだ。<br />
<br />
全長4340mm×全幅1800mm×全高1305mmで車重は1360kgという、スポーツカーとしてはきわめて妥当な寸法の車体中央に、最高出力245psという「使い切れるパワー」の低重心な水平対向6気筒エンジンが載っているというのは、いわば「奇跡的なレイアウト」と言える。<br />
<br />
初代ケイマンがもっているのは、一般的な市販スポーツカーとしてはそれ以上を望みようがないぐらい物理的には素晴らしいシャシーバランスであり、そしてさらに、そのシャシーやらエンジンやらを作っている(いた)のは、あのポルシェ社なのだ。<br />
<br />
そしてさらに、それを5速AT(ティプトロニックS)で味わうのも決して悪くはないが、そんなにも素晴らしいバランスのモノであるならば、自動車好きとしてはマニュアルトランスミッションで楽しみたい――というのが正直なところ。<br />
<br />
その点においてもこの個体はばっちりというか、ばっちり以上と言える。なぜならば、標準装備だった5速タイプのMTではなく、よりきめ細かな変速を行うというか楽しむことができる「6MT」が備わっているからだ。<br />
</p>
<div class="taC w600_img mB10"><img alt="ポルシェ ケイマン" data-credit="日刊カーセンサー" src="//wwwtst.carsensor.net/contents/article_images/_65714/5.jpeg" width="600" /><span class="CP_txt">▲ボディの後端付近にエンジンが搭載されている911と違い、ケイマンは運転席真後ろ付近に、水平対向6気筒エンジンがマウントされている</span></div>
<div class="taC w600_img mB10"><img alt="ポルシェ ケイマン" data-credit="日刊カーセンサー" src="//wwwtst.carsensor.net/contents/article_images/_65714/6.jpeg" width="600" /><span class="CP_txt">▲3.4LのケイマンSのMT車は標準で6速だったが、2.7Lである前期型ベースグレードのMTは5速が標準。しかしこちらの個体は、オプション装備としての「6MT」を選んでいる</span></div>
<p>通常、こういった「自動車好きにはたまらない車種」の中古車相場というのはどんどん上昇してしまうのがここ最近の常識なのだが、初代ケイマン ベースグレードMT車の場合はなぜかそうでもなく、<b>車両価格で290万円前後、支払総額で見て「300万円ちょい」ぐらいの線で、けっこうな好条件車が探せるのだ</b>。<br />
<br />
今後、自動車マニア各位がこの「市場の歪み」に気づくことで初代ケイマン前期型ベースグレードのMT車が値上がりしてしまうのか、それとも今ぐらいの価格水準が続くのかは、筆者にはわからない。<br />
<br />
だが少なくとも言えるのは、「今(2021年3月下旬)現在は、総額300万円ちょいぐらいでイケる」ということだ。<br />
<br />
残念ながら筆者が取材したこちらの2006年式は売約済みとなってしまったようだが、これに類似する条件の個体は、やや少ないが、まだ普通に流通している。<br />
<br />
<b>「使い切れるパワーのエンジンを、物理的には文句のない位置に搭載した、マニュアルトランスミッションのスポーツカー」</b>をお探しの方は、ぜひ初代ポルシェ ケイマンの5MT車または6MT車をチェックしていただければと思う。<br />
</p>
<div class="author2019">文/伊達軍曹、写真/大子香山</div>
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<div class="FAIR_btn3"><a href="https://www.carsensor.net/usedcar/search.php?STID=CS210610&CARC=PO_S006&FMCC=PO_S006_F001&SLST=MT&fed=contnikkancs_20210325_oc20210325002to" target="_blank">ケイマンのMTの中古車を見てみる</a></div>
<h4>▼検索条件</h4>
ポルシェ ケイマン(初代)×MT×全国</div>
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<p class="katagaki">自動車ライター</p>
<p class="writername">伊達軍曹</p>
</div>
</div>
<div class="konokiji_box_text">
<p>外資系消費財メーカー日本法人本社勤務を経て、出版業界に転身。輸入中古車専門誌複数の編集長を務めたのち、フリーランスの編集者/執筆者として2006年に独立。現在は「手頃なプライスの輸入中古車ネタ」を得意としながらも、ジャンルや車種を問わず、様々な自動車メディアに記事を寄稿している。愛車はスバル XV。</p>
</div>
<div class="kijiyomu">
<p><a class="iconLink arrowRight" href="https://www.carsensor.net/contents/tag/tag_2923/">この人の記事を読む</a></p>
</div>
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<h3 class="link_tit">【関連リンク】</h3>
<ul class="Base_Templete_Link3">
<li><a href="https://www.carsensor.net/shop/tokyo/062015005/?fed=contnikkancs_20210325_oc20210325002to" target="_blank">取材協力店「PLANEX CARS 目黒」の店舗ページはこちら</a></li>
<li><a href="https://www.carsensor.net/usedcar/search.php?STID=CS210610&CARC=PO_S006&FMCC=PO_S006_F001&fed=contnikkancs_20210325_oc20210325002to" target="_blank">全てのポルシェ ケイマン(初代)の中古車を見てみる</a></li>
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[description] => ポルシェというと真っ先に思い浮かぶのはスポーツカーの「911」ですが、実は最近のポルシェは911以上に「SUV」が大人気。新車販売台数も、なんと6割以上がSUVなのです。そんなポルシェ製SUVの中古車を買う場合は、どの世代をいくらぐらいで探すのが得策なのでしょうか? いろいろと考えてみました!
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<div class="taC w600_img"><img alt="ポルシェ カイエン" data-credit="日刊カーセンサー" src="//wwwtst.carsensor.net/contents/article_images/_65709/1.jpeg" width="600" /> <span class="CP_txt">▲ポルシェというと真っ先に思い浮かぶのはスポーツカーの「911」ですが、実は最近のポルシェは911以上に「SUV」が大人気。新車販売台数も、なんと6割以上がSUVなのです。そんなポルシェ製SUVの中古車を買う場合は、どの世代をいくらぐらいで探すのが得策なのでしょうか? いろいろと考えてみました!</span></div>
<h3>もはやポルシェは「SUVの会社」なのか?</h3>
<p>2月27日発売の雑誌「カーセンサーEDGE 4月号」では、<b>「ポルシェは911だけに非ず。」</b>と題した“911以外のポルシェ”にまつわる大特集を展開した。<br />
<br />
ここでは、同特集内に掲載された「911以外のポルシェの中古車相場情報」をweb用に加筆再編集した特別バージョンをお届けしながら、圧倒的な人気を誇る<b>「ポルシェのSUV」</b>について考えてみたい。<br />
</p>
<div class="taC w600_img"><img alt="ポルシェ カイエン" data-credit="日刊カーセンサー" src="//wwwtst.carsensor.net/contents/article_images/_65709/2.jpeg" width="600" /><span class="CP_txt">▲なんだかんだでカッコよく、そして販売の面でも最近のポルシェ社の「主力」を担っているのが各種のSUVモデル。写真は現行型ポルシェ カイエンの運転席まわり</span></div>
<p>もちろん911が、ポルシェAGのイメージリーダーであることは間違いない。しかし、同社の屋台骨を支えているのは今や「SUV」だ。<br />
<br />
2020年上半期におけるポルシェAGの新車総販売台数は11万6964台だが、最量販モデルは3万9245台のカイエンで、第2位がマカンの3万4430台。
<br /><br />
つまりポルシェAGが世界で売っている新車の約63%はSUVなのだ。<br />
<br />
そのポルシェ製SUVを日本の中古車マーケットを通じて入手する場合、候補となるのは――ご存じのとおり――フルサイズSUVである「カイエン」の計3世代(初代/2代目/現行型)と、グローバル目線ではコンパクトSUVに相当する「マカン」の計4モデル。<br />
<br />
それぞれの相場状況の詳細については下記に譲るが、結論だけをここで申し上げるなら、それは<b>「ポルシェのSUVを中古車として狙うなら“中間世代”に限る」</b>ということになる。<br />
</p>
<div class="taC w600_img"><img alt="ポルシェ カイエン" data-credit="日刊カーセンサー" src="//wwwtst.carsensor.net/contents/article_images/_65709/3.jpeg" width="600" /><span class="CP_txt">▲写真上は、ポルシェ製SUVの主力である「カイエン」の、まさに中間世代にあたる2代目・前期型</span></div>
<h3>最新世代の中古車価格は「新車以上」の場合も</h3>
<p>
中間世代ではなく、「最新世代」に相当するカイエンの現行モデルあるいはマカンの後期型は、当然ながら魅力的なSUVではある。
<br /><br />
しかし、その中古車相場は新車とほとんど変わらないというか、豊富なオプション装備が付いた中古車であれば、新車の車両本体価格を軽く上回っている。<br />
<br />
それでも新車を買うよりはいささか安価ではあり、「即納である」という美点も確かにあるわけだが、そこまでのマネーを拠出するのであれば、いっそ自分好みの新車をオーダーする方がQOL(Quolity Of Life=人生の質)は上がるだろう。<br />
<br />
また、初代カイエンの前期型であれば、それこそ車両価格65万円ぐらいから探すこともできるわけだが、1000万円級だった高級車が50万円になったモノのコンディションが正直どうであるかは……説明するまでもない。<br />
<br />
初代カイエンであっても、後期型の良質物件であればなかなかのコンディションではあるのだが、そういった個体には400万円前後の値札が付く場合が多い。
<br /><br />
このあたりは人それぞれのご自由ではあるが、今さら初代カイエンに400万円を投じるという行為には「微妙……」との感慨が付きまとうはずだ。<br />
<br />
ということで、ポルシェのSUVを新車ではなく中古で購入したいのであれば、注目すべきは<b>「2代目カイエン」</b>と<b>「マカンの前期型」</b>なのだ。<br />
<br />
その中で、「大柄なカイエンか、それとも日本の道で使いやすいマカンか?」「2代目カイエンの前期型と後期型、果たしてどちらにするべきか?」というのはいささか微妙な問題であり、「絶対にこう!」という答えは出しにくい。<br />
<br />
そのため、このあたりについては各自の美意識や使用目的、あるいはご予算などに基づいて決めていただく他ない。
<br /><br />
だが、とにかく言えるのは、<b>「狙うは中間世代!」</b>ということである。
<br /><br />
</p>
<div class="taC w600_img"><img alt="ポルシェ マカン" data-credit="日刊カーセンサー" src="//wwwtst.carsensor.net/contents/article_images/_65709/4.jpeg" width="600" /><span class="CP_txt">▲こちらは2014年11月に発売された、ポルシェの中では「コンパクトSUV」の部類に入るマカンの前期型。ただしコンパクトといってもそれは世界基準での話で、全長は4681mmで全幅は1923mmだ</span></div>
<h3>現在中古車として狙えるのはこの4モデル!</h3>
<p>ということで以下、現在中古車として狙えるポルシェ製SUV4モデルの概要と、それぞれの中古車相場を記す。<br />
<br />
まずは狙い目の中間世代2モデルを、後半にそれ以外のモデルを紹介しよう。
<br /><br />
</p>
<p>
<spam class="text-bold-backorange">●ポルシェ カイエン(2代目)</spam>
<br />
<b>注目相場:350万~500万円</b>
</p>
<div class="taC w600_img"><img alt="ポルシェ カイエン" data-credit="日刊カーセンサー" src="//wwwtst.carsensor.net/contents/article_images/_65709/6.jpeg" width="600" /><span class="CP_txt">▲2010年に登場し、途中2014年にマイナーチェンジを受け、2018年まで販売された先代(2代目)のポルシェ カイエン。写真はマイナーチェンジ前の前期型</span></div>
<p>2010年から2017年11月まで販売された2代目のカイエン。
<br /><br />
途中2014年7月にマイナーチェンジが行われ、車体前後のデザインを変更するとともに、カイエンSとターボのエンジンを刷新している。<br />
<br />
マイナーチェンジ前の前期型であれば車両230万円付近から探せるが、このあたりの個体はほとんどが多走行車。満足できる状態の個体は380万円スタートというイメージだ。<br />
<br />
後期型は500万円付近からいい頃合いの1台を探すことが可能だが、500万円というのは、中古車としては少々考えてしまう値段かも。また流通量もやや少なめではある。
<br /><br />
実際問題としては「前期型の中からコンディション良好な物件を探す」という選び方になるだろう。<br />
<br />
</p>
<div class="sarch_col">
<div class="FAIR_btn3"><a href="https://www.carsensor.net/usedcar/search.php?STID=CS210610&FAIR=98817&fed=contnikkancs_20210325_sc20210325001ys" target="_blank">ポルシェ カイエン(2代目)の前期型を見てみる</a></div>
<h4>▼検索条件</h4>
ポルシェ カイエン(2代目)×前期型×全国</div>
<div class="sarch_col">
<div class="FAIR_btn3"><a href="https://www.carsensor.net/usedcar/bPO/s008/f002/index.html?fed=contnikkancs_20210325_sc20210325001ys" target="_blank">ポルシェ カイエン(2代目)を見てみる</a></div>
<h4>▼検索条件</h4>
ポルシェ カイエン(2代目)×全国</div>
<p>
<spam class="text-bold-backorange">●ポルシェ マカン(現行型)</spam>
<br />
<b>注目相場:450万~650万円</b>
</p>
<div class="taC w600_img"><img alt="ポルシェ マカン" data-credit="日刊カーセンサー" src="//wwwtst.carsensor.net/contents/article_images/_65709/8.jpeg" width="600" /><span class="CP_txt">▲カイエンよりも一回り小さなSUVであるポルシェ マカン。日本では2014年11月に発表され、2018年12月にマイナーチェンジを実施。写真はマイナーチェンジ前の前期型</span></div>
<p>2014年4月に発売された(カイエンと比べれば)コンパクトなSUV。
<br /><br />
ベースグレードの搭載エンジンは2L直4ターボで、上級グレードは3L V6ターボまたは2.9L V6ツインターボとなる。<br />
<br />
2018年12月にフェイスリフトを行って後期型となったが、後期型の中古車価格は(オプション装備代の関係で)新車価格より高い場合が多いため、「即納である」という以外の魅力は薄い。<br />
<br />
しかし、フェイスリフト前の前期型は、上級グレードであればまずまずの割安感がある。ただしベースグレードの場合は、新車より安いは安いが、実は新車価格とそう大きくは変わらない場合も多い。<br />
</p>
<div class="sarch_col">
<div class="FAIR_btn3"><a href="https://www.carsensor.net/usedcar/search.php?STID=CS210610&FAIR=98818&fed=contnikkancs_20210325_sc20210325001ys" target="_blank">ポルシェ マカン(現行型)の前期型を見てみる</a></div>
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ポルシェ マカン(現行型)×前期型×全国</div>
<div class="sarch_col">
<div class="FAIR_btn3"><a href="https://www.carsensor.net/usedcar/bPO/s017/f001/index.html?fed=contnikkancs_20210325_sc20210325001ys" target="_blank">ポルシェ マカン(現行型)を見てみる</a></div>
<h4>▼検索条件</h4>
ポルシェ マカン(現行型)×全国</div>
<p>
<spam class="text-bold-backorange">●ポルシェ カイエン(現行型)</spam>
<br />
<b>注目相場:900万~1700万円</b>
</p>
<div class="taC w600_img"><img alt="ポルシェ カイエン" data-credit="日刊カーセンサー" src="//wwwtst.carsensor.net/contents/article_images/_65709/5.jpeg" width="600" /><span class="CP_txt">▲日本では2017年12月に予約受け付けが開始された現行型(3代目)ポルシェ カイエン</span></div>
<p>2017年12月に上陸したカイエンの現行型。
<br /><br />
3L V6ターボのベースグレードと2.9L V6ツインターボのS、最高出力550psの4L V8ツインターボを搭載するターボ等々、車として魅力的であることは間違いない。<br />
<br />
だが、「中古車として魅力的」かどうかは若干微妙だ。<br />
<br />
一例としては、新車価格1030万円だったベースグレードの中古車は約900万円スタートで、コンディションとオプションのレベルが高い個体は950万円はくだらない場合がほとんど。<br />
<br />
こういった高額中古車にも「即納である」「法人が社用車として減価償却するうえでは中古車の方が有利」という利点は確かにある。だがあくまで一般的には、中古車ならではの「うま味」は若干薄いと言わざるを得ない。<br />
<br />
</p>
<div class="sarch_col">
<div class="FAIR_btn3"><a href="https://www.carsensor.net/usedcar/bPO/s008/f003/index.html?fed=contnikkancs_20210325_sc20210325001ys" target="_blank">ポルシェ カイエン(現行型)を見てみる</a></div>
<h4>▼検索条件</h4>
ポルシェ カイエン(現行型)×全国</div>
<p>
<spam class="text-bold-backorange">●ポルシェ カイエン(初代)</spam>
<br />
<b>注目相場:250万~350万円</b>
</p>
<div class="taC w600_img"><img alt="ポルシェ カイエン" data-credit="日刊カーセンサー" src="//wwwtst.carsensor.net/contents/article_images/_65709/7.jpeg" width="600" /><span class="CP_txt">▲2002年にポルシェ初の5ドア車としてデビューした初代ポルシェ カイエン。写真は2006年12月のマイナーチェンジを受け、内外装デザインとエンジンなどが変更された後期型</span></div>
<p>2002年から2010年にかけて販売されたカイエンの初代モデル。
<br /><br />
2006年12月にエンジンの排気量アップと直噴化、ならびに外観を変更するマイナーチェンジを行い、型式が「955」から「957」に変更された。<br />
<br />
マイナーチェンジ前の前期型はグレードを問わず格安で、車両50万円ぐらいから探せるが、コンディション的にはハッキリ言って難ありなものが大半。
<br /><br />
また、後期型であっても車両80万円ぐらいから探すことはできるが、こちらも同様にあまりオススメはしない。<br />
<br />
だが、車両250万円以上を見ておけば、まずまずいい感じの後期型ベースグレードは見つかるだろう。<br />
<br />
</p>
<div class="sarch_col">
<div class="FAIR_btn3"><a href="https://www.carsensor.net/usedcar/bPO/s008/f001/index.html?fed=contnikkancs_20210325_sc20210325001ys" target="_blank">ポルシェ カイエン(初代)を見てみる</a></div>
<h4>▼検索条件</h4>
ポルシェ カイエン(初代)×全国</div>
<div class="author2019">文/伊達軍曹、写真/ポルシェ</div>
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<div class="konokiji_box_top">
<div class="konokiji_box_left">
<figure class="konokiji_face"><img alt="伊達軍曹" height="200" src="//wwwtst.carsensor.net/contents/article_images/_63971/dategunso.jpg" width="200" /></figure>
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<div class="konokiji_box_right">
<p class="katagaki">自動車ライター</p>
<p class="writername">伊達軍曹</p>
</div>
</div>
<div class="konokiji_box_text">
<p>外資系消費財メーカー日本法人本社勤務を経て、出版業界に転身。輸入中古車専門誌複数の編集長を務めたのち、フリーランスの編集者/執筆者として2006年に独立。現在は「手頃なプライスの輸入中古車ネタ」を得意としながらも、ジャンルや車種を問わず、様々な自動車メディアに記事を寄稿している。愛車はスバル レヴォーグ STIスポーツ。</p>
</div>
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<li><a href="https://www.carsensor.net/contents/tag/tag_3129/" target="_blank">人気連載『MARKET EDGE』シリーズ過去記事はこちらから</a></li>
<li><a href="https://books.rakuten.co.jp/event/magazine/recruit/carsensor/" target="_blank">情報誌 カーセンサーEDGEの購入はこちらから(※外部サイトに遷移します)</a></li>
<li><a href="https://www.carsensor-edge.net/?fed=contnikkan_edgec20201106001ie" target="_blank">カーセンサーEDGE.netはこちらから</a></li>
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[title] => 大人気の「V8ミッドシップフェラーリ」だが、予算下限はいくらと考えておくべきか?【MARKET EDGE】
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[description] => 世の車好きの本能みたいな部分を刺激してやまない「V8ミッドシップフェラーリ」ですが、市場にはかなり高いものから「……意外と手が届くかも?」と思うものまで、同じ車種でも様々な価格の中古車が存在します。それらのなかから、結論としてはいくらぐらいの個体を選べばいいのでしょうか? いろいろと検討してみます!
[keyword] => フェラーリ,V8,ミッドシップ,F355,F1,MT,タイミングベルト,タイミングチェーン,360モデナ,F430,458イタリア,488GTB
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<div class="taC w600_img"><img alt="フェラーリ 360モデナ" data-credit="日刊カーセンサー" src="//wwwtst.carsensor.net/contents/article_images/_65710/1.jpeg" width="600" /> <span class="CP_txt">▲世の車好きの本能みたいな部分を刺激してやまない「V8ミッドシップフェラーリ」ですが、市場にはかなり高いものから「……意外と手が届くかも?」と思うものまで、同じ車種でも様々な価格の中古車が存在します。それらの中から、結論としてはいくらぐらいの個体を選べばいいのでしょうか? いろいろと検討してみます!</span></div>
<h3>「相場の下限」を示す情報には意味がない?</h3>
<p>3月27日発売の雑誌「カーセンサーEDGE 5月号」では、<b>「フェラーリの血統。」</b>と題したフェラーリ大特集を展開している。<br />
<br />
ここでは、同特集内に掲載された「フェラーリの中古車相場事情」をweb用に加筆再編集した特別バージョンをお届けしながら、<b>「V8ミッドシップフェラーリ」</b>の中古車事情について考えてみたい。<br />
</p>
<div class="taC w600_img"><img alt="フェラーリ 458イタリア" data-credit="日刊カーセンサー" src="//wwwtst.carsensor.net/contents/article_images/_65710/2.jpeg" width="600" /><span class="CP_txt">▲ドライバーの背後から聴こえてくる甲高く官能的なエンジン音のとりこになってしまう人が多い、V型8気筒エンジンを車体中央に搭載するフェラーリの各モデル。写真は、2009年から2015年まで販売された458イタリア</span></div>
<p>
完全な収束はいまだ遠いCOVID-19の影響で、市場経済はいささか混乱している。だが、いわゆる巣ごもり需要や非接触型ライフとの親和性が高い自動車全般のセールスはおおむね好調で、特にフェラーリなどのスーパーカーは、どういうわけだか絶好調である。<br /><br />
そんなフェラーリの中でも売れ筋モデル――といっても、その数はたかが知れているが――に該当する360モデナとF430、458イタリア、そして488GTBの相場は上から下まで比較的大きく変動しているわけだが、フェラーリの場合は「で、今月は相場の下限がいくらになったのか?」という情報に、実はあまり意味はない。<br />
<br />
なぜならば、相場下限近くのフェラーリを買ったところで――基本的には――ろくなことなどないからだ。<br />
<br />
一般的な車、例えばトヨタ ヴィッツの中古車などであれば、相場の下限近くの物件を買い、仮に何らかのトラブル(故障)が発生したとしても、事実上は大した問題にはならない。<br />
<br />
なぜならば、多少の不具合を抱えながらだましだまし使うこともできなくはなく、修理するにしても、その部品代も工賃も、はっきり言ってしまえばたかが知れているからだ。<br />
<br />
だがフェラーリの場合は、なかなかそうもいかない。<br />
</p>
<div class="taC w600_img"><img alt="フェラーリ 458イタリア" data-credit="日刊カーセンサー" src="//wwwtst.carsensor.net/contents/article_images/_65710/3.jpeg" width="600" /><span class="CP_txt">▲かなり精密な機械製品(というか工芸品?)であるフェラーリだけに、「不具合を抱えながらもだましだまし乗る」という一般的な車種ではできなくもない方策は、実行できないと思っていた方がいい</span></div>
<h3>重要なのは「まともに乗れる個体の相場下限」</h3>
<p>例えば、今回下記で詳述する車種とは違うが、大人気モデルであるフェラーリ F355の中古車は、その気になれば800万円程度で探すこともできる。<br />
<br />
しかし、そういった価格のF355は――もちろん「絶対」ではないが――走らせればどこかに不調箇所が続発し、それを直すには部品代も工賃も大変に高額で、それらが嫌になって売却しようと思っても、良質車とは違っておおむね二束三文でしか売れないため、「さて困った、どうしよう……」という事態になってしまうことも大いに考えられるのだ。<br />
<br />
つまり、フェラーリの相場情報において重要なのは「全体の下限」ではなく、<b>「まともに乗れるだろう個体の相場の下限」</b>なのである。<br />
<br />
その意味で言うと、先ほど文中に出てきたフェラーリ F355のそれは、近ごろは「ASK」表示ばかりで今ひとつわかりにくいわけだが、筆者が複数の専門店筋にヒアリングしたところによれば「総額でおおむね1700万円」というのが、直近における数字であるようだ。<br />
<br />
そして下記では、現在の売れ筋V8ミッドシップフェラーリ4モデルについての「真の相場下限」を提示した。
<br /><br />
もちろん、筆者が提示した数字が絶対に正しいと言い張るつもりはなく、数々の例外は間違いなく存在しているだろう。<br />
<br />
だがそれでも、購入にあたって「ある程度の参考」にはなるとは確信しているのだ。<br />
</p>
<div class="taC w600_img"><img alt="フェラーリ 458イタリア" data-credit="日刊カーセンサー" src="//wwwtst.carsensor.net/contents/article_images/_65710/Ferrari_458.jpeg" width="600" /><span class="CP_txt">▲なんといってもウルトラ高い買い物であるだけに、どうせなら「ちゃんとしたやつ」を探したい。写真は458イタリア</span></div>
<h3>4モデルの「真の相場下限」を考えてみた</h3>
<p>ということで以下、代表的なV8ミッドシップフェラーリの概要と、それぞれの中古車相場を記す。<br />
<br />
</p>
<p>
<spam class="text-bold-backorange">●フェラーリ 360モデナ</spam>
<br />
<b>注目相場:900万~1300万円</b>
</p>
<div class="taC w600_img"><img alt="フェラーリ 360モデナ" data-credit="日刊カーセンサー" src="//wwwtst.carsensor.net/contents/article_images/_65710/4.jpeg" width="600" /><span class="CP_txt">▲こちらが360モデナ。前身であるF355以上にパワフルなV8エンジンを搭載したが、デザインのテイストが大きく変わったことで、F355ほどの人気を得るには至らなかった。その分だけ中古車相場は比較的お手ごろ</span></div>
<p>
1999年から2005年にかけて販売された、V8ミッドシップフェラーリとしては4代前のモデル。<br />
<br />
それまでのV8フェラーリの「可憐な」とも評せるデザインとはずいぶん異なる、やや特徴的なフォルムおよびディテールになったせいか、市場での人気は率直に言っていまひとつ。<br />
<br />
それもあって直近の相場下限は約670万円と、V8ミッドシップフェラーリとしては異例なまでに低い。<br />
<br />
しかし、「ある程度安心して2年間は所有できる」という観点で考えるなら、F1マチックの場合で車両約900万円、MTの場合で約1000万円は見ておきたい。
<br /><br />
ちなみにF1マチックが逝ってしまうと、その修理代には約60万円が余裕でかかる。<br />
<br />
</p>
<div class="sarch_col">
<div class="FAIR_btn3"><a href="https://www.carsensor.net/usedcar/bFE/s008/f001/index.html?fed=contnikkancs_20210325_sc20210325002ys" target="_blank">フェラーリ 360モデナを見てみる</a></div>
<h4>▼検索条件</h4>
フェラーリ 360モデナ×全国</div>
<p>
<spam class="text-bold-backorange">●フェラーリ F430</spam>
<br />
<b>注目相場:1400万~1700万円</b>
</p>
<div class="taC w600_img"><img alt="フェラーリ F430" data-credit="日刊カーセンサー" src="//wwwtst.carsensor.net/contents/article_images/_65710/5.jpeg" width="600" /><span class="CP_txt">▲こちらがF430。エンジンを駆動させるベルトがゴム製の「タイミングベルト」から金属製の「タイミングチェーン」に変わったことで、納車前整備や購入後の整備は比較的容易になった</span></div>
<p>
360モデナの後継モデルとして、2004年から2009年まで製造販売されたV8ミッドシップフェラーリ。<br />
<br />
「クラシカルでもなく最新でもない」といういささか中途半端な立ち位置ではあるが、エンジンがチェーン駆動に変わったことによる整備性の向上、そして相場が(V8ミッドシップフェラーリとしては)比較的手ごろであるということで、それなりの人気は博している。<br />
<br />
全体の相場は約1100万~約1700万円といったところで、庶民でも長期ローンで手が届きそうな底値圏の物件、つまり「1000万円ちょいぐらい」の個体に目が行くのもわからないではない。<br />
<br />
だがここは、ひとつ冷静に「車両価格で約1400万円」をひとつの目安として強く提案したい。<br />
<br />
</p>
<div class="sarch_col">
<div class="FAIR_btn3"><a href="https://www.carsensor.net/usedcar/bFE/s010/f001/index.html?fed=contnikkancs_20210325_sc20210325002ys" target="_blank">フェラーリ F430を見てみる</a></div>
<h4>▼検索条件</h4>
フェラーリ F430×全国</div>
<p>
<spam class="text-bold-backorange">●フェラーリ 458イタリア</spam>
<br />
<b>注目相場:2200万~3000万円</b>
</p>
<div class="taC w600_img"><img alt="フェラーリ 458イタリア" data-credit="日刊カーセンサー" src="//wwwtst.carsensor.net/contents/article_images/_65710/6.jpeg" width="600" /><span class="CP_txt">▲エンジンの最高出力は578psとなり、様々な電子制御も搭載することで、この世のものとは思えないほど(?)俊敏な動きをするようになった世代である458イタリア</span></div>
<p>
F430に代わって2009年、今から2世代前にあたるV8ミッドシップフェラーリとして登場したモデル。<br />
<br />
ショックアブソーバーに「マグネティックライド(磁性流体)」を導入し、F1からフィードバックされた「E-Diff」と「F1-Trac」を同一のECUで統合制御するなど、それまでのV8フェラーリとは明らかに一線を画す「宇宙戦艦」的な1台となった。<br />
<br />
モデル全体としての相場は約1700万~約3000万円といったところで、「458イタリアもついに1000万円台に突入したか……」との感慨にふけりたくなる。
<br /><br />
だが、実際のオススメは「おおむね2200万円付近から」いうことになる。<br />
<br />
</p>
<div class="sarch_col">
<div class="FAIR_btn3"><a href="https://www.carsensor.net/usedcar/bFE/s036/f001/index.html?fed=contnikkancs_20210325_sc20210325002ys" target="_blank">フェラーリ 458イタリアを見てみる</a></div>
<h4>▼検索条件</h4>
フェラーリ 458イタリア×全国</div>
<p>
<spam class="text-bold-backorange">●フェラーリ 488GTB</spam>
<br />
<b>注目相場:2600万~3800万円</b>
</p>
<div class="taC w600_img"><img alt="フェラーリ 488 GTB" data-credit="日刊カーセンサー" src="//wwwtst.carsensor.net/contents/article_images/_65710/7.jpeg" width="600" /><span class="CP_txt">▲伝統的に「自然吸気エンジン」を搭載してきたV8ミッドシップフェラーリだが、この488GTBでついにターボチャージャーを搭載。デザインもそれまでのピニンファリーナではなく、フェラーリの社内デザインチームが担当した</span></div>
<p>
458イタリアの後を受けて2015年に登場し、2019年まで販売された1世代前のV8ミッドシップフェラーリ。<br />
<br />
V8エンジンはついに3.9Lのターボチャージャー付きとなり、670psの最高出力を発生。ちなみに、様々な技術を駆使することで「ターボラグ・ゼロ」を実現したと、フェラーリは言う。<br />
<br />
モデル全体の直近の相場は約2400万~約3800万円で、流通台数は今回紹介する4モデルの中ではもっとも豊富だ。<br />
<br />
中古車としてはまだまだぜんぜん新しい世代であるため、底値圏の個体でもそう大きな問題はない場合が多い。しかし、「2600万円以上」を目安とすれば、安心感はさらに高まるだろう。<br />
</p>
<div class="sarch_col">
<div class="FAIR_btn3"><a href="https://www.carsensor.net/usedcar/bFE/s044/f001/index.html?fed=contnikkancs_20210325_sc20210325002ys" target="_blank">フェラーリ 488GTBを見てみる</a></div>
<h4>▼検索条件</h4>
フェラーリ 488GTB×全国</div>
<div class="author2019">文/伊達軍曹、写真/フェラーリ</div>
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<p class="katagaki">自動車ライター</p>
<p class="writername">伊達軍曹</p>
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<p>外資系消費財メーカー日本法人本社勤務を経て、出版業界に転身。輸入中古車専門誌複数の編集長を務めたのち、フリーランスの編集者/執筆者として2006年に独立。現在は「手頃なプライスの輸入中古車ネタ」を得意としながらも、ジャンルや車種を問わず、様々な自動車メディアに記事を寄稿している。愛車はスバル レヴォーグ STIスポーツ。</p>
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<li><a href="https://www.carsensor.net/contents/tag/tag_3129/" target="_blank">人気連載『MARKET EDGE』シリーズ過去記事はこちらから</a></li>
<li><a href="https://books.rakuten.co.jp/event/magazine/recruit/carsensor/" target="_blank">情報誌 カーセンサーEDGEの購入はこちらから(※外部サイトに遷移します)</a></li>
<li><a href="https://www.carsensor-edge.net/?fed=contnikkan_edgec20201106001ie" target="_blank">カーセンサーEDGE.netはこちらから</a></li>
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