フォルクスワーゲンティグアンが先鞭をつけた人気のカテゴリーであるコンパクトSUV。このクラスにフォードによる新モデル、クーガが投入された。

エクステリアは、フォードが提唱する、彫りの深いプレスラインとピンと張ったような面で構成されるキネティック・デザインコンセプトによるエモーショナルなデザインが与えられている。エンジンは200psを発生する2.5Lターボで、セレクトシフトモード付きの5速ATが組み合わされる。

安全装備は最新のものが採用された。車の横転を防止するESPには、ARM（アンチ・ロールオーバー・ミティゲーション）が組み込まれた。ARMとは、前輪を制動する際のエンジントルクをゼロまで弱め、車体のロールを低下させることで、横転の可能性を最小限に抑える安全デバイスだ。

さらに6つのエアバッグ、シートベルトプリテンショナー＆ロードリミッター、アンチサブマリンシートなどが必要に応じて相乗的に作用し、乗員保護効果を最大化させるインテリジェントプロテクションシステムも採用。これらの安全装備は、高い走破性を誇るインテリジェントAWDシステムとあわせて、全モデルに標準装備されている。メーカーは「オフロードでの高い走破性と、オンロードでの優れたドライビングダイナミクスを高次元で融合させた次世代のSUV」とうたう。

グレード展開は、ベーシックのTrend（トレンド）と、バイキセノンHIDヘッドランプやオートランプシステム、雨滴感知式フロントワイパー、赤外線反射コーティングが施された大面積のガラス製パノラミックルーフなどが装備される、上級モデルのTitanium（タイタニアム）の2タイプ。

価格はトレンドが335万円、タイタニアムは378万円となる。