フィアット パンダ【フルモデルチェンジ】
カテゴリー: フィアットの新型車
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2013/05/09
長年にわたってユニークで魅力的なコンパクトカーを生み出してきたイタリアのフィアット。その歴史を象徴する特別なモデルがパンダだ
歴代モデルの思想を受け継いだ3代目
イタリアらしさ満点の魅力的なコンパクトハッチバック
1980年に登場した初代パンダは、合理性と機能性を徹底的に追求した斬新なデザインで旋風を巻き起こした。2004年に登場した2代目もヨーロッパ・カー・オブ・ザ・イヤーを受賞した傑作だ。そして今回登場する3代目は、歴代モデルの思想を受け継ぎながら、楽しさに満ちたデザイン性や燃費性能、環境性能などを高いレベルで備え、コンパクトカーとしての魅力がさらに磨き上げられている。
シンプルで親しみやすいスタイル
街中でも扱いやすいコンパクトな5ナンバーで、エクステリアは先代モデルと同様にシックスライトデザインを採用。笑顔を連想させるフロントデザインと合わせて、親しみやすさを演出している。ボディはよりスムーズで滑らかな形に一新。この曲線的なデザインは空力特性にも貢献しており、空気抵抗係数はこのセグメントではトップレベルのCd値0.32を達成している。また、高い位置に設けられたテールランプなど、実用性をおそろかにしないイタリアンデザインも特徴的だ。
インテリアも、実用性に裏打ちされた遊び心と洗練度を大切にするイタリア車らしいデザインとなっている。インパネ全体を助手席のダッシュボードまでひとつのフレームで囲っているような独特なデザインを採用。これは初代パンダに用いられたアイディアを発展させたものだという。もちろん、一般的なグローブボックスに加え助手席前には大きな収納ポケットが設けられるなど、豊富な物入れとともにどのような使い方にも対応できるよう配慮されている。
乗員に快適な居住性を提供する一方、多彩なシートアレンジを生かしてステーションワゴンのような積載能力を実現しているのも特徴だ。外寸をできるだけ抑えながら、スリムな形のシートを採用するなど各部の設計を見直し、インテリアスペースとラゲージスペースを拡大した。室内幅は、従来モデルに比べて前席は26mm、後席は5mm、室内長は20mmも延長。ラゲージスペースは従来型比+10Lの225Lを確保し、60:40の分割可倒式リアシートを完全に畳めば870Lのフラットな荷室を作り出すことができる。
定評の2気筒ツインエアエンジンを採用
パワートレインは、フィアット500などで定評のある0.9Lの2気筒ターボ「ツインエア」を採用。組み合わされるトランスミッションは、MTをベースとした2ペダルのシングルクラッチトランスミッションである5速デュアロジック(ATモード付)だ。アイドリングストップ機構やエコスイッチなどの最新技術も搭載され、JC08モードで18.4km/Lという優れた燃費性能を実現した。
安全装備も充実している。あらゆるアクシデントに対応する強固かつエネルギー吸収性に優れたボディを採用。また、各種エアバッグや3点式シートベルトなどの基本的なものから、ブレーキアシスト付きABS、急制動時点滅ブレーキランプ、ESC(エレクトロニック・スタビリティ・コントロール)まで、万全のセーフティデバイスが装備される。
モノグレード展開で価格は208万円。発売は2013年6月1日からとなる。
グレード | パンダ イージー |
駆動方式 | FF |
トランスミッション | 5AT |
全長×全幅×全高(mm) | 3655×1645×1550 |
ホイールベース(mm) | 2300 |
車両重量(kg) | 1070 |
乗車定員(人) | 5 |
エンジン種類 | 直2SOHC+ターボ |
総排気量(cc) | 875 |
最高出力[kW(ps)rpm] | 63(85)/5500 ECOスイッチ使用時:57(77)/5500 |
最大トルク[N・m(kg-m)/rpm] | 145(14.8)/1900 ECOスイッチ使用時:100(10.2)/2000 |
JC08モード燃費(km/L) | 18.4 |
ガソリン種類/容量(L) | プレミアム/37 |
車両本体価格(万円) | 208.0 |
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