「まだまだ低走行なフィアット 500がアンダー100万円!」という千載一遇のチャンス
2016/09/02
「そのうち500」と思っていたなら、決断すべきは「今」かも?
おしゃれでポップでキビキビ走るイタリアン・コンパクト、フィアット 500。その一部モデルの中古車が今、とってもお買い得になっています。具体的には、まだまだ走行2万~3万km台ぐらいの物件が、車両価格80万~99万円程度で狙えてしまう状況。「そのうち洒落たヨーロピアン・コンパクトに乗り替えたいなぁ……」と思っている人も多いかと思いますが、そのタイミングはもしかしたら「そのうち」ではなく「今」なのかもしれませんよ?
よくご存じの方も多いかもしれませんが、あらためてちょっとご説明しますと、フィアット 500というのは08年3月にイタリアのフィアットブランドから登場した、全長約3.5mの4人乗りコンパクトカー。デザインを見ておわかりのとおり、アニメ「ルパン三世」の中で主人公のルパンが乗っていた往年のフィアット 500の自社による復刻版です。
ラインナップは直列4気筒の1.2Lエンジンを搭載するグレードと1.4Lエンジンを搭載するグレードに大まかに分かれ、その中に数々の仕様違いやカラフルな特別仕様車が存在しています。また10年途中からは0.9Lで2気筒というちょっと特殊なエンジンを搭載した「ツインエア」という系列も追加され、こちらはマニアックな車好きから高い評価を得て、今なお少々高めの中古車相場をキープしています。
で、今回オススメしたいのはその2気筒ツインエアではなく、普通の4気筒エンジンを搭載している1.2Lまたは1.4Lのグレードです。
自動車マニアの観点からすると2気筒ツインエアの方がたぶん楽しめるとは思うのですが(ドコドコドコ、ビイイイ~~! という独特の回転感覚がとってもステキなんですよ)、もしもあなたが「自分は決してマニアではない」と思うのであれば、たぶん4気筒の方でも十分楽しめるはず。中古車相場も同一条件で比べれば4気筒の方が一般的にかなり安いはずですから、その意味でも4気筒グレードは要注目です。
1.2 8Vと1.4 16Vは使用状況に応じてチョイスを
さて、車両価格80万~99万円ぐらいで今狙えるフィアット 500の内訳を見てみると、時期にもよりますが、だいたい常に流通量が多いのが「1.2 8V ポップ」というグレードで、次に多いのが「1.4 16V ラウンジ」となるはずです。
両者の違いは、まずエンジンでいうと車名のとおり排気量と形式が異なります。1.2 8Vの方は排気量1240ccのSOHCというシンプルな形式のエンジンで、最高出力は69ps。もう一方の1.4 16Vは排気量1368ccのDOHCというパワーを出しやすい形式のエンジンで、こちらの最高出力は100psとなっています。
もちろんどちらもごく普通か普通以上に走りますが、「軽快に飛ばしたい」とか「長い上り坂を走る機会が多い」という人は、1.4 16Vを選んだ方がいいかもしれません。が、逆に言うと「わたしはのんびり運転するのが好きだから」という人であれば、1.2 8Vでも特に不満はないはずです。
「ポップ」と「ラウンジ」というのは装備の差。いわゆるエントリーグレードにあたるのが「ポップ」ですが、国産車の最廉価グレードとは違いエアコンやパワステ、パワーウインドウ、オーディオなどの快適装備や、全席SRSエアバッグ、ABSなど安全装備の数々はすべて標準装備です。上級グレードの「ラウンジ」は大人向けの装いで、15インチのアルミホイールやフルオートエアコンなども特徴となります。
ただ、両ラインとも販売開始からの長い年月の中で割と頻繁に仕様変更がされており、またフィアット 500には様々な装備を追加した特別限定車の種類も非常に多いため、一概に「ポップはこう、ラウンジはこう」とは決めつけられない部分もあります。正確な仕様はカーセンサーnetの詳細画像や店頭でご確認いただくのがいちばんですが、ざっくり言うと「カジュアルなポップ」に対して「大人っぽいラウンジ」と思っておけばまず間違いありません。
安値の理由は「流通量の多さ」だが、それでも十分個性は発揮できるはず!
しかし、走行2万kmとかせいぜい3万kmの人気モデルがの相場がそこまで安くなっているというと、「……ひょっとして何かのネガ要因があるんじゃないか? 買ってもすぐに壊れまくるとか」と不安に思う人もいるかもしれません。でも心配ご無用です。もちろん、車というのは機械モノですから「絶対に壊れない」なんてことはどの車に対しても言えませんが、フィアット 500は決して壊れやすい車ではありません。当然ながら「整備履歴を重視する」中古車選びの鉄則は守る必要があり、デュアロジックというセミATの作動状況も購入前に試乗して確認する必要はありますが、十分な点検・整備歴が確認できる個体であれば特に神経質になる必要はないでしょう。
なぜ安いかといえば単純な話で、「流通量が多いから、市場原理により値が下がった」というだけのことです。8月22日現在、フィアット 500の流通量は全国で407台。同じラテン系のメジャー車種であるフランスのプジョー 208が180台ですから、フィアット 500の通通両量の多さがおわかりいただけるかと思います。
「そんなに数が多いとありふれた感じになっちゃって、個性を感じにくいかも?」という懸念もあるかもしれません。そういった傾向が皆無だとはいいませんが、仮にそうだとしても、フィアット 500のこのたたずまいは十分以上に個性的だと思うのですが、どうでしょうか? またドレスアップパーツも豊富に販売されている車ですので、そういったものを使って「自分だけの1台」に仕上げていく楽しみもあります。
手頃な価格でありながら低走行なフィアット 500が市場にまだ数多く流通しているこのタイミングを、ぜひお見逃しなく……!
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