買って良かった。そう思える、ちょっといいクルマのススメ|Carsensor IN MY LIFE

心地よさとは、誇らしい気持ちになれること

せっかくクルマを買うなら「ちょっといいクルマ」が良い。それは「少しだけ贅沢なクルマ」と言い換えられるが、高価なクルマが良いという意味ではない。

シャネルの創始者、ココ・シャネルは「贅沢とは居心地を良くすることだ」と言った。これはクルマにも当てはまる。つまり自分が“心地よい”と思えるクルマこそ選ぶべきクルマ。では、どういったクルマが心地よいのか……。その条件を挙げてみよう。

アウディ A3スポーツバック

クルマもファッションと一緒。だからハイブランド

ブランドがブランドとして認められるようになるには理由がある。使いやすい合理的なデザイン、手抜きを許さない細部の仕上げ、気の利いた素材の選定……。高いクオリティがいつしか一目置かれる存在になった。いいものはいい。クルマでも、ハイブランドを選ぶセンスがリスペクトされるのは当然だ。

メルセデス・ベンツ Aクラス

本当にこだわるべきは内装だ

ちょっといいクルマは、インテリアがカジュアルなものも、ゴージャスなものも、品良くまとめられている。なにせインテリアは最も目にするポイント。お気に入りのデザインなら、満足度は高くなる。同様に身体と接触するシートも大切。上質感を求めるなら本革がオススメだ。居心地がいい車内なら会話も弾むし、自然と社交性もアップする?

BMW 1シリーズ

走っていてラクかどうか。これも重要

ちょっといいクルマの本質は「走り」にある。走行性能の高さは、車内の居心地の良さに直結する。結果として長距離を移動しても疲れづらく、目的地に着いてからも気持ちよく動ける。行楽地へのドライブやゴルフ場までの足としてもピッタリだろう。友人や同僚、上司と出かけるときに「クルマを出して!」とお願いされたら、それは最高の褒め言葉。

BMW 1シリーズ

やっぱり“語れる”クルマが良い

ちょっといいクルマに乗ることは、クルマ選びに一過言あることを意思表示しているのと同じこと。クルマ好きとは自然に話が弾み、クルマを媒介として意気投合といったことも珍しくない。会社のお得意様を乗せてクルマ談義に花が咲き、居心地のいい関係を築けたら、ちょっといいクルマへの“投資”がオトクに感じられるだろう。

購入後の生活を想像してドキドキしたら買い!

ハイブランドのクルマは高価だが、中古車なら無理することなく狙える。その中から、ちょっといいクルマと呼ぶにふさわしいプレミアムコンパクトを紹介。購入後の生活を想像して気持ちが高揚したなら、それがあなたにとって“ちょっといい”クルマだろう。

レクサス IS

レクサス IS

ニッポンのハイブランドを手に入れる

セダンはクルマのスタンダードであるにも関わらず、積極的に選ぶのには少し理由が欲しくなるボディタイプでもある。その理由となりうるのが、ハイブランドとしての記号性。海外から始まったレクサスブランドは、国内で「トヨタの上」という立ち位置を浸透させてきた。そのレクサスで最も手の届きやすいのがISだ。お手頃とはいえ、内装にウッドパネルを品よくレイアウトするなど、高級な佇まいはレクサスそのもの。ちょっといいクルマに乗りたいけど、輸入車に壁を感じてしまうという方もいるだろう。そういう方にオススメしたい。

旧型:2008年5月~2014年12月
車両価格帯:130万~550万円
ボリュームゾーン:210万~290万円

メルセデス・ベンツ Aクラス

メルセデス・ベンツ Aクラス

小さくても快適。それがメルセデス・クオリティ

高級車の代名詞メルセデスも「小さな高級車」を完成させるのに苦労したが、いよいよ完成形に至ったのが旧型Aクラス。ボンネットを短くし、背の高いシルエットで室内空間を稼いだ。小さくて快適な高級車。セレブだけではなく、もっとたくさんの人にメルセデスを……というハイブランドの声が聞こえてくる。これを生まれついての「ちょっといいクルマ」と言わずして何と言う。ドライバーズシートは調整機構が充実しており、ベストなドライビングポジションを決められる。走行中でも車内は静かで、疲れにくい。メルセデスのバッジは伊達じゃない!

旧型:2005年2月~2012年10月
車両価格帯:18万~158万円
ボリュームゾーン:20万~70万円

BMW 1シリーズ

BMW 1シリーズ

「いいクルマですね」と言われる理由が明白

エンジンを縦向きに積んで後輪を駆動する1シリーズはこれが最後。次期モデルはミニと同じようにエンジンを横向きに積んで前輪を駆動するようになるといわれる。これが事実なら、今のうちにこの1シリーズを安く手に入れておきたい。現行カローラアクシオより全長が短くて(ただし幅は広い)コンパクトなのに後輪駆動。「いいクルマとはシャシー(クルマの骨格やサスペンション、エンジン)にお金がかかっているのだ」と語れるもの。いや、誇れるもの。わかりやすく自慢できるポイントがあることも、ちょっといいクルマの条件だ。

現行型:2011年10月~
車両価格帯:99万~440万円
ボリュームゾーン:170万~290万円

アウディ A3スポーツバック

アウディ A3スポーツバック

走りの良さがハッキリと体感できる

「いいクルマの走りって普通のクルマとどう違うの?」。その疑問の答えは、アウディA3スポーツバックに設定されている「クワトロ」という4WDモデルに乗ればわかる。路面に吸い付くかのような安定感を肌で感じられるはず。しかもクワトロには「S-トロニック」と呼ばれる変速機が採用されており、シフトチェンジの滑らかさに驚かされるだろう。つまり、ちょっといいクルマとは、乗ったフィーリングからして違うことをわからせてくれるクルマのこと。多くの人を魅了してきた、この感覚を、ぜひ味わってみてほしい。

旧型:2004年10月~2013年8月
車両価格帯:29万~268万円
ボリュームゾーン:40万~150万円

▼検索条件

レクサス IS(旧型)&メルセデス・Aクラス(旧型)&BMW 1シリーズ(現行型)&アウディ A3スポーツバック(旧型)&フォルクスワーゲン ゴルフ(現行型)&シトロエン C3(現行型)&ボルボ V40(現行型)×本革シート
文/ブンタ イラスト/遠藤イヅル 写真/レクサス、メルセデス・ベンツ、BMW、アウディ、フォルクスワーゲン、シトロエン、ボルボ