まるで高級車のリアシート!? ダイハツ タントエグゼなら移動時間が快適になること間違いなし!
2020/08/20
快適な移動空間を実現した軽自動車のタントエグゼ
3人家族、あるいは4人家族だと、車に乗るときはパパが運転担当、ママはチャイルドシートに座る小さなお子さんと後部座席に座ることが多いでしょう。
パパは車を選ぶときに「荷物がたくさん積める」とか、「デザインがカッコいい」という部分ばかり見ているけれど、「少しは後ろの席に座る私のことを考えてくれてもいいのに……」と思っているママもいますよね。
そんなファミリーに注目してほしい軽自動車が、ダイハツ タントエグゼです。
名前からもわかるとおり、2009年12月に登場したタントエグゼは、2代目タントの派生モデルです。
2代目タントは、助手席側のセンターピラーをドア内蔵式にして、大開口部を実現したミラクルオープンドアを採用。天井におむつやティッシュを入れられる収納を付けるなど、後席スペースに子育て世代が便利に使えるよう、様々な機能が盛り込まれていました。
一方、そのような空間を生み出すために、リアシートの座面や背もたれは、やや小ぶりの設計になっています。
タントエグゼは逆に、大人が快適に移動できるように室内を作り込んでいます。イメージとしては、ミニバンやセダンに設定されるエグゼクティブ仕様に近い思想で開発されたとも言えるでしょう(超高級車ではないので、あくまでイメージです)。
ちなみに車名の“エグゼ”は、「Exceed×Excellent ecology」「Emotional×Elegant design」「Executive space」の略になります。
座り心地のいい特別なシートを採用
タントエグゼは、2代目タントのスライドドアではなく、ベーシックなヒンジ式ドアを採用しています。名前に“タント”と付いていますが、両車はまったく別の車と捉えた方がいいでしょう。
全高が1730mmあり、ボディサイズ的にはスーパーハイトワゴンに属します(タントの全高は1750mm)。ただ、タントに比べてAピラーを傾斜させているので、見た目はスペース重視のモデルという印象よりも、風格や洗練された印象が伝わってきます。
最も注目してほしい特徴は、すべての乗員がゆったりくつろぎながら移動できるよう、前後にグラマラスコンフォートシートと名付けられた、ボリューム感とホールド性の高いシートが採用されたことです。
とくに後席は、座ったときにおしりが心地よく沈み込むとともに、ふくらはぎの方にまでやわらかい素材が使われているので、ゆったりと座ることができます。
もちろん後席には左右別々のリクライニング機構が備わり、センターアームレストも奢られています。
また、後席は左右独立して255mmのロングスライドが可能な設計に。シートを一番後ろまで下げて背もたれをリクライニングすると、体の力を抜いて足を伸ばした状態でシートに身を預けることができます。
まるで高級車の後部座席でくつろいでいるような気分になれるので、移動時間が快適になること間違いなしです。
タントエグゼの後席スペースにはもうひとつ秘密が。全高はタントより20mm低いですが、床面をより低くしたことで室内高はタントより高い1385mmに。ゆったりくつろげるうえ、開放感もバッチリですよ!
「後部座席が快適なのはわかったけれど、やっぱりスライドドアの方が便利なんじゃない?」
もちろんそう感じる人もいるでしょう。
タントエグゼの後部座席はヒンジ式ドアですが、開口部の幅が750mmと一般的なスライドドアよりも広く取られています。高さも1220mmあるので、乗降性は折り紙付きです。
そしてヒンジ式ドアにしたことで、タントに比べて約60kg軽量化されています。これによりクラストップレベル(デビュー時)となる21.5km/L(10・15モード)の低燃費を達成しています。
ほぼすべての中古車が総額100万円以下! 総額50万円でも買える
タントエグゼには、シンプルなデザインでシックな印象にした標準モデルと、メッキパーツやエアロで華やかな雰囲気に仕立てたタントエグゼカスタムの2タイプが用意されました。それぞれ、中古車の流通状況と相場感を見ていきましょう。
2020年8月6日現在、タントエグゼの中古車は390台流通しています。デビューから10年以上経過したこともあり、ほぼすべての中古車が総額100万円以下で手に入ります。総額50万円以下で買える中古車も豊富。
ある意味、中古車相場が底値を打った状態になっているので、年式による価格差はほぼなくなりました。強いて言うなら、2012年10月までの前期型の方が総額50万円以下の中古車は探しやすくなっています。
390台のうち、標準モデルの中古車は約190台。流通量が多いのはベーシックなXと、前後席のセンターアームレストやフロアイルミネーションが備わるGになります。
流通量は少なめながら、Xスペシャルというグレードも存在。ネーミングからXの上級バージョンのように感じますが、タントエグゼの中ではエントリーグレードとなり、エアコンがマニュアル式で電動格納式ミラーも付いていません。購入時は要注意です。
標準モデルでタントエグゼらしい雰囲気を味わいたいなら、Gを選びたいところ。とにかく安く買うなら総額30万円で走行距離が10万km前後のもの、総額50万円まで予算を上げると走行5万から7万kmのものも探しやすくなります。
▼検索条件
ダイハツ タントエグゼ(初代)×全国一方、タントエグゼカスタムは約200台の中古車が流通。そのうち110台以上がカスタムGになります。
カスタムGは、総額50万円だと走行8万から10万kmを超えるくらいの中古車が、総額60万円まで予算を増やすと、走行7万km前後のものも見つかるようになります。総額70万円になると走行5万km以下の中古車も見つかりますよ。
また、カスタムにはターボエンジンを搭載するカスタムRSも用意されました。4人乗る機会が多いなら、パワーに余裕があるカスタムRSを探すのもあり。流通量は50台以上あるので、探しにくさを感じることはないでしょう。
予算感はカスタムGと大体同じくらいです。総額50万だと走行10万km前後、総額60万円で走行8万km前後、総額70万円で走行5万km前後のものが見つかります。
標準モデルとカスタムモデル、どちらを選ぶかは好みになりますが、室内が広くて豪華なタントエグゼの雰囲気をデザインでも味わいたい人には、タントエグゼカスタムをオススメします。
▼検索条件
ダイハツ タントエグゼ カスタム(初代)×全国自動車ライター
高橋満(BRIDGE MAN)
求人誌編集部、カーセンサー編集部を経てエディター/ライターとして1999年に独立。独立後は自動車の他、音楽、アウトドアなどをテーマに執筆。得意としているのは人物インタビュー。著名人から一般の方まで、心の中に深く潜り込んでその人自身も気づいていなかった本音を引き出すことを心がけている。愛車はフィアット500C by DIESEL
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