「車を見に行っても、どこをどう見たらいいのか……」
そんな方々の悩みを解消すべく、実際に販売店で実車を見ながらチェックポイントを解説。これを参考に、気になる車に会いに行こう!

▲今回見てきたのは2011年式のフィアット 500(チンクエチェント)。可愛らしい見た目から、女性にも人気のあるモデルだ ▲今回見てきたのは2011年式のフィアット 500(チンクエチェント)。可愛らしい見た目から、女性にも人気のあるモデルだ

レトロ感がとてもおしゃれなイタリアンコンパクトカー

それほど車に興味のない人でも、思わず目を奪われてしまう可愛いらしい形のフィアット500(チンクエチェント)。

コンパクトなボディサイズから、初めての愛車や軽自動車からの乗り替えとしても検討されることが多いモデルだ。

販売開始から10年以上が経過し、中古車価格も40万円くらいから狙える物件もあるなど手頃感も出てきた。

見た目に反して、しっかり4人乗りで小型のベビーカーならラゲージスペースに格納できるほど実用的だ。

今回はこの500を購入したいとき、実車のどんなところをチェックすべきか、取扱台数が多く仕入れや整備面にも詳しい販売店への取材をもとに解説したい。

見に行った物件はカーセンサーに掲載される500のうち、実に9割以上を占める「デュアロジック」と呼ばれるフィアット車特有のミッションを搭載したモデル。

さらに「ツインエア」という今の車にはあまり採用されていない、2気筒のエンジンも搭載していた。

フィアット 500

今回見た車

フィアット 500(現行型)

フィアットの4人乗り3ドアハッチバック。内外装ともに、レトロで丸みを帯びた可愛らしいデザインが特徴
●総額/86.2万円(本体価格/74.8万円)
●年式/2011年式
●走行距離/6.7万km
●修復歴/なし
※2019年3月29日時点の情報

CHECK POINT 1
デュアロジックの乗り味とツインエアの独特な音を体感

500のミッションは2種類ある。

昔ながらの3ペダルのMTと、今回の物件に搭載されたAT限定免許でも運転できるセミオートマ「デュアロジック」だ。

デュアロジックは、Pレンジがなかったりクリープ現象が起きないなど、一般的なATとは少し異なるため、一部のユーザーは驚くという。

また、ツインエアエンジンは、独特のサウンドや振動があるのが特徴。

エンジンをかけて確認することはもちろんだが、できれば試乗して体感してみよう。

公道での試乗が難しい場合でも、駐車場で少し動かせば十分その違いがわかるはずだ。

▲【シフトノブ】デュアロジックはAT車とは異なり、Pレンジが存在しない。可能であれば実際に操作してみよう ▲【シフトノブ】デュアロジックはAT車とは異なり、Pレンジが存在しない。可能であれば実際に操作してみよう
▲【クリープ現象】ブレーキペダルから足を離しても、クループ現象は起こらず前に進まない ▲【クリープ現象】ブレーキペダルから足を離しても、クループ現象は起こらず前に進まない

CHECK POINT 2
外観はゴム部品の状態を、内装はセンターパネルを確認

見た目で選ばれることが多いだけにキズやヘコミの有無の確認は必須。

特にドアミラー前の三角パネルのゴム部分は、経年劣化で傷みやすいというので要チェック。

交換は5000円程度からできるそうなので、劣化していたら販売店に相談してみよう。

また、外装同様おしゃれな内装だが、オーディオまわりは一体型のため、社外ナビを取り付ける場合はパネル上部に設置するか別途専用パネルが必要となるので要確認。

▲【三角パネル部分】8年落ちになると、ゴムや樹脂部分に劣化が見られヒビ割れやはがれが生じていることも多いという ▲【三角パネル部分】8年落ちになると、ゴムや樹脂部分に劣化が見られヒビ割れやはがれが生じていることも多いという
▲【センターパネル】前の車からナビを載せ替えて使いたい場合は、専用パネルの取り付けや加工が必要になる ▲【センターパネル】前の車からナビを載せ替えて使いたい場合は、専用パネルの取り付けや加工が必要になる

知っておこう!
メンテナンスも特殊ではなく一般的な国産車と変わらない

珍しいエンジンやミッションを搭載しているからといって、特別なメンテナンスは必要なく、油脂類の定期的な交換や消耗品の交換など基本的なことをしっかり行えば大きな故障はないという。

また、壊れやすく修理も高額だというイメージが先行しがちなイタリア車だが、500に関しては流通台数も多く部品も充実しているため、修理代も一般的な国産車とほぼ変わりないそうだ。

▲【ツインエアエンジン】エンジンやミッションオイルの交換など、基本的なメンテナンスが重要なのは国産車とまったく同じだ ▲【ツインエアエンジン】エンジンやミッションオイルの交換など、基本的なメンテナンスが重要なのは国産車とまったく同じだ
文/小鮒康一(フナタン)、写真/逢坂 聡

※雑誌版カーセンサー 2019年6月号(2019年4月20日発売)の記事「気になるクルマに会いに行こう」をWEB用に再構成して掲載しています

代表取締役 渡辺太朗さん

取材協力

TAPS BELL 安積英治さん

「TAPS BELL」
アメ車・欧州車を中心に販売・整備!豊富な経験を生かしてカーライフをサポート!!
住所:東京都西多摩郡瑞穂町箱根ヶ崎東松原26-26
電話:042-556-0051

小鮒康一(こぶなこういち)

訪問した人

小鮒康一(フナタン)

スキマ産業系自動車ライター。元大手自動車関連企業から急転直下でフリーランスライターに。中古車販売店勤務経験もあり、実用車からマニアックな車両まで広く浅く網羅。プライベートはマイナー旧車道一直線かと思ったら、いきなり電気自動車を買ってしまう暴挙に出る。愛車は日産 リーフ、初代パルサー、NAロードスター。