【高そうに見えて意外と安い?】気がつけば、現行型アウディA3スポーツバックも総額160万円から!
カテゴリー: 特選車
タグ: アウディ / A3スポーツバック / 高そうに見えて意外と安い? / 伊達軍曹
2019/01/28
オシャレな青年やファミリーにぜひ乗ってほしい1台
オシャレにこだわるP君という友人がいる。32歳の会社員だ。
筆者はファッションにうといため詳しくはわからないのだが、彼が着ている服はいつだって有名舶来ブランドのものか、あるいは都会の「せれくとしょっぷ」とやらで買い求めたものらしい。
そしてP君は車についても「欧州車」にこだわっている。
国産車には死んでも乗りたくないのだそうだ。
筆者は別に国産車も悪くないと思っているが、彼はそうは思わないらしい。
「……ということでこのたび、友人であり輸入中古車ライターである伊達さんに欧州車の購入相談をしたいわけです。僕は今、アウディとかを買いたいと思っているのですが、用意できる予算はぶっちゃけ総額100万円台でしかありません」
正直でよろしい、とわたしは彼に言った。
「しかし総額100万円台で『おしゃれな高年式アウディ』なんか買えるわけないですよね? さあ、どうか身の程知らずで見えっぱりなこの僕を笑ってください。うっ、うぐぐぐ……」
と、P君はいきなり泣き始めた。
車の購入相談に来たのか、それとも泣いてスッキリしたいがために来たのかよくわからないが、とにかくわたしは彼に言った。
「泣くのはおやめなさい。なぜならば、総額100万円台にて余裕で買える『まあまあ高年式でおしゃれなアウディ』だって、世の中にはあるからです。それは、現行型のアウディ A3スポーツバックという車です」
そう言ってわたしはP君にハンケチを差し出しつつ、現行型アウディ A3スポーツバック(の中古車)に関する説明を始めた。
ベースグレードの1.4 TFSIは「ベストグレード」でもある?
現行型のアウディA3スポーツバックとは、2013年9月に発売となったドイツ・アウディ社の5ドアコンパクトハッチバックだ。
「コンパクトハッチバック」と聞くとなめた態度に出る人も世の中にはいる。
しかし、現行A3スポーツバックはいわゆるプレミアムコンパクトに相当する車である。
そのため、そこに「庶民っぽさ」みたいなものは皆無。
外観もインテリアも走りも、ただひたすらに上質である。
2017年1月のマイナーチェンジ以降はいろいろ変わったが、初期モデルのラインナップは以下のとおりだった。
●1.4 TFSI
最高出力122psの1.4L直噴ターボエンジンを搭載するベースグレード。駆動方式はFF
●1.4 TFSI with COD(シリンダーオンデマンド)
気筒休止機構を備えた最高出力140psの1.4L直噴ターボを搭載するグレード。こちらも駆動方式はFF
●1.8 TFSIクワトロ
最高出力180psの1.8L直噴ターボエンジンを搭載する上級グレード。駆動方式はフルタイム4WD
これらのうち1.8 TFSIクワトロは「総額100万円台」ではほぼ狙えないが、別に何の問題もない。
なぜならば、ベースグレードである120psの1.4 TFSIでも走行性能は素晴らしいからだ。
むしろ、個人的には1.4 TFSIの走りこそが前期型の中では最高だと思っている。
全体の重量もバネ下重量(タイヤとかホイールとかの重さ)も軽いため、とにかく動きが軽快。
それでいてドッシリとしたドイツ車らしさもあって、そして普通に公道を走らせる分には「十分以上に速い」というニュアンスなのだ。
まったくもって言うことなしである。
ちょっと大げさにいえば、1.4 TFSIはいつ何時でも狙った走行ラインを1ミリも外さずに走れるような感触をドライバーに与えてくれる。
そのため「オレ、運転うまくなったかな?」と勘違いしてしまうことすらあるだろう。
そんな車である。
走行距離少なめで、オプション充実の個体を探すべし
で、そんな現行型アウディ A3スポーツバックの1.4 TFSIまたは1.4 TFSI with CODが今、総額160万円ぐらいから狙えてしまうのだ。
それも過走行なオンボロ系ではない。
走行1万km台から、せいぜい3万km台までのものが、その総額あたりから狙えるのである。
「なるほど、素晴らしいですね!」
このあたりから、話を聞いていたP君の顔が輝き出した。
いつの間にか泣き止んでもいる。
「ただし物事には必ず光と影がある。現行A3スポーツバックでいえばSトロニックというトランスミッションが、距離が増えてくるとちょい心配になる場合も多い。そのため、なるべく走行距離短めの個体を狙うべきだとわたしは思う」
「なるほど」
うなずくP君に向け、さらなる説明を続けた。
MMIという新車時30万円のオプション装備だった純正ナビゲーションシステムは、ほとんどの中古車に装着されている。
だが衝突被害軽減機能(アウディ ブレーキガード)付きアダプティブクルーズコントロール(新車時8万円)は、1.4系では付いている中古車と付いていない中古車がある。
そのため、カーセンサーnetで探す場合は「ACC」とか「アダプティブクルコン」などの文言があるかどうかに注目するべきだろう。
さらに「コンビニエンスパッケージ」とか「コンビニPKG」などの文言にも注目したい。
これはアウディ パーキングシステムとリアビューカメラ、アドバンストキーシステムがセットになっていたパッケージオプションで、新車時の価格は21万円。
これが付いている中古車は、なかなかおトクであると言えよう。
さて。以上のとおりの説明を聞いたP君は、打って変わって意気揚々と帰っていった。
「オシャレ」というP君がこだわっている部分については、正直よくわからない野暮天な筆者ではある。
しかし「現行アウディ A3スポーツバック 1.4 TFSIが素晴らしい乗り味の車である」という部分についてだけはかなりの自信がある。
1ヵ月後ぐらいに、そんな素敵な車に乗ってP君が納車報告に来てくれることを、わたしは薄ぼんやりと待っている。
▼検索条件
アウディ A3 スポーツバック(2代目前期型)×3万km代まで×支払総額あり×修復歴なしこの記事で紹介している物件
あわせて読みたい
- 5年落ち以内が車両本体価格200万円以下から狙える! スタイリッシュな輸入車SUV4選
- 植田圭輔さんが、真っ赤なポルシェで緑の中を駆け抜ける!
- 9年連続エンジン・オブ・ザ・イヤー2.0~2.5L部門賞を受賞した「2.5L直列5気筒TFSIエンジン」搭載の狙い目モデル3選
- 【試乗】新型 アウディ A4 アバント│実用性の高いアバントボディがクアトロらしい俊敏な走りとマッチし、絶妙にバランスがとれた逸品
- 手にするものはすべてがアート。自然を愛するアーティストは世界で1台だけのメルセデス・ベンツ Gクラスに乗る
- アルピナ B8 4.6リムジン。それはある意味「永遠の命」をもつ希少名車だった。【NEXT EDGE CAR】
- おでかけは、あえて2台で。家族のようなランドローバー ディフェンダー90とルノー カングー
- 「燃費」から「愛着」へ。エコ視点で選んだのは、中古のボルボ XC60だった
- 本場ドイツの名門レース「DTM」が、再び注目を集めるワケ!【EDGE MOTORSPORTS】
- 【松岡充さんと行く!】ヘリテージカーの祭典「オートモビルカウンシル2021」レポート(後編)