アルファロメオ

ロックバンドのボーカルや俳優でありながら、アメ車・旧車好きでもある松岡充さん。そんな松岡さんとカーセンサー編集長の西村が、様々なヘリテージカーが一堂に会する展示会「オートモビルカウンシル2021」に行ってきました!

後編は、セクシーでカッコいいアルファロメオが登場します。そして最後に、松岡さん的ナンバーワンに輝いたモデルも発表です!
 

松岡 充

ミュージシャン・俳優

松岡 充

まつおか・みつる/1971年8月12日、大阪府生まれ。1995年ロックバンド『SOPHIA』のボーカルとしてメジャーデビュー。「街」など多くの代表曲を生み出す。2013年に活動休止後は新バンド『MICHAEL(ミカエル)』を結成し活動中。ドラマ・映画・ミュージカルの主演作を数多くつとめ、俳優活動も幅広く行う。多彩な分野で活動するクリエーターアーティストである。

未体験なアルファロメオの世界へ!

西村 ということで再び輸入車ゾーンへと戻ってきました。

松岡 西村さん……! あのめちゃめちゃセクシーでカッコいいアルファロメオは何というモデルですか!

西村 あれはアルファロメオの1600ジュニアZですね。イタリアのカロッツェリアであるザガートがボディデザインを担当した、1970年代のモデルです。

アルファロメオ

松岡 これ、いくらぐらいですかね? かなり欲しいんですけど……。

西村 いやぁ、僕もさすがにジュニアZの相場までは把握しておらず……1500万円ぐらいでしょうかね?

松岡 や、僕は1800万円とみました。

西村 出展者であるGarage伊太利屋さんに聞いてみましょう。すみません、こちらの1600ジュニアZっておいくらなんですか?

Garage伊太利屋(販売店)スタッフ えーと、780万円ですね。

松岡 えー! ある意味安いじゃないですか。そのお値段、ここに書いておいた方がいいですよ!

Garage伊太利屋 後期型として1.6Lになったモデルは350台ほどしか作られなかったため希少価値はあるのですが、でも、相場はだいたいそのぐらいなんですよ。

松岡 350台かぁ……。僕、この車は初めて見ましたよ。めちゃくちゃカッコいいですね。

アルファロメオ▲松岡さんセンサー、反応しまくりです!

Garage伊太利屋 丸みを帯びたフォルムの車がまだ主流だった時代に、角張ったデザインの先駆けとして登場したモデルです。今見ても非常にモダンですよね。

アルファロメオ

松岡 フロントのクリアガラスというか、アクリル樹脂かな? これってもう新品はないはずですよね? 特注で作ったんですか?

Garage伊太利屋 はい。おっしゃるとおりこの部分はアクリルで、もはや普通には入手不可能なパーツですので、弊社が特注して製作いたしました。

西村 割れちゃったらどうするんですか?

松岡 ですよね。いかにも跳ね石とかで割れそうな位置にあるし。

Garage伊太利屋 そうなったらさすがに在庫はございませんので、また特注するしかありません。

松岡 そうなんだぁ……。でも、そのはかなさもまた粋だと思うし、アクリルだからあまり割れないのかもしれないですね。

Garage伊太利屋 エンジンルームもぜひご覧になってみてください。

アルファロメオ

松岡 おおっ、ザ・シンプル! そしてアルファロメオのエンジンは、「鉄」がいちいちカッコいいというか色っぽいですね。そしてあの黒い円筒状の、バズーカ砲みたいな部品は何ですか?

Garage伊太利屋 あれはエアクリーナーですね。

西村 あんな形なんだ? 純正品ですか?

Garage伊太利屋 はい。純正のエアクリーナーで、今となってはなかなか手に入らない貴重品です。どうぞ、運転席にも座ってみてください。

松岡 いいんですか? では失礼ながら……うわっ、カッコいい! 美術館に飾りたくなるシートですね。

アルファロメオ

Garage伊太利屋 あと、リアのゲートは電動で動くのですが……。あれ? 今日は動かないな……。

西村 古いイタリア車あるあるですね(笑)。

松岡 ま、今日は湿度が高いからということで(笑)。でも、本当にこの車、めっちゃカッコいいですね。レトロでありながら、当時のハイテク感もあって。ラゲージスペースも実はけっこう広いし。

アルファロメオ

松岡 僕、免許を取ってから20数台乗ってきましたが、アルファロメオは残念ながらまだ未体験なんですよ。キビキビ走るんですよね?

西村 キビキビです。そして、この時代のエンジンは吹け上がりも最高に気持ちいいですよ!

松岡 うわぁ、欲しいなぁ……。今日はもう欲しくなっちゃう車ばっかりで本当に困る。いくらお金があったとしてもぜんぜん足りない!

西村 足りませんか!

松岡 だって、今日は脳内でもう4台買ってますからね(笑)。ていうか、あそこの車が5台目になるかも!

アルファロメオ

西村 アルファロメオ RZですね! 1990年代初頭の車で、ボディデザインは先ほどのジュニアZと同じくザガートが担当しています。

アルファロメオ

松岡 ザガートさん、やるなぁ……。この車はやっぱり希少なんですか?

西村 これのクーペ版であるアルファロメオ SZは少数ながら流通してますが、オープン版であるRZ(Roadster Zagato)はかなり希少ですね。

松岡 カッコいい……。好きだわ、この感じ。

Garage伊太利屋 リアのハッチを今開けますね。そうすると、格納されてる幌を見ていただけますので……って、おかしいな、開かない。あれれ?

松岡 いやいや、どうかご無理なさらず(笑)。

Garage伊太利屋 お、開きました!

アルファロメオ

松岡 どれどれ……。この幌、新品に見えますが?

Garage伊太利屋 新品ではないですね。ただ、前オーナーの方がほとんど距離を延ばされなかったので、傷みは最小限かと思います。

西村 ソフトトップの開閉は電動式ですか?

Garage伊太利屋 いや、手動式です。

松岡 その方がいいですよね。電動式は古くなると壊れるから(笑)。このRZ、走行距離はどのぐらいなんですか?

Garage伊太利屋 8000kmでございます。

西村 ほとんど乗られてないですね!

松岡 想像ですが、何十台も持ってらっしゃるような超車好きの方が所有されてたんでしょうね……。僕もそのぐらいは欲しいですよ。だって車って本当に美しいし、楽しいものだから。

アルファロメオ

西村 そうおっしゃる松岡さんは今回、脳内で5台の車を買われたわけですが、リアルにはどうされますか? いっそ本当に5台買っちゃいます(笑)?

松岡 さすがに5台はねえ……(笑)。でも、本日の松岡的ナンバーワンであるサーブル ド ラングルニュ(シャンパンゴールド)のシトロエン C6は、マジで買うかもしれません。

西村 おお、ナンバーワンはシトロエン C6ですか!

松岡 ……すみませんが、皆さんは先に撤収しちゃってもらえますか? 僕、もう一度C6を見てくるので。

西村 わかりました、どうぞごゆっくり! 購入された場合は、ぜひカーセンサーであらためて取材させてください~!

アルファロメオ▲前編に登場したこちらの車がナンバーワン! 松岡さん、ありがとうございました!
文/伊達軍曹、写真/田中宏幸、ヘアメイク/戸倉陽子