お安く手に入るオープン2シーター 初代コペンから納得の1台をゲットせよ!
2019/01/31
注目度ランキング10位は“やや特殊”?
その年の中古車注目度を測る「カーセンサー・カー・オブ・ザ・イヤー」。
上位車種は、ある程度実用性を持ち合わせたモデルが占める中、10位にランクインしたのはダイハツ コペン(初代)でした。
コペンは、オープン2シーターという“やや特殊”なモデル。
維持費の安い軽自動車なので、セカンドカーとして検討する人も多く、子育てを終えた年配のユーザーから特に人気を集めています。
もちろん、走り好きの若いユーザーからの支持もあるようです。
初代コペンの登場は、2002年。47kW(64馬力)を発生する直列4気筒DOHCのJB-DET型ターボエンジンを搭載。
トランスミッションはスーパー5速MTおよびスーパーアクティブシフト付電子制御式4速ATの2種。
この組み合わせは、2012年の販売終了まで変わることはありませんでした。
つまり、どの年式のコペンを購入してもパワートレインに大きな差はないということです。
ちなみに執筆時点では軽自動車史上、最後の4気筒エンジン搭載車がこのコペンとなります。
1気筒当たりの排気量のバランスは3気筒エンジンの方が優れていますが、4気筒エンジンらしい上質なフィーリングは捨てがたいもの。
特にエンジンサウンドがキャビンに入り込むオープンモデルなら、なおさらですよね。
さあ、では本題です。
こんな初代コペンは、どう選べばいいのでしょうか?
執筆時点で全国の在庫台数は800台超。価格だけ見ても、上は260万円(これはデモカー並みのカスタムカーで、それを除けば190万円台)から、安いものでは30万円台まで、かなり幅広いラインナップです。
理想の1台と出合うための絞り方、ともに考えてまいりましょう。
オープンに魅力を感じているなら……
まずは、オープンであることに魅力を感じているアナタ。
子育てが終わった中高年、自分用のセカンドカーを探している人などでしょうか。
もしそんなアナタが、MT車にこだわらないのであれば、AT車が圧倒的にオススメです。
軽といえど走りのポテンシャルが高いコペンは、MT車の方が高値の傾向。
ですから、AT車でも十分満足という人なら、AT車の方がお得なのです。
同程度の個体でもAT車の方が安価な傾向。
2019年1月現在、走行距離が5万km以下で修復歴のないものをチョイスしたとしてもAT車なら総額80万~100万円で狙えてくる状況です。
同じ予算なら、ちょっとくたびれたMT車より、高年式で程度の良いAT車を狙いましょう。
中でもオススメは、本革シートを装着した「レザーパッケージ」や「レザ―エディション」といった上質な雰囲気をもつグレード。
ただし、検討する場合は、シートの状態をしっかり確認しましょう。
本革シートは、過去オーナーの使い方や手入れの方法で状態が大きく変わってきます。
乗り降りで擦れるサイドサポートや座面の右側は傷みやすいポイントなので、選ぶ際はご参考に。
ガンガン走り込みたいなら……
もはや絶滅危惧種となりつつある4気筒ターボエンジンを搭載した軽スポーツということで、購入後は積極的に走りを楽しみたいという人もいるでしょう。
そんな人には、とにもかくにもMT車!
そして前輪駆動車だけにフロントタイヤのトラクションを稼げる、スーパーLSD装着車を選びたいところです。
しかし、スーパーLSDは外観から目視では確認できません。
ですので、直接販売店のスタッフに確認するか、エンジンルームからミッションケースを確認しましょう。
貼られているステッカーに「524」とあればLSDアリ、「523」とあればLSDナシということになります。
この確認が面倒ということであれば、2010年8月の改良でMT車にはLSDが全車標準装備となっているので、高年式モデルを購入すれば間違いなしです。
また、純正でレカロシートやビルシュタインのショックアブソーバー、BBSのホイールなどを装着した「アルティメットエディション」シリーズも存在しますが、少々お高め……。
この辺の装備は、走り込んでいくうちに自分好みのものに交換したくなる部分でもありますから、安価な標準グレードをチョイスして自分好みにする方が個人的にはオススメです。
具体的には、標準グレードのMT車、修復歴ナシ、走行距離8万km未満、という条件で検索すると、総額80万円前後でほとんどノーマルに近いものがヒットするでしょう。ここから自分だけの1台を作り上げるのも楽しいハズです。
さらに番外編(?)としては、コペンの特徴でもあるアクティブトップを廃しハードトップを装着した「ディタッチャブルトップ」という硬派(?)なグレードも。
これには複雑な電動ルーフ機構がごっそりなく、通常モデルより30kgも軽量化がなされています。
より走りに特化したグレードだったのですが、モデル途中で廃止となり、5年間で250台ほどしか販売されなかったため、激レアグレードなのです。
現在のところ1桁台の流通しかありませんが、走りにこだわりたい人はチェックしてみてください!
共通して注意したい点
最後に、グレードに関わらず、一貫してチェックしておきたい点です。
ひとつ目は、電動リトラクタブルハードトップであるアクティブトップの動きです。
屋根を電動開閉させるコペンのキモともいえる部分ですが、実際に動作させてみて問題がないかは確実にチェックしましょう。
具体的には、開閉にかかる時間(新車時は開閉でおよそ20秒程度といわれていました)、音など。
開けるつもりがない人は、「開かなくなる」くらい問題ないかもしれませんが、多かれ少なかれオープンにしたい人は重要項目です。
想像してみてください。もし雨の日に閉まらなくなったら……(泣)。
このあたりは、実際に物件を見て動かしてみないと分からないので、選ぶ際は実車をきちんと確認しましょう。
修復歴ありの物件や前オーナーがスポーツ走行を繰り返していた物件などは、特に注意が必要です。
屋根を開閉させてもらう、販売店の人にどのような状態かしっかり聞く、記録簿をチェックするなどできる限りのことを入念に。
また、塗装も要チェックポイント。
初代コペンは、クリア塗装を2回行う贅沢なものが採用されていました。
しかし残念ながら、過去の様々な取材によると、経年劣化への耐久性はあまり高くないようです。
具体的には、ルーフやミラー、ボンネットなど日が当たりやすい部分に塗装の劣化が多く見られます。
このあたりも、気にする人はチェックしておいてください。
年式によって大きな違いが生じないコペンは、予算や使い方に合わせ様々な選び方ができる中古車。
スポーツカーとして見ても台数は多めですし、じっくり探してベストな1台を見つけてください!
ちなみに、2シーター=荷物は積めないと思われるかもしれませんが、コペンのトランクにはルーフが収納されるスペースが存在しています。
つまり、屋根さえ開けなければ、そのスペースを荷室として使うことも可能ということ。
普段使いとしても、もっと多くの人に注目して欲しい1台です。
あわせて読みたい
- 【トヨタ タンクの中古車を買うなら?】オススメの選び方や相場、グレードなどを徹底解説
- こんなご時世だからこそ欲しくなる! パーソナルモビリティの先駆け、スズキ ツイン
- 日産のフラッグシップモデル、4代目シーマの価格が上昇中! 気になる方は早めの行動を!
- 小沢コージが自動車界の勇者・救世主を探すべく「激レア変態車」の取引現場、白金の魔窟を直撃!【カーセンサーニッチ】
- 手ごろなライトウェイトFRスポーツだったマツダ ロードスター(2代目・NB型)も値上がり傾向。狙うなら今しかない!
- ランエボ譲りのパワートレインをもったSUV、三菱 エアトレック ターボRを忘れていませんか?
- 【試乗】新型 フェラーリ 812GTS│獰猛なV12エンジンを搭載しながらも、驚くほどの安定感を魅せる魅惑のスーパーカー!
- 【試乗】新型 フェラーリ F8 スパイダー│最強のV8エンジンの味と、高いGT性能を備えた麻薬的モデル!
- 非ノスタルジーの“タメ車”世代が新たなネオクラシックブームを牽引する!?
- 値上がりは必至!? 早くも新車完売となったホンダ S660、中古車で手に入れるなら今がラストチャンスかも?