充実の装備が目を惹くダッジアベンジャー
日本の自動車業界には不況の嵐が吹き荒れていますが、日本よりもっとヤバいといわれているのがアメリカ。GM、フォード、クライスラーの通称「BIG3」が非常に危険な状況にあります。テレビや新聞などでも騒がれているので、ご存じの方も多いでしょう。

そんな状況だけに、「アメ車が安いのでは?」と調べてみたら、驚愕の事実が発覚しました。これまで72回おいしい中古車をご紹介してきましたが、今回はダントツのおいしさです。なにせ走行距離60kmの未使用車が新車価格より200万円以上安いんですから! どう考えても赤字覚悟で売りさばいているとしか思えません。
ダッジ アベンンジャー 走り(フロント)|おいしい中古車 ダッジ アベンンジャー リア|おいしい中古車
↑我こそはアメ車!と主張する十字のグリルに力強いフェンダー。古き良きアメ車を彷彿とさせるスタイリングを残す数少ないセダンなのかもしれない(左右)
その魅力満点な車はダッジアベンジャー。2007年の9月より日本に正規導入された、ダッジブランドのDセグメントセダンです。スタイリングはダッジ伝統の十字グリルや、ボリューム満点のフェンダーアーチなど、アメ車の匂いがプンプンします。でっかい18インチのアルミホイールを履き、どうだ! と言わんばかりのいでたちです。

搭載されるエンジンは2.7LのV6で、組み合わされるミッションは4AT。今どき4ATかよ? とツッコミたくもなりますが、まぁそこは目をつぶってやってください。でももう一つあるんです。それは燃費。10・15モード燃費は9.0km/L。世の中のエコブームと逆行していますが、そこはアメ車ってことでご勘弁ください。

新車時価格-200万円の未使用車も!

しかしその分(?)装備はメチャメチャ充実しています。まずシートが本革です。ステアリングやシフトノブもしかり。しかも運転席はパワーシートになっていて、前席のシートにはシートヒーターまで付いています。

そして車内でドリンクを飲む人にはたまらない、保冷機能付きのグローブボックスや、ヒーター&クーラー付きのカップホルダーまで用意されているんです。カップホルダーは急速な温度変化に対応するセラミック素子を使用しており、60℃までの加熱と1.6℃までの冷却が可能となっています。
ダッジ アベンンジャー インパネ|おいしい中古車 ダッジ アベンンジャー 保冷機能付きグローブボックス|おいしい中古車 ダッジ アベンンジャー エンジン|おいしい中古車
↑機能的でシンプルな作りのインテリア(左) 500mlのペットボトルや缶が4本入る保冷機能付きグローブボックス(中) 186ps/26.1kg-mを発生するエンジン(右)
安全面に関しても安心装備がてんこ盛り。サイドエアバッグやサイドカーテンエアバッグ、ESPやトラクションコントロールシステムも装備されているんです。アメ車だけにクルーズコントロールもしっかり付いています。

さて、そんなダッジアベンジャーの新車価格は413.7万円。これが冒頭でお話ししたとおり、走行60kmの未使用車が179万円で売られているんです! 未使用車なので、言わば234.7万円の値引き。これってどう考えても赤字だと思いません? 2Lクラスのセダンが新車で買える額ですもの。アメ車好きのみなさん、今こそ買い時ですよー!

Text/金子剛士
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