「日本車って、ガイシャと比べると飽きやすいよね」などとしたり顔で言う人もいるが、冗談じゃない!
何度も何度も車検を通しながら、長~くつき合いたいと思える日本車だってたくさんあるものだ
深く・長く愛せるクルマと、そうでないクルマの違いをここで真剣に考えてみよう
「代わり」が存在しない “最後の一台”系
似たタイプの新世代に買い替えたいと思ったとしても
そもそも「似たタイプ」がもはや絶滅し、この世に存在しない…という場合がある
唯一無二にして最後の一台。クルマ愛好家の所有モチベーションを激しく刺激する
そんな8台の日本車の詳細をここで研究してみよう

IMPREZA WRX

スバル インプレッサWRX(GD)

スバル インプレッサWRX(GD)|10年愛せる日本車を探せ

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最後のリアルボクサーサウンド!
スバル初の6速MT(自社開発)を搭載した渾身の高性能モデル。高出力化のため集合等長エグゾーストを採用した中期C型では「ドルルル」という独自の排気音がほぼ消失したため、この前期A/B型(いわゆる丸目)が最後の「昔ながらのスバルらしいサウンド」を楽しめるインプレッサとなる。その乾いた音色は、スバリストならずとも10年は堪能できる!
これから10年維持する秘訣は?
エンジンヘッド回りからのオイル漏れが散見されるが、初期段階で処置すれば大事にいたることはない。余裕があればブレーキのオーバーホールを実施しておきたい。

SILVIA

日産 シルビア(S15)

日産 シルビア(S15)|10年愛せる日本車を探せ

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「コンパクトなFRスポーツ」という絶滅危惧種
現状では国産車最後の5ナンバーFRスポーツカー。ドリキンこと土屋圭市氏をして「BMWのM3に遜色なし!」とまで言わしめた運動性能を誇るモデル。250馬力のタイプRでも車重は1200kg台と軽く、肥大化した近年のスポーツカーではこの操舵感触を味わうことは不可能!
これから10年維持する秘訣は?
可能な限りノーマルに近いタマを選ぶことに尽き、「ドリ車」として使われたものはパスしたい。異様なほど事故率が高いため、長く乗るには自らの運転にも戒めを!

BEAT/CAPPUCCINO

ホンダ ビート(絶版)/
スズキ カプチーノ(絶版)

ホンダ ビート(絶版)|10年愛せる日本車を探せ

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スズキ カプチーノ(絶版)|10年愛せる日本車を探せ

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もう絶対に生まれないミニマムスポーツ
大量生産車としては世界最小の後輪駆動スポーツカー。バブル期ならではの企画で生まれたゆえ、空前にして絶後の存在となる可能性大。ともに絶版車となって10年になるが、今もなお熱心なマニアたちから愛され続けているため、中古車相場は上昇傾向にある。
これから10年維持する秘訣は?
両車ともオープンカーゆえ耐候性に不安あり。幌の撥水処理をしっかり施しておきたい。旧世代の軽自動車なのでサビにも厳重注意。ボディ各部のケアをしっかりと。

SKYLINE GT-R

日産 スカイラインGT-R(R34)

日産 スカイラインGT-R(R34)|10年愛せる日本車を探せ

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最強最後の直6、RB26DETT搭載!
国内の6気筒ユニットがほぼすべてV型に移行した今、国内最強にして最後の直6「RB26DETT」の精神的価値が急騰中だ。600馬力にチューンされることを前提に設計されたツインターボによる鮮烈な動力性能は、いまだ現役。理論上完全バランスが得られる繊細な回転フィールなど、現行GT-Rが及ばない美点も多々ある名車だ。
これから10年維持する秘訣は?
ハードなチューンを想定した作りとはいえ、この先さらに10年乗るならパワーアップには手を出さないほうが安心。オリジナル状態をキープしたいクルマだ。

R1/R2

スバル R1(現行)/スバル R2(現行)

スバル R1(現行)|10年愛せる日本車を探せ

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スバル R2(現行)|10年愛せる日本車を探せ

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さよなら、過剰品質軽自動車!
あえてスペース効率に背を向け、ドライバー中心の空間を追求。デザインや質感、機能性へのこだわりを強め、軽自動車の新境地を切り開いた。が、ココロザシむなしく商売的には不発。50年の歴史をもつスバル最後のオリジナル軽自動車として、10年乗り続ける価値ある2台だ。
これから10年維持する秘訣は?
両車とも比較的新しいモデルなので、特別な気遣いは不要。初採用から20年になるCVTの耐久性の高さも実証済みだ。「永久保存」に挑戦するマニアも続出中だとか!

RX-7

マツダ RX-7(FD)

マツダ RX-7(FD)|10年愛せる日本車を探せ

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おそらく地球最後のロータリーピュアスポーツ!
ロータリーエンジン自体はRX-8に継承されているが、ガソリン高騰時代にあって「純粋なスポーツカー」の後継モデル登場は絶望的。軽量&コンパクトなロータリーのメリットを最大限に生かした高次元の運動性能と、日本車史上希にみる美しいフォルムは、より輝くことはあっても色あせることはない。中古車相場の驚異的高値安定が、それを証明している。
これから10年維持する秘訣は?
最大の難点である「極悪燃費」との闘いに打ち勝つことができるかどうか。リッター当たり3~4kmという現実と対峙し続ける強い精神力と経済力が求められる。
Report/Foche Wulf Inc
※この記事は、カーセンサー関東版13号(6月19日発売)の特集をWEB用に再構成したものです