マツダの新型フラッグシップの予想イラスト ▲マツダブースのみならず、東京モーターショー全体の注目株として話題をさらうであろうフラッグシップ4ドアには、新開発のFRプラットフォームと直6エンジンが用いられる。ボディ側面の映り込みで躍動感を感じさせる「KODOデザイン」に、流行りの4ドアクーペ要素が織り込まれる可能性が高い

マツダが東京モーターショー開催を熱望

新型コロナウイルスの影響で、2020年は世界中のモーターショーが軒並み中止された。まだ、予断を許さない状況ではあるが、計画どおりに進めば東京モーターショーは2021年秋に行わる予定だ。

開催できるのか否か、日本自動車工業会と加盟各社は検討を重ねていくが最も開催を熱望しているのがマツダだ。

経営計画仕上げを1年延期

マツダの中期経営計画▲コロナ禍の影響を受けてマツダは遂行中の中期経営計画を見直し最終目標の達成年度を1年先送りした。マツダ3から始まった第7世代商品群が順に投入されていく

マツダが中期経営計画を見直した。いま遂行中の計画は、創業100周年を目前に控えた2019年に改訂されたもの。

これは、商品群をスモールとラージに分けて2種類のアーキテクチャーを用意し、車業界のトレンドであるCASE(コネクティッド、自動運転、シェア、電動化)にも対応していく方針だ。

コロナ禍に襲われ計画見直しが迫られた。2020年11月の発表によると、目標達成年度を2024年から2025年へと1年遅らせる決断をした。

ラージアーキテクチャーはFRに

マツダの中期経営計画▲ラージ商品群には、新開発のFRプラットフォームが用いられ直4および直6エンジンが縦置き搭載される。プラグインハイブリッドなどの電動化テクノロジーも組み合わされる

すっかり前置きが長くなったが、この中期計画の中で大役を担うのがラージ商品群だ。マツダは、縦置きのFR方式を乗用車で展開できないか検討してきたことは、2019年12月14日などの記事でお伝えした。

このラージアーキテクチャーには直6エンジンが組み合わされる予定だが、このエンジンにはスカイアクティブG(ガソリン)の他に、スカイアクティブD(ディーゼル)とスカイアクティブXを用意。

当然ながら環境対応の一環として電動化技術も併用される予定で、プラグインハイブリッドおよび48Vのマイルドハイブリッド技術が組み合わされる。

4WDシステムも組み合わされ高い走行安定性が実現される。この縦置きレイアウトには、直6の他に直4もラインナップされる見通しだ。

ラージ商品群の口火を切る次期マツダ6は、東京モーターショーでアンベールされる可能性が高い。だからこそ、マツダは東京モーターショーを切望しているのだ。

2022年からの本格販売に向けお膝元の日本で、ワールドプレミアしデザインとともに各種の新技術も事前PRし、訴求させたいに違いない。

※2021年1月15日現在における新型車の発表についての予測記事です。発表を保証するものではありません

【諸元・スペック】
■予想発表時期:2021年10月
■全長×全幅×全高:4895×1865×1450(mm)
■搭載エンジン:2L 直4スカイアクティブX、直6 他

text/マガジンX編集部
photo/マガジンX編集部、マツダ