Base Ball Bear 関根史織が、Newアルバムと同じ名前の車・シトロエン「C3」で思い出の下北沢へ
2020/03/31
Base Ball Bear 関根史織 × シトロエン C3
今年結成20周年を迎えるBase Ball Bear。
1月には8作目となるフルアルバム『C3』をリリース、5月より全国ツアーを開催するなど、ますます活躍の場を広げています。
今回は、アルバムの名前と同じ車、シトロエンの「C3」を用意し、ベース・コーラス担当の関根史織さんと、今もよく足を運ぶという下北沢に行ってきました!
ミュージシャン
関根史織(Base Ball Bear)
Base Ball Bear(ベースボールベアー)/小出祐介(Vo,Gt)、堀之内大介(Dr,Cho)、関根史織(Ba,Cho)の3名で結成されるロックバンド。同じ高校に通っていたメンバーが、学園祭に出演するためにバンドを結成したことがきっかけとなり、高校在学中から都内のライブハウスに出演。その高い音楽性と演奏力が大きな話題を呼び、2006年にメジャーデビュー。これまで2度にわたり、日本武道館でのワンマン公演を成功させる。2020年1月には、デビューアルバム『C』(2006年)、『C2』(2015年)に続く、“C”シリーズ3作目となる、3年ぶりのニューアルバム『C3』をリリース。
インタビュアー
竹井あきら
自動車専門誌『NAVI』編集記者を経て独立。雑誌や広告などの編集・執筆・企画を手がける。プジョー 306カブリオレを手放してから次期愛車を物色しつつ、近年は1馬力(乗馬)に夢中。
アルバムと同名の車で、いろいろなところに音楽を届けたい
1月にリリースされたBase Ball Bear 8枚目のフルアルバム『C3』にかけて、シトロエン C3をご用意しましたが、印象はいかがでしょう?
かわいいけど女の子っぽすぎないところがいいですね。サイドバンプも個性的で、いいアクセントになっていて。
自分で運転できるようになってから車に興味が湧いて、街で走る車をチェックしたり、洗濯物を干すときにベランダから見下ろして「あの駐車場の車はなんて車だろう?」ってわざわざ下まで降りて見に行ったり(笑)。
これまでカーシェアで満足してきたんですけど、こんな車を自分で持てたらめっちゃいいですよね。
運転免許を取ってからまだ1年ちょっとだとうかがいましたが、きっかけは?
チャップマンスティックっていう楽器を3年くらい前から始めまして。自分で楽器を持ち運べるようになりたいと思って免許を取るにいたりました。
33歳まで免許なしで生きてきたんですけど、チャップマンスティックが好きな勢いに乗って取ってしまおうと思って。教習所にはゆっくりゆっくり通って、試験は一発で合格できて気持ちよかったです。
チャップマンスティックといえば、エイドリアン・ブリューが参加したキング・クリムゾンの『エレファント・トーク』で、ベーシストのトニー・レヴィンが演奏していたことで知られる楽器ですよね?
話が早い! チャップマンスティックの研究と実験と発表の場としてBase Ball Bearとは別にsticoというバンドをやっているんですが、まさに『エレファント・トーク』でこの楽器に憧れたので、リスペクトの気持ちを込めて『象と話す女』という曲を作りました。
チャップマンスティックが好きすぎて、「もうチャップマンスティ子に改名すれば?」なんて言われるくらい(笑)。
……はい、「スティ子」がsticoというバンド名の由来です。
とはいえベーシストである関根さんが、まったく別の、しかもレアな楽器を自分のものにするのは大変だったのでは?
ベーシストとしてのテクニックがまったく通用しないうえに、自分の中のベースの固定概念を崩さなくちゃいけないのが難しい作業でした。
チャップマンスティックにはセオリーがないので自分で正解を見つけに行かなくちゃいけない。
でもよく考えてみたら、ベースだって自由でいいんだよなって気がついて、ベースを弾く感覚も変わってきたんです。音楽的に間違っていたとしても、かっこよければいいんだって。
自分で車を運転するようになって変化はありましたか?
自由になりましたね。もともとは楽器を運ぶためだったんですけど、最近はただ単に車に乗りたくてドライブすることも増えてきました。
首都高に夜走りに行ったら、ずっとじゃまもの扱いで(笑)。この間はアクアラインの長いトンネルにドキドキしながら、海ほたるまで行ってUターンして帰ってきました。
なかなかのチャレンジャーですね(笑)。
今まで人に乗せてもらわないといけなかったけど、自分で運転すると「私は大人として生きていける」って自覚できるというか。
車の運転も、自分で曲を作ったり歌詞を書いたりとかも、できないとか向いてないとか思っていたんですけど、チャップマンスティックに出会って、好きな気持ちが原動力になってチャレンジできた。
本当にいい出会いだったと思います。
熟成を重ねる“ふたつ”の「C3」
下北沢での撮影を終え、メンバーの小出祐介さん、堀之内大介さんが待つ場所まで、関根さんにシトロエン C3に乗ってきていただきました。
シトロエン C3は1代目、2代目と正常進化して、この3代目でまったく新しい車に生まれ変わりました。熟成を重ねながらも挑戦する姿勢は、奇遇にも今のBase Ball Bearに通じるんじゃないかと思います。
すごいですね。
関根に似合いそうだな、初めて乗るならこういう車がいいだろうなって思ってたんですよ。
うん、いい。
Base Ball Bearの最新アルバム『C3』もまた、熟成を重ねながらも挑戦的で、結成20周年を迎えようというバンドとは思えないほどフレッシュで凛とした印象ですね。
うれしいです。バンド内のムードとしてもそんな感じはありますね。
3ピースバンドとして活動するようになって4年ぐらいですけど、(サポートメンバーを入れず)ライブで3人だけで演奏してきたのがこの2年間。
自分たちのバンドをもう一回定義し直すくらいの気持ちで活動してきたんですね。
この2年間で、ライブでステージに立ってる感触、バンドで演奏してる体感がすごい変化したんです。
そういう体感をフィードバックした楽曲を作るっていう考え方は意識しました。
その前のアルバム『光源』では3人だけど、もっと別の音も入れていたので。
本当に3人だけの音で作ったのは今回が初めて。今のモードのファーストアルバムという雰囲気もあります。
関根のベースのフレーズひとつとっても、攻めてるなっていうのはリズム隊として感じますしね。
純粋な3ピースバンドとしての基盤ができたなという実感がありますね。
小出さんは映画通としても知られていますが、車が印象的だった映画ってありますか?
アカデミー賞の音響編集賞も取った、『フォードvsフェラーリ』。レースシーンの没入感がすごいんですよ。
監督がジェームズ・マンゴールドなんですけど、彼が生で撮ることにこだわってるんで、全然CGないんです。
最近のVFXの映像もすごいなとは思っていましたけど、実際に生の、実物の実在感と存在感……そういうのがやっぱり本質的なところなのかなと思いましたね。
ドライバーと車とが一体になってる感じが、自分が運転してるかのような没入感で感じられる映画でした。
堀之内さんはお子さんが生まれて、車といえばファミリーカーでしょうか?
今はトヨタ シエンタに乗っているんですけど、小回りが利いて、ドラムセットも載せられて、家族でも乗れるし、見た目も、内装も含めて気に入ってます。
うん、見た目は大事ですね。
関根さんはどんな車が好きですか?
日産 フィガロとか、スズキ ラパンもかわいいなと思いました。色は少しくすんだグリーンがかった水色がいいなと思います。
僕は色としては赤とか大好きなんですけど、車はシルバーですね。
母親がわりとおとなしい色の車に乗っていたこともあって、車はシンプルなものがいいなと。
小出さんはどうですか? 好きなボディカラーとか。
全然ないですね。乗ったらわかんないし(笑)。
確かにそうですね(笑)。では内装の方が気になる?
見た目よりもやっぱり、この車載カメラで撮った写真をスマホに送れるっていう「コネクテッドカム」とか、機能の方に興味があるのかもしれないですね。
運転の体験自体をSNSでシェアするっていう発想、感性はおもしろいですよね。
運転そのものには関係ない機能だけど、運転する人間の体験にはぴったり付随してる……すごくおもしろいなと思います。
ドライブしながら音楽は聴きますか?
仕事柄いろんな人から新譜のサンプルとかCDもらったりするんですけど、家だとやっぱりいろいろやることあって気が散ってしまうので、車の中はずっと座って落ち着いて聴けていいなって思います。
ほんとに免許取りたての頃は音楽聴いてる余裕なんてなくて、最近ようやく聴けるようになったんですけど。
まじで僕あぶないって思っちゃうから、音つけないんですよ。
音楽かけると集中して聴いちゃうんで、運転に支障があるから、ラジオもつけないし基本的に無音です。運転中の音楽はノイズです(笑)。
僕は音楽かけますけど(笑)。
今回の『C3』の曲とかも車で聴いても映えると思うんですよね。
3ピースならではのシンプルなサウンドだからこそのおもしろさって、車だとよりわかりやすいんじゃないかと思います。
友だちから「車で聴いたよ」「ラジオから流れてきたよ」って言われたときは、ホントうれしかったです。
ラジオとかで、自分たちのことを知らない人たちが、自分たちの音楽を聴いてるかもしれないって思うのはわくわくしますね。
NEW ALBUM
デビューアルバム『C』(2006年)、『C2』(2015年)に続く、“C”シリーズの3作目となる、Base Ball Bear 3年ぶりのニューアルバム。
■deluxe edition(CD+DVD)
¥4,500+税
■standard edition(CD)
¥3,000+税
2020年5月9日(土)の広島を皮切りに、全国15都市を巡るソロツアーを開催!
■チケット情報
Yahoo! チケット一般販売(4月4日(土)10:00~)
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