【ネタバレあり】映画『フォード vs フェラーリ』はクルマ好きならずとも涙! 男のロマンが詰まった感動作だった!
2020/01/31
【ネタバレあり】
映画『フォード vs フェラーリ』は男のロマンが詰まった感動作だ!
車好きを自認するイラストレーターである私が「これは面白い!」と感じた(細かすぎる!?)ポイントや作品の感想をマンガにてお届けします。
今回は、『フォード vs フェラーリ』です。
全米で2019年11月に封切りしたこの映画。全米興行収入は初登場で1位、アカデミー賞4部門にノミネートされるなど、話題の多い作品となりました。日本でも2020年1月10日から上映が始まり高い評価を得ています。観た人の多くが何度も観たくなってまた映画館に足を運ぶほど!?
その理由として、1960年代の自動車レースという荒削りで熱い時代を舞台にしたため、車好きのハートをがっちりキャッチしたことは間違いないでしょう。でもこの映画はそれだけじゃないのです。「男のロマン」を描き切った感動作として、車好きじゃなくても十分に楽しめるのも素晴らしいのです。
ル・マン24時間レースという過酷なフィールドで、しかもフェラーリを相手に戦い、そして勝つまでのストーリーは、「何月何日、こういうことがあった」という内容を繰り返すドキュメンタリー風なのかな? と、ぼくも上映前に思いました。
ところが主役は人であり、ストーリーの軸は思い切り「ドラマ」なのでした。壮大なプロジェクトにチャレンジした2人の男の情熱、友情、家族愛、勝利といった、映画に必要な要素が劇中からあふれているのです。
そして車が好きな人には、1960年代の空気感、1966年のル・マン24時間レースが開催された当時のサーキットの再現、画面に映る様々な脇役の車たちなどにも目が奪われること必至!
最初に観ると映画のストーリーにぐいぐい引きこまれ、細かなところまで目が行き届かないので、 二度三度通いたくなる気持ちがよくわかりました。
そんな、誰にでもオススメできる話題作『フォード vs フェラーリ』。今回もがっつりネタバレしていますので、ご注意のうえご覧ください!
イラストレーター/ライター
遠藤イヅル
1971年生まれ。大学卒業後カーデザイン専門学校を経て、メーカー系レース部門のデザイナーとして勤務。その後転職して交通系デザイナーとして働いたのち独立、各種自動車メディアにイラストレーター/ライターとしてコンテンツを寄稿中。特にトラックやバス、商用車、実用的な車を好む。愛車はプジョー 309とサーブ 900。
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