▲外観はキープコンセプトのまま、水平基調の意匠が取り入れられて、KODO(魂動)デザインがアップデートされるだろう。スモールカー用のアーキテクチャーで、オーバークオリティを回避、適正なコストによって収益性アップが図られるはずだ ▲外観はキープコンセプトのまま、水平基調の意匠が取り入れられて、KODO(魂動)デザインがアップデートされるだろう。スモールカー用のアーキテクチャーで、オーバークオリティを回避、適正なコストによって収益性アップが図られるはずだ

第2世代スカイアクティブ技術を採用

スカイアクティブ戦略が成功を収めて、独自の地位を築きつつあるマツダ。いよいよお目見えする第2世代では、ラージとスモールにアーキテクチャーが分けられ、クラスに見合った商品力とコスト管理が実現されるスモールの第1弾にあたる次期デミオは、2019年以降に登場する。

スカイアクティブは、マツダが全車に展開し、販売増加やブランドイメージの向上につなげた戦略のひとつ。とはいえ、どんな優れた手法も時代の変化に合わせていかなければ通用しなくなる。とくにいまは、コネクテッド、自動運転、シェア、電動化に代表されるように技術や市場の変化が激しい。

このためか、今期から市場に送り出される第2世代スカイアクティブ商品群では、アーキテクチャーをラージとスモールに分け、それぞれの範囲で企画とコストを最適化する方針が打ち出された。

スモールとラージの境界線だが、おそらくCX-3とアクセラになるのではないかと、スクープ班はにらんでいる。となると、ラージの第1弾は2018年度末に発売される次期アクセラだろう。スモールの第1弾は、2019年後半以降にデビューする可能性が高い次期デミオか。

▲ショートワゴンから2BOXハッチバックに転身した3代目のコンセプトを受け継ぎ、スカイアクティブ戦略に基づいて、ディーゼル車も設定された現行モデル。ホイールベース延長分が居住性ではなく、キチンとしたドラポジ確保に費やされたのもポイントだ▲ショートワゴンから2BOXハッチバックに転身した3代目のコンセプトを受け継ぎ、スカイアクティブ戦略に基づいて、ディーゼル車も設定された現行モデル。ホイールベース延長分が居住性ではなく、キチンとしたドラポジ確保に費やされたのもポイントだ

市場の動向に合わせて海外向けはワイド化

次期デミオで注目するべきポイントは、5ナンバー枠を守るかどうかだ。2018年5月27日でお知らせしたとおり、ヴィッツ後継車として発売される次期ヤリスは、国内向けのみ5ナンバー幅を踏襲し、海外向けは3ナンバーサイズになる。


スズキがスイフトで取り入れている手法と同じだ。フォルクスワーゲン ポロやプジョー 208、MINI、欧州で売られている韓国勢のコンパクトカーも軒並み3ナンバーサイズとなった。

同一モデルのサイズを作り分けることは収益悪化を招き、できれば避けたいところ。グローバルでは3ナンバーサイズが基本となって久しいが、マツダとしては国内市場での売れ行きも軽視できない。

市場が成熟しているとはいえ、母国マーケットでもあるし、海外拠点が少ないマツダにとって国内拠点は円高の影響を受けず、収益性を下支えする役割を果たす。果たして国内版が5ナンバーサイズを維持するのか。次期デミオの開発動向が注目される。

※2018年7月3日現在における新型車の発表についての予測記事です。発表を保証するものではありません

text/マガジンX編集部
photo/マガジンX編集部、マツダ

【SPECIFICATIONS】
■予想発表時期:2019年以降
■全長×全幅×全高:4050×1695×1500(mm)
■搭載エンジン:1.3L 直4 他