▲ベントレー

高級GTモデルの代名詞「ベントレー」の歩み

昨年、最新世代のコンチネンタルGTを発表したベントレー。歴史ある英国車メーカーとして世界ではその実力は高く評価され、認知度も高いが、ここ日本においてはその生い立ちや性能についてまだまだ正しく認識されてはいない。

1919年8月、ロンドン北部に創立されたベントレー社は、ウォルター・オーウェン・ベントレーという才気と情熱に溢れる技術者が興した。

彼の「良い車、速い車、クラス最高の車を作る」という哲学は今日まで生き続けている。

車の耐久性を証明するためにル・マン24時間をはじめとする多くのレースシーンに挑み、1924年から30年までにル・マンでは5度の優勝を飾るなど一躍スポーツカーブランドとして名声を博すようになる。

▲写真のコンチネンタルRやターボRなど、ベントレーの世界的評価を決定づける名モデルを多く生み出した1980~90年代。現在も多くのモデルが中古車マーケットに流通している ▲写真のコンチネンタルRやターボRなど、ベントレーの世界的評価を決定づける名モデルを多く生み出した1980~90年代。現在も多くのモデルが中古車マーケットに流通している

世界の評価を一気に高めた80年代のベントレー

現在、カーセンサーnet上で検索できるベントレーの多くが1980年代以降のモデルである。この年代になるとベントレーは再びベントレーらしいパワフルなモデルを市場に投入することになる。

特にその中でも評価を高めたのが、1985年に登場した高性能サルーン“ターボR”である。

385馬力のハイパワーのV8 OHVエンジンにスポーツサスペンションやワイドタイヤを組み合わせ、圧倒的な速さと快適性合わせ持つ「世界最速のサルーン」として発売されると世界的なヒットモデルに。

一躍ベントレーの名前を世界に知らしめた。その後、クーペモデルのコンチネンタルR、さらにホイールベースを短縮したスポーツモデル、コンチネンタルTなども発売され、グランドツアラーモデルの頂点に君臨することとなる。

日本でも好景気時代の影響もあり多くのモデルが販売されたため、今も中古車市場で多くの車両が流通している。

▲W12ツインターボエンジンを搭載し、ブランド初のSUVとして登場したベンテイガ。動力性能やデザインなどは従来からの流れを継承し、ライバルひしめく高級SUV市場へと参入を果たす ▲W12ツインターボエンジンを搭載し、ブランド初のSUVとして登場したベンテイガ。動力性能やデザインなどは従来からの流れを継承し、ライバルひしめく高級SUV市場へと参入を果たす

ラインナップを拡大し、待望のSUVも追加

ベントレーは初代コンチネンタルGTを2003年にデビューさせる。伝統的で美しくエレガントなデザインはもとより、6リッターW12気筒にAWDを組み合わせ、560馬力で時速318kmで走ることのできる4シーターグランドツアラーという

これまでにないパッケージで登場し、世界中にセンセーショナルを巻き起こした。

その後も4ドアセダンのフライングスパー、フラッグシップモデルのミュルザンヌ、そしてブランド初のSUVであるベンテイガなど、ラインナップを増やし続けてきた。

▲大ヒットモデルとなったコンチネンタルシリーズ、4ドアセダンのフライングスパー、SUVのベンテイガなど、ラインナップを拡大。今年はコンチネンタルGTが最新型へと移行した ▲大ヒットモデルとなったコンチネンタルシリーズ、4ドアセダンのフライングスパー、SUVのベンテイガなど、ラインナップを拡大。昨年はコンチネンタルGTが最新型へと移行した

コンチネンタルGTもすべてを進化させ最新世代に

そして昨年、冒頭で伝えたようにコンチネンタルGTが最新世代へ進化した。

新型6LエンジンにAWD、サスペンション、インフォテインメントシステムなど、外見も中身もすべてが一新された。

また、全長はそのままでホイールベースを伸ばしてオーバーハングを減らすなど、より走行性能が高められている。デザインは大きく変えずとも中身を大きく進化させる手法もまた伝統的だ。

インテリアもこれまで以上のラグジュアリーな質感を持つ車に生まれ変わった。

決して気軽に買えるモデルではない。

しかし、少し勇気を出して手に入れたときの満足度は限りなく高い。それは世界で認められ続けてきた実績がしっかりと証明している。

text/カーセンサーEDGE編集部
photo/ベントレー

提供:ベントレー モーターズ ジャパン
制作:カーセンサーEDGE編集部/掲載内容有効期限:2018年1月25日(木)