▲堂々としたフロントビューを目指し、現行モデルでは切れ上がっているヘッドランプがスクエア基調に変更される。あわせて、外板パネルの一部も見直されるというから手の込んだマイナーチェンジになりそうだ ▲堂々としたフロントビューを目指し、現行モデルでは切れ上がっているヘッドランプがスクエア基調に変更される。あわせて、外板パネルの一部も見直されるというから手の込んだマイナーチェンジになりそうだ

公称燃費は28km/Lを達成?

背高ミニバン市場でライバル車の後塵を拝しているステップワゴンが、大整形手術を受け押し出しの弱さを克服する。同時に国内マーケットで重要なキーワード、ハイブリッドを掲げる点も見逃せない。

現行ステップワゴンは、いかにもホンダらしいユニークな「わくわくゲート」を引っさげて登場したものの、トヨタのノア3兄弟、日産 セレナが勢力を伸ばしているミニバン市場において伸び悩んでいる。

家具を意識したカジュアルなシート表皮や、左右非対称ボディ、小排気量ターボなど、見どころは多いが、競合車の陰に隠れてしまっているのが実情だ。

国内市場において、大きなマーケットとなる背高5ナンバーミニバン市場で、もっと販売台数を稼ぐため、2017年秋、現行ステップワゴンはマイナーチェンジが施されて、待望のハイブリッドモデルが加わるようだ。

▲現行ステップワゴンは、2015年4月に登場。荷物の積み込みに便利な「わくわくゲート」や、ダウンサイジングユニットの1.5Lターボを採用するなど、気合の入ったモデルチェンジであった ▲現行ステップワゴンは、2015年4月に登場。荷物の積み込みに便利な「わくわくゲート」や、ダウンサイジングユニットの1.5Lターボを採用するなど、気合の入ったモデルチェンジであった

ホンダ独自のi-MMD方式の長所を生かしたハイブリッド

搭載されるハイブリッドシステムは、オデッセイやアコードで実用化されている、2モーター式のi-MMDだ。この機構はトヨタが使っている、THS-IIよりもモーター走行領域が広く、エンジンが発電役に徹してシリーズハイブリッドのような走りを見せる場面もある。

JC08モード燃費は、ノア3兄弟のハイブリッドの23.8km/Lを上回る、28km/Lに迫るのでは? と期待が高まる。何しろボディが大きくて車重の重いオデッセイハイブリッドで、26.0km/Lを実現しているわけだから、これを越えることは間違いないだろう。

なお、ハイブリッド追加と同時に、フロントマスクも大きく手直しされる。現行モデルのヘッドランプは、切れ上がっていて精悍な反面、マスク全体がワイドに見えない弱点を抱えている。これを解消すべく、バンパーやフェンダーパネルも刷新される模様。押し出しの強さが演出されるだろう。

※2017年4月16日現在における新型車の発表についての予測記事です。発表を保証するものではありません

【SPECIFICATIONS】
■予想発表時期:2017年10月
■全長×全幅×全高:4690×1695×1840(mm)
■搭載エンジン:2L 直4+モーター

text&photo/マガジンX編集部