現行型の輸入SUVも、中古なら国産新車と似たような予算でイケること、知ってました?
2016/11/26
一番人気の輸入プレミアムSUVだが、問題は「高っ!」ということ
大学生のいわゆる就職人気ランキングTOP10に入る企業の顔ぶれが時代につれて変わるように、車における人気ジャンルというかカテゴリーも、時とともに変化する。直近の数年と、たぶんだが今後数年間続く一番人気のカテゴリーは、何といってもSUVだろう。とりあえずSUVに乗っていればイケてる感じに見えるし、実際SUVというのはなかなか便利でステキなものだ。
で、数ある国産SUVのどれかに乗るのももちろん悪くないが、いっそ輸入プレミアムSUVを選んでみれば、その「イケてる感じ」はMAXとなる。
や、今どき輸入車だから偉いとか性能が良いとかはさほどないのだが、それでも「輸入車=イケてる」という空気は今なお事実として存在しているのだ。それが証拠に、ご自宅ポストに投函される新築分譲マンションのチラシを見ていただきたい。そのパース(完成予想図)にCGで描かれている車はたいていアウディ風やBMW風、あるいはミニ風の何かであり、絶対に「トヨタ風やホンダ風」ではないことがおわかりいただけるはず。コトの良し悪しは置いといて、世の中そういうものなのだ。
ということで、とりあえず時代の流れに乗ってイケてるSUVマンあるいはSUVウーマンとなるために一番いいのは、現行型のメルセデス・ベンツ Gクラスやポルシェ マカンあたりに乗ることだ。そうすればあなたはもう問答無用の「イケてる金持ち」であり、そしてこれらは車としての出来も素晴らしいので、そちら方面の硬派な欲求も満たすことができる。
ただ問題は、輸入プレミアムSUVはバカ高いということだ。
比較的小ぶりなSUVでも、やっぱり輸入モノは高い?
例えばポルシェ マカンを買うとなると、最廉価グレードでも新車はオプションと諸費用込みでざっと総額800万円以上にはなり、中古車を探すにしても総額700万円以上は見ておく必要がある。筆者の場合はハッキリ言ってそんなカネなどどこにもないし、仮にあったとしても、出す気にはなれない。なぜならば「別にそこまで大金持ちに見られなくてもいいよ」と思っているからだ。
もちろんこのあたりの感覚は人それぞれだろうが、多くの人は、筆者とおおむね似たようなニュアンスで「なんとなく『ちょっといい生活ができてる人』ぐらいに見られればそれで十分だよ」と内心思っているのではないかと推測する。もしもそうであるならば、確かに最新のGクラスやマカンは必要ない。や、お金があって欲しいなら買えばいいが、そうでないのなら、無理に買う必要はない。
買う必要があるのは、たぶん「比較的コンパクトな輸入SUV」だ。国産車で言う日産 ジュークやホンダ ヴェゼルぐらいのサイズ感となるSUVの、輸入車版。それこそが、今を生きる我々普通人の正しい選択である。例えば現行メルセデス・ベンツ Aクラスをベースに作られたSUVである「GLA」や、アウディ A3をベースとする「Q3」あたりが適任だろう。
「とはいえそれらだって十分高いだろ? プレミアムブランドのガイシャだし」
そうおっしゃる方も多いと思うし、実際、新車で買うとなるとGLAもQ3もなかなかのお値段である。試しにメルセデス・ベンツGLAで見積りシミュレーションをしてみたところ、最廉価グレードのGLA180でも、それなりのオプション装備と諸費用を合わせた支払総額は「447万8400円」との結果になった。ちなみにQ3の場合でもほぼ似たような総額となる。
だが「中古」であれば高年式・低走行車もかなりお手頃
だが、そのように高額なのはあくまでも「新車」だからだ。これらモデルの場合は今、中古車であれば総額280万~330万円ほどで実は何とかなる。つまり「何らかの国産新車を買うのとほぼ同じような予算感」ということだ。メルセデスやアウディの現行モデルだというのに。それも、今一番人気のカテゴリーだというのに。
「……でも安いのは過走行のボロい中古車でしょ?」
疑り深い人はまだそうおっしゃるかもしれないが、そうではない。筆者が申し上げた「総額280万~330万円ほどで何とかなる」というのは、走行2万km台までの修復歴なし車に限定したうえでの話だ。そういったなかなか良質な輸入プレミアムSUV(小柄だけど)が、ちょっとした国産新車と似たような予算で買えるのですよ……という話なのだ。
ということで、筆者の仕事はここまでである。ここまでお読みいただいたうえで「バカなこと言ってんなコイツ。オレは国産SUVの方が断然いいと思うから、そっちを買うよ」という方は、そうなされば良い。そして「なるほど中古のGLAまたはQ3、アリかもしれないな……」と思われた方は、下記の物件リンクを物は試しでチェックしていただければと思う。当然ながら、ここから先すべてはあなたのご自由である。
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