モノを買うなら「すっごくいいやつ」か「超お手頃なやつ」のどちらかに限る
カテゴリー: クルマ
タグ: EDGEが効いている / EDGE SELECTION
2015/09/03
中途半端は後悔の元。「超いい」か「超お手頃」の両極端でいこう
いきなり私事で恐縮だが、我が愛する東京ヤクルトスワローズのホームゲームはお手頃価格な外野自由席(税込み1600円)で観ると決めている。しかし過日、物は試しで大枚4000円を投じ一塁側内野の「A指定席」というチケットを買ってみた。が、それが大失敗だった。
いや同じA指定席のなかでも「前の方のいい席」であれば話は別なのだろうが、筆者が取れた席はずいぶん上の方の不便な場所で、「確かに外野と比べればかなり見やすいけど、この程度の席に4000円も出すならいっそ1600円の外野自由席の方が……」と思ってしまったのだ。
最近の世の中はどんなジャンルでも「とにかく安いモノ」と「高いけど、値段相応かそれ以上の価値が感じられるモノ」だけが飛ぶように売れ、その中間にあるものは苦戦しがちだと聞く。で、それはプロ野球における観戦チケット種別においても同じなのだった。「何事も中途半端は良くないのだなぁ……」とあらためて痛感し、静かに反省する毎日である。
そしてこのことは、輸入中古車の世界においても言える気がしてならない。
けっこうな高額ではあるが、その分だけ各種条件も最高に近い中古車はかなりの満足感があり、結果として出費に対して十分な「納得感」が得られる。いや場合によっては「こんないいモノをこんな値段で売ってくださって大感謝です!」と、こちらが大金を払っている立場なのになぜか店側に対して恐縮することすらしばしばだ。逆に格安系の場合は「まぁいろいろあるけど、あの激安価格から考えれば及第点かな」と、フツーに作動する限りにおいてはこれまた納得感を得やすい。
しかし「中途半端にいいやつ」というのは文字どおり中途半端で、「この金額を出してこれなら、いっそ割り切って格安なやつかクラシカルなやつにするか、もしくはお金を足して“かなりいいやつ”を買っておけばよかった……」と後悔することも多いのだ。それゆえ、無理強いするつもりはサラサラないが、輸入中古車を買うなら「新しめのかなりいいやつ」か、そうでなければ「超お手頃なやつ」「ぐっとクラシカルなやつ」を買うことをオススメしたい筆者ではある。
そしてもしも今あなたが「新しめのかなりいいやつ」を探したいと思っているなら、オススメは現行BMW3シリーズツーリング。それも走行距離1万km以下かせいぜい2万km以下で、ボディカラーが白または黒の個体である。
「……“かなりいいやつ”っていうとアストンマーティンとかベントレーとかのことじゃないの?」という意見もあろうが、筆者の生活水準ではそれらハイブランドがある生活というのは正直まるでイメージできないため、そういった車種の情報は筆者以外のセレブな評論家各氏から得ていただきたい。しかし現行BMW 3シリーズツーリングであれば、筆者程度の者であっても十分リアルにイメージできる。とにかくアレは今、素晴らしい選択だ。何が素晴らしいってあなた、
●問答無用の「ビーエム」であり、そして現行モデル。さらには好イメージで何かとつぶしも利くステーションワゴンである.
●デビューが2012年なので、まだしばらくは「現行モデル」でいられるはず。
●競合のアウディ A4アバントもいいが、あちらはそろそろ「旧型」になる(本国ではすでに新型が登場)
●メルセデスのCクラスワゴンは、現行型はまだ高いというか、現時点では中古車ならではの「お得感」がさほど生じていない。
●人気モデルの人気色ゆえ、走行距離短めで装備充実な個体を買っておけば、おそらくはリセールもたぶんそこそこ高い。
●以上のような好条件であっても、総額300万円台で全然イケる。つまりは筆者のような「パンピー」でもフツーに買える値段であり、しかし、乗れば絶対パンピーには見えないオーラが放射される。
……ということだ。これを素晴らしいと言わず、何を素晴らしいと言うおつもりか。まぁ筆者個人はクラシカル系か格安系を好むが、客観的に見れば現行BMW 3シリーズツーリングこそイチ推しである。
とういうことで今回のわたくしからのオススメは、ずばり「好条件でありながら300万円台でイケる現行BMW 3シリーズツーリング」だ。
- Search the selection!
- Car:BMW 3シリーズツーリング(現行型)
- Conditions:修復歴なし&ボディカラー白、黒&走行20000km以下&総額300万円以下(※総額300万円を超えるプランが用意されている場合があります)
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