無理して買う高級輸入車より、余裕をもって乗る旧型ゴルフの方が何億倍もステキです
カテゴリー: クルマ
タグ: EDGEが効いている / EDGE SELECTION
2015/07/31

小銭も払えない(払いたくない)とある高級輸入車ユーザーの醜態
過日、自家用車を止めるため都内某所のコインパーキング敷地内に進入すると、ドイツ製某高級ブランドの某モデルが駐車枠から大きくはみ出て止まっていた。見ると、駐車料金が発生しないようにバーの手前までしか車を入れていない。非常に邪魔くさく、そして不快な光景であった。
ちょっとした駐車料金さえも払えないなら、もしくは惜しいと思う精神状態であるならば、無理に高級車など乗らなきゃいいのに……と思った筆者だが、よく考えてみればこのような人、つまり「お金もないのに高級車に乗ってる人」というのは少なくないのかもしれない。
筆者の知人にも過去、そういう者がいた。BMWの認定中古車を買ったのだそうだが、納車から2年が経過したというその3シリーズのタイヤは、4本とも完全に終わっていた。超絶ツルツルなのだ。なんでタイヤ替えないの? と聞くと、知人いわく「や、お金ないから」と。それでいて、やれBMWは素晴らしいだの認定中古車はやっぱり安心できるだのと言っている。
どの口が言うか馬鹿者。確かにBMWも認定中古車も素晴らしいが、それは「普通か、普通以上のコンディションであるならば」という条件付きである。ツルツルタイヤのBMW(元)認定中古車よりも、街道沿いの中古車店が販売する中古BMWを、きちんとタイヤ交換などしながら乗る方が何億倍も安心・安全である。自明の理である。

そんなことを思い出しながら、わたしはセコい停め方をしているドイツ製某高級車を見ていた。ピカピカの高級車でケチくさい停め方をするよりも、何らかのおんぼろ中古車を普通に停める人のほうが何億倍も「優雅」なのに……と。
まぁカーセンサーEDGE.net読者にはツルツルなタイヤのまま公道を走ったり、コイン駐車場代を踏み倒す人などいないと信じているが、もしも今、金銭的な余裕がさほどないのに何らかの理由でハイブランドの現行モデルを買おうと思っている人がいたとしたら、「悪いこと言わないから100万円+αぐらいの旧型フォルクスワーゲン ゴルフにしときなさいよ」と言いたい。

旧型フォルクスワーゲン ゴルフことゴルフ6は、売れ筋モデル(TSIコンフォートライン)の新車時価格が278万円となる「まあまあ高額な車」だったが、中古車としての現在地は「程よく格安な車」に変わっている。具体的には、支払総額でおおむね150万円も見ておけば前述TSIコンフォートラインの走行距離少なめ物件が狙えるし、より安価なTSIトレンドラインであれば総額100万円+α(120万~130万円ほど)でも結構な好条件車が狙えるはず。
しかしそれでいて、実力はいまだ一級品だ。当然、現行型(ゴルフ7)の方が各分野における性能は優れているわけだが、筆者に言わせれば「6」でも全然十分というか、全然素晴らしい。特に1.2LのTSIエンジンを採用するTSIトレンドラインは鼻先が軽く軽快で、それでいていかにもゴルフらしい安定感と、いかにもドイツ車らしい重厚な高速性能を堪能できる超絶逸品な実用車だ。


であるならば、そして率直に言ってイマイチお金を持っていないのであれば、変に最新高級車など買わずにそれを買えばいいじゃないか。そして浮いたお金は、乗っていれば必ず摩耗するタイヤの交換費用や、各種の点検・整備代金に回せばいいじゃないか。で、言うまでもないことではあるが、コイン駐車場に止めるならきちんと枠内に車体を収め、しかるべきタイミングで正規の料金を支払えばいいではないか。
正直、性能と存在感だけで言えばここで推奨している中古のゴルフ6よりも、冒頭に悪例として挙げたドイツ製某高級ブランドの某モデルの方が数倍は上だろう。しかし「品格」は、こちらが数倍上である。
ということで今回のわたくしからのオススメは、ずばり旧型フォルクスワーゲン ゴルフだ。
- Search the selection!
- Car:フォルクスワーゲン ゴルフ(旧型)
- Conditions:修復歴なし&走行5万km以下&総額140万円以下(※総額140万円を超えるプランが用意されている場合があります)
この記事で紹介している物件
日刊カーセンサーの厳選情報をSNSで受け取る
あわせて読みたい
“SUV疲れ”した人に贈る「代わりに、実用性も備えるスタイリッシュフォルムが新鮮なコレ、どうですか?」5選
~その使命は感情を揺さぶる存在であり続けること~ スーパーカー論【カーセンサーEDGE 2025年7月号】
【試乗】新型 テスラ モデルY|もはや走りにも文句はなくなり全方位進化でBEV最強の1台へ!
【試乗】新型 アウディ A5|堂々たるサイズの新ネーミング基幹車種、ベーシックモデルも必要十分に実用的!
【試乗】新型 ヒョンデ インスター|軽自動車の十八番を奪うBEV! 愛らしいスタイルでも快適性はクラス以上!
その存在意義を考えさせられた、古都を舞台としたコンクールデレガンス
【試乗】新型 BMWアルピナ B4 GT|Dセグメントセダン最上! 良質なライドフィールを濃密に楽しめる“実用スーパーカー”
自由と絶景とハプニング! ルノー アルカナで行く神様が集まる「神津島」への旅
【海外試乗】新型 フェラーリ 296 スペチアーレ|こだわったのはドライビングファン! エレガントさを残したハイブリッドスーパースポーツの高性能モデル
今絶対乗っておくべき「マルチシリンダー・大排気量・自然吸気」のMTという絶滅寸前モデル5選!!