【伊達セレクション】異端の中古車評論家・伊達軍曹、格安ガイシャ購入の極意を語る
カテゴリー: クルマ
タグ: EDGEが効いている / EDGE SELECTION
2014/01/09
MJブロンディ氏購入の48万円プジョー 406スポーツは最高だった!?
過日、大乗フェラーリ教開祖として知られるMJブロンディ氏が超格安な輸入中古車を購入した。車両価格48万円の「プジョー 406スポーツ」。ベースグレードでは2Lとなるプジョー406に、2.2Lのエンジンと5MTを組み合わせたいぶし銀のスポーティセダンである。
10年落ち以上の格安フランス車、しかも走行15万kmオーバーということで若干の不安もあったようだが、納車後は「これぞ猫足の神髄! エンジンも驚くほどトルクフルで、しかも静粛性が高い。48万円の高級サルーンに大感激しました!」と大喜び。どうやら大成功・大勝利な買い物だったようだ。
しかし、それは一部で「激安ガイシャ評論家」として知られる筆者にとっては完全に想定内の出来事だった。格安ド中古輸入車であっても「選び方」さえ間違わなければ、かなりの満足を得られるのはごくごくフツーのことなのである。実際、筆者個人の場合でいえばここ最近、下記の格安輸入中古車フリートにて連戦連勝を重ねている。
●ランチア デルタHFインテグラーレEVOⅡ:相場は320万円ぐらいのところ、総額245万円で購入。何の問題もなし
●アルファロメオ アルファGTV:よく覚えてないけど総額100万円ぐらいで購入。何の問題もなし
●シトロエン 2CV:たしか総額70万円ぐらいで購入。何の問題もなし
●M・ベンツ初代SLK:総額90万円ぐらいで購入。何の問題もなし
これらの格安輸入中古車は当然、選び方を間違えればドツボにハマることも十分考えられる。しかし筆者は嘘でも誇張でもなく連戦連勝を重ねることができた。その勝因は「車選びではなく“お店選び”に注力したから」という一点に尽きる。
格安中古車の判別基準は「その販売店のオーナーになりたいかどうか」
中古車というのは、とくに格安中古車というのは「すべてが完璧」ということは絶対にありえない。しかし「マトモな店/マトモな人間」が販売している格安輸入中古車は、99.9%の確率でマトモに稼働するものだと、筆者は経験から確信している。上記のM・ベンツ初代SLKでは個人的な修業のため「あえて現車も実際の店舗も見ずに、電話とメールのやりとりだけで購入する」という荒行を行ってみたものだが、結果は大勝利であった。
しかし、ここで問題になるのは「じゃ、マトモな店/マトモな人間ってどうやって判断するのさ?」ということだろう。それについて詳細に語るのはスペース上難しいが、要点だけを述べるならば「もしも自分が“この店のオーナーにならないか”という打診を受けたら、引き受けるか? それとも断るか?」という観点で、そのお店のすべて(清潔感、働いている人の態度、モチべーション、在庫車や店舗のクレンリネス等)を見てみるのだ。
その結果、「うむ、このお店は繁盛しそうだ!」と思えた場合は購入に踏み切り、逆の場合はパスする。そんな単純な手法でも、かなりの確率で成功するものだ。
そして当然、冒頭で紹介したMJブロンディ氏がプジョー406スポーツを購入した横浜市の某ショップは、筆者も以前から「うむ、このお店が繁盛してるのにはそれなりの理由があるな!」と目を付けていたショップであった。必然的な大勝利であったのだ。
下記の物件リンクには全国規模でショップが網羅されているため、それらショップの詳細について正直、筆者は知らない。申し訳ない。が、格安プライスでありながら「整備記録簿付き」「禁煙車」であるという点において、チェックしてみる価値は大かと思われる物件群だ。ぜひご参考にしていただきたい。
ということで、今回の伊達セレクションはずばりこちら。
総額100万円未満の格安物件、たまには注目してみませんか?
日刊カーセンサーの厳選情報をSNSで受け取る
あわせて読みたい
- 西川淳の「SUV嫌いに効くクスリをください」 ランボルギーニ ウルスの巻
- EVハイパーカーメーカー「リマック」が今熱い!従来のスーパーカーを猛追するクロアチアの新星【INDUSTRY EDGE】
- 【功労車のボヤき】「オペルとは思えないほどイカしてる!」というトホホな褒め言葉に涙した日もあったけど……。オペル一族の逆襲!?
- 【試乗】メルセデス・ベンツ 新型Sクラス│”新時代の車”を堪能できるラグジュアリーセダンの最高峰!
- ドア開閉音からも分かる卓越したビルドクオリティ、空冷時代だからこそ生きたポルシェの技術力
- 【試乗】新型 フォルクスワーゲン T-Cross│「TさいSUV」はハッチバックよりもどこが欲張りか? 実際に乗って考えた
- 今はもう中古車でしか味わえない高純度FR、国産を代表するミドルセダンのレクサス GS【Back to Sedan】
- 世界で3社しか市販していないレアなFCVの1台、トヨタ MIRAIのドライブフィールに注目! 【EDGE’S Attention】
- 【試乗】新型 アウディ A4 アバント│実用性の高いアバントボディがクアトロらしい俊敏な走りとマッチし、絶妙にバランスがとれた逸品
- アルピナ B8 4.6リムジン。それはある意味「永遠の命」をもつ希少名車だった。【NEXT EDGE CAR】