【伊達セレクション】異端の中古車評論家・伊達軍曹、200万円台アウディを選ぶ
カテゴリー: クルマ
タグ: EDGEが効いている / EDGE SELECTION
2013/07/10
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新築マンションの完成予想図はアウディがお好き
マンションの宣伝チラシを眺めていてわかるのは、「新築マンションのパース(完成予想イラスト)には必ず輸入車のCGが描き込まれている」ということだ。そこにあるのはトヨタでも日産でもなく、なぜか必ず輸入車なのである。マンションのクラスにより描かれる車種も決まっている。若夫婦向け物件であればミニかアウディ A1。ミドルクラス向けの場合はアウディ A4かBMWの3シリーズ。億ションだとメルセデスの上級モデルまたはアウディのS8あたり、あるいはベントレーになる。
ここで誰しも気づくことは、すべてのクラスに登場している「アウディ」の存在感である。若夫婦から富豪さんまで、とりあえず広告にはアウディさえ出しておけば、今、イメージ訴求は一丁あがりなのだ。実際、近年はアウディ以上に「すべてにわたって何かとイメージが良いブランド」は少ないだろう。
ということは、走行性能云々ではなく「輸入車を“効かせる”」という観点から車種選びをするならば、今買うべきはアウディということになる。いや別にアウディじゃなくても全然良いのだが、「鉄板銘柄はアウディ」ということだ。
問題は「じゃ、様々あるアウディのなかからどれを選ぶか」ということだが、人の趣味嗜好や懐具合は千差万別なため、話を絞って「中流ど真ん中な人が、もしも今、アウディを買うならば?」ということで検討してみよう。
想定車両価格はおおむね200万から300万円といったところだろうか。その場合、現状の主な候補は以下のとおりとなるだろう。
高年式キラキラ系アウディも約250万円で十分イケます
A. 2012年式のA1を支払総額250万円ほどで買う
B. 2010年式のA3スポーツバックを支払総額230万円ほどで買う
C. 2009年式のA4を支払総額250万円ほどで買う
D. 2009年式のA4アバントを支払総額350万円ほどで買う
E. 2009年式のA5を支払総額350万円ほどで買う
F. 2008年式旧型A6を支払総額280万円ほどで買う
G. 2008年式旧型A6アバントを支払総額300万円ほどで買う
H. いっそTTの2008年式を支払総額260万円ほどで買う
これまた趣味嗜好や家族構成などにより一概には選びにくいため、あくまで筆者個人の場合で選んでみると、まずAは除外。なぜならば、この中古車価格だと「いっそ新車のほうが……」とどうしても思ってしまうから。Bは車格からくるオーラ不足(※個人の感想です)、FとGは旧型ゆえのオーラ不足により除外。ほかのブランドならいざ知らず、アウディを買うならやはりキラキラとした新世代のオーラが欲しいところだ。DとEは予算超過で除外。ということで、もしも筆者ならば現行A4またはTTを、総額250万円前後で探すだろう。
筆者とは趣味嗜好や家族構成がまるで違う人の場合、まったく違う選択になることだろう。しかしいずれにせよ、上記のいずれかのアウディが「自分ちの車庫にある」と思うだけで、何やらキラキラした気持ちになれる。そしてそれはごく普通のバジェット感でも十分実現できる。この2点が、高年式中古アウディの素晴らしいところなのだ。
ということで、今回の伊達セレクションはずばりこちら。
総額200万円台でイケる07年式以降のアウディ、どうでしょう?
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