ポルシェ 911カレラクーペ|伊達セレクション
写真上は2世代前のポルシェ 911であるタイプ996の前期型カレラ。支払総額250万円で狙えるが、内外装とヘッドライトを常にキレイに保っておけば、相場に詳しくない人からは1000万円超級の車にしか見られないものだ。写真下のアウディA4も、前期型であれば余裕で総額250万円以内。キレイに乗っていればヤンエグ(←死語?)にしか見えないだろう。
アウディ A4|伊達セレクション
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あなたの年収、1500万円までなら簡単に偽装できます

貴殿らも子供の頃、親や教師から「人を見た目で判断してはいけません」とさんざん言われたと思う。さんざん言われたということは「人は多くの場合、他人をまずは見た目で判断する」という事実の裏返しでもある。

それが良いとか悪いとかの話ではなく、とにかく、人は見た目でまずは判断される。となれば、我ら自動車愛好家たるもの、赤の他人にいきなりナメられるようなことのない車に乗りたいものだ。

この「ナメられない車」というのは何も高級車である必要はなく、例えばセンスが感じられる輸入コンパクトや旧車系でも良いだろう。しかし今、モメンタム的には「ややイケイケのブランド系輸入車」が求められている。

だが「ややイケイケのブランド系輸入車」というのは基本的に高額で、高額な車を買うには高い年収が必要となるのは自明の理。で、いかなアベノミクスとはいえ魔法ではないので、個人の年収がいきなり大幅アップすることはない。

しかし輸入車、それも中古の輸入車によって高い年収を「偽装」することは、筆者に言わせれば朝飯前の散歩ほどに簡単だ。

輸入中古車によって「見た目年収」を1500万円前後までアップさせるのに必要なものは2つ。車庫証明と、250万円ほどの現金またはオートローン枠である。その2つを活用し、騙されたと思って筆者推奨の輸入車銘柄のどれかを買う。例えばそれは現行アウディ A4、ポルシェ 911のタイプ966、アルファロメオのブレラ、1世代前のジャガー XJなどである。

総額250万円級のハイブランドをとにかくキレイに乗る

それらを探す際は、走行距離などの素人にとってわかりやすいスペックではなく、「整備履歴が充実している」「値段の割に内装が死ぬほどキレイ」「よくわかんないけど直感的にコレしかないと思う」などといったポイントを重視する。

で、納車前にボディの磨きとコーティングは問答無用で行う。その際、ヘッドライト表面が曇っているとどんな車でも激安に見えてしまうので、必ずプロによる磨き&ガラスコートでピカリとさせる。たったそれだけで、その車の「見た目の価格」は100万円アップするが、ヘッドライト表面の研磨&コートにかかる料金などせいぜい2万円前後だ。

納車後はその内外を清潔に保ち、なるべく洒落た衣服を着て、メリハリのある紳士的運転をする……とそれだけで、例えば筆者なら「あぁ、あのアウディの人はいいトコにお勤めで、年収1本(=1000万円)はある人なんだろうなぁ」と思うだろう。専門家でさえこうなのだから、街の素人衆は「年収2本以上の人」と誤解するかもしれない。

そしてこれがいちばん重要なことなのだが、いい車に乗り、いい服を着て、大らかな気持ちで紳士的な運転を日常的にしていると、潜在意識の効果により「本当のお金持ち」になる可能性も出てくるのだ。まぁそこはオカルトと思う人もいるかもしれないが、少なくとも、そういった車の乗り方をしていれば「ナイスな人生」にはなるだろう。

ということで、今回の伊達セレクションはずばりこちら。
どう見ても年収1000万円超級の250万円CARはいかが?


文・伊達軍曹 text/Sergeant DATE