BMW X1|伊達セレクション
写真上はBMW X1。日本市場へは2010年4月に登場したクロスオーバーモデルで、ベースとなっているのはE91型3シリーズツーリング。駆動方式はsドライブが2輪駆動、xドライブが4輪駆動となる。写真下はボルボの現行人気モデルV60/S60のフロントシート。このシートがかなりの絶品で、これだけのためでも買う価値あり。もちろん車全体としてもかなりステキだ。そして両モデルとも、気がつけば意外と買いやすい相場になっている。
ボルボV60内装|伊達セレクション
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大人というのはどうにも固定観念が強すぎて……

筆者が輸入中古車情報誌の編集者をしていた頃、「気がつけば、激安」というタイトルの特集を組み、なかなかの好評を頂戴したことがあった。

どういう内容だったかといえば、大人というのは子どもと違い、一度インプットした情報が脳内で固定化されやすい。一度「こう」と思ったものが、じつは「そう」ではなくなった後も、「こうなのだ」と思い続けてしまうことが多いのだ。それゆえ中古車に関しても、最初に「あの車はステキだけど、高いよね」と認知したモデルは、その後激安になっていても気づかなかったりする……というようなテーマだった。

頭が固くなった自分への自戒と反省の念を込めて制作した特集であった。

……であったわけだが、自分はまたしてもやらかしてしまった。ここ最近「気がつけば、激安」とまではいかずとも「気がつけば、意外と格安」となった注目の輸入車がたくさんあったにもかかわらず、「あの車はステキだけど、高いよね」などと無駄に信じ続け、スルーしてしまっていたのだ。輸入中古車評論家として完全に失格である。

例えばBMWの異色コンパクトクロスオーバーであるX1だ。2010年4月に登場した際は「ステキだが、高い」というのが筆者の率直な印象であった。あの車格にミニマムでも363万円+諸費用という新車購入予算を投じる気にはなれなかったのだ。しかし今、そのBMW X1も10年式sドライブ18iであれば200万円台半ばで結構な1台が十分狙える。この予算感なら十分以上にアリだ。

カーセンサーEDGEnetで「脳内相場」のアップデート作業を!

そしてまた「かなりステキだが、新車は(筆者にとっては)高い。また中古車相場もなかなか下がらぬ……」と胸を痛めていたアルファロメオジュリエッタも、スプリントなら気がつけば270万円ほどからと、ド庶民である筆者にとっても大変現実的なプライスになっているではないか。

さらに言えば、走りも佇まいも大変よろしく、そして個人的には今最高のフロントシートを備えていると信じるボルボV60も、高い高いと思っていたが、DRIVeならばいつの間にか300万円少々から。新世代の直噴ターボエンジンとステキすぎる佇まいが最高なプジョーRCZも、なかなかの好条件物件が200万円台後半からである。

これらのことを知らなかったのは迂闊で愚昧な筆者だけだったという説もなくはないが、しかしあなたにとっても、やはり見逃している「気がつけば、意外と格安」は絶対にあるはずだ。

それゆえ下記物件リンクに限らずカーンセンサーEDGEnetを活用して、気になっていたモデルの脳内相場を今一度アップデートしてみることを強くお勧めしたい。レンジローバーイヴォークのように「やっぱり、まだまだ高めです」というような例もあるだろうが、しかし意外な発見も多数あるはずだ。

ということで、今回の伊達セレクションはずばりこちら。
見逃していた「気がつけば、激安」がココにある?


文・伊達軍曹 text/Sergeant DATE