【伊達セレクション】異端の中古車評論家・伊達軍曹、「マイナーパワー」を啓蒙する
カテゴリー: クルマ
タグ: EDGEが効いている / EDGE SELECTION
2013/03/01


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大したお金はかけずに「優位性」のある車種を買う方法とは?
カーセンサーEDGEnetの「EDGE」という英単語には「端、境界、鋭さ」などの意味があるが、同時に「強み、優位性」といった意味もある。株や為替などの相場の世界では、取引手法の優位性という意味で「エッジ(優位性)のある手法」などというフレーズが多用されている。
車選びにおいても優位性という意味での「エッジ」は重要だ。もちろん、自家用車道楽というのは誰かと何かを競うものではないが、何らかのハッキリとした優位性のある車種選択は、自らに確固たる自信のようなものを与えてくれる。それが、ディープな自己満足=幸せに直結するのだ。
ハードウェアにおけるエッジを最大限利かせたい場合は、これはもう財力に頼ってなるべく高価な、なるべく最新のモデルを選ぶほかない。自動車技術というのは日進月歩であるため、数年前のモデルでは最新のそれにハード面ではちょっと太刀打ちできないのが現実だ。
ハードではなく「雰囲気」でのエッジを利かせるなら、中途半端に古い年式ではなく「いっそかなり古めで」という姿勢が有効になる。その場合の選択肢はさまざまだが、クラシックミニや空冷ポルシェ 911、あるいは筆者が乗っているような20年落ち級のイタリア車などを選べば、周囲の者は「なんかよくわかんないけどオシャレですね!」とホメてくれるだろう。また自身の歓びもデカい。
問題は、「最新型を買う金はない(もしくは趣味じゃない)、古いのは趣味じゃない(もしくは故障が心配だ)。でも、何らかのエッジは利かせたい」と思う場合である。
そこでフツーにちょっとだけ古い年式の、フツーにメジャーなブランドを狙うと、ドツボにハマるのだ。
「謎の車」に乗ることで得られる評価と歓び
いや、そういった車は物件的にはドツボでもなんでもなく、ステキな移動用機械であることは間違いないのだが、「エッジ(優位性)には若干欠ける」という意味だ。単なる移動用機械ではなく趣味品としてのエッジを利かせたいなら、もうちょっと考える必要はあるだろう。
その場合の解決策はいくつかあるが、もっともシンプルな手法の一つは「マイナーパワー」の活用である。
具体的な車名を挙げると各方面から怒られそうだが、たとえば100万円台前半を目安に数年落ちの輸入車を買う場合、旧型フォルクスワーゲン ゴルフの後期TSIあたりを狙うのが王道だが、そこであえて旧型ルノー メガーヌのルノースポールを選ぶのだ。メガーヌRSはあくまでも「たとえば」なので、旧型シトロエン C4などでも良いだろう。
車として旧型ゴルフと旧型メガーヌ、あるいは旧型C4のどちらが優れているのか? というのはここでは問題にしない。あくまでも周囲の者から「ん? なんだあの車?」と謎な感じに思われる歓びと、そして「同型車とすれ違うのは半年に一度ぐらい」という希少性がもたらす歓びを優先するのだ。
中古車選びとしては極端な手法であり、それこそ異端かもしれない。しかしこの「マイナーパワー」というのは一度ハマるとなかなか面白いもので、人によってはかなりの満足感を感じられるはずだ。万人にオススメするわけではないが、「フツーすぎる選択」にちょっとした疑問を感じているならば、ぜひ一つの参考にしていただきたい。
ということで、今回の伊達セレクションはずばりこちら。
「マイナーパワー」でハイコスパなエッジ(優位性)を得る!
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