【伊達セレクション】異端の中古車評論家・伊達軍曹、新世代輸入車の魅力に目覚める
カテゴリー: クルマ
タグ: EDGEが効いている / EDGE SELECTION
2013/01/25
http://www.sgt-date.com
最新型クイックル・ワイパーが教えてくれたこと
過日、床掃除用のケミカル・ドライモップを10年ぶりに買い替えた。商品名を出していいのどうかよくわからぬが、なんとかワイパーというやつである。
驚いた。10年前のなんとかワイパーと比べてウルトラ進化しているのだ。
まず台座部分は、衝撃吸収構造になったといえばいいだろうか、とにかくソフトな構造へと変わっていて、床面の若干の凸凹を絶妙にトレースする。モップ部表面にも昔は(たぶん)なかったディンプル加工が施されたことで、床面のホコリや髪の毛を回収する効率が劇的に向上している。
あとは掃除する際に生じる接合部からの嫌なキシミ音が解消されれば言うことなしだが、それもまたあと10年もすれば「驚いた! キシミ音が消えている」という感じになるのだろう。
ここ最近なんとかワイパーのセットを買った人からすれば「何を今さら」な話かもしれないが、10年ぶりの掃除用具フルモデルチェンジを果たしたわたしはとにかく驚いたのだ。これまで「なんとかワイパーなんて壊れるもんじゃないんだから古いタイプで十分だよ」などと豪語していた自分の無知を恥じるばかりである。
新世代モデルを批判するのは乗ってみてから!(←自戒を込めて)
これと同じようなことは車においても言うことができる。
自戒を込めて言うのだが、わたしを含むある種の人間は最新世代の車を安易に否定する傾向がある。「最近の車はデキはいいけど味がなくてつまんないよね。その点、古い車は良かったよね。味があるというか温かみがあるというか。古いのサイコー! 新しいのサイテー!」とばかりに。
その意見が一概に間違っているとは言わないが、しかし「新しいのサイテー!」はさすがに違うだろう。新世代の輸入車には、先のなんとかワイパーの新世代モデル同様の素晴らしさが、やはり存在するのだ。
あくまで一例だがフォルクスワーゲンの新世代エンジンである1.2リッターTSIを搭載するモデルは、ちまたで言われているとおり好燃費でありながらパワフルであるだけでなく、いわゆる官能性のようなものも、そのエンジンの息吹から感じることができる。またせいぜい3年落ち以内であれば各種ゴム緩衝材もまだまだフレッシュであるため、それの硬化や劣化によりどうしても乗り心地がガタピシする旧世代コンパクトと比べれば「雲の上のよう!」とすら言える甘美な乗り味になる。瞬時に変速が決まるDSGにも、伝統的5速MTの快感とはまた別種の快感があるものだ。
それらのことをすべて経験したうえで「やっぱり旧世代モデルの味わいこそ最高だよね」と言うのであれば、ひとつの意見である。しかし、知らずしてそれを言い、固執するのであれば、それは先の「なんとかワイパーなんて古いタイプで十分だよ」と言っていた無知なわたしと同じである。
以上のことは、ともすれば旧世代モデルだけに流れがちなわたしに対する自戒を込めて述べたものだ。が、少々思い当たる節がある方は、ぜひ下記の物件リンクを踏んでみていただきたい。車両価格200万円以内という超現実的な予算でも、2010年以降の新世代モデルはこれだけ豊富に選べるのだ。
ということで、今回の伊達セレクションはずばりこちら。
旧世代愛好家にこそ知ってほしい、新世代の実力と価格!
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