【伊達セレクション】異端の中古車評論家・伊達軍曹、庶民のポルシェ購入法を考える
カテゴリー: クルマ
タグ: EDGEが効いている / EDGE SELECTION
2013/01/11


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ポルシェ911を国産新車並みの予算で手に入れる方法
自動車評論家MJブロンディ氏のように「ポルシェなんぞハイエースの親戚に過ぎない!」という変わった人もごく一部にいるが、基本的には、輸入車を愛好する者の多くは「人生一度はポルシェ911!」と思う場合は多い。そこまで思わないにしても、911という車にそれなりの憧れを抱く者が大半を占めるだろう。
「人生一度はポルシェ911」。ステキなフレーズであると思う。「将来の夢は総理大臣!」「ジャイアンツ入団!」的な子どもの夢すらもあまり聞かれなくなった現代社会にあって、数少ない夢のあるフレーズではないか。
そしてその夢は、実は割と簡単にかなうものでもある。実際、様々なポルシェ専門店を取材すると「お客様は普通の会社員の方が多いですね」というショップは思いのほか多く、そして筆者も、2年ほど前までポルシェ911に乗っていた。
もちろん、自慢じゃないが大した金など持っていない筆者である。また、専門店に集う「普通の会社員の方」というのも、いろいろ聞いてみるとどうやら筆者とさほど変わらぬ収入レベルであるようだ。そんな者らがなぜ、ポルシェ911購入というジャイアンツ入団級の(?)快挙を成し遂げたのか。
それは「ポルシェ911=おおむね300万円あれば大丈夫説」を適切に運用したがゆえである。
どういう説かといえば、「新車や特殊なグレードはさておきフツーの中古であれば、ポルシェ911はおおむね300万円の予算を見込んでおけばたいていどうにかなる」という、先人の経験則に基づく購入法だ。
総額で300万円見ておけばたいていどうにかなります
具体的には、例えば空冷エンジンのタイプ964を狙う場合、車両価格300万円級であれば、購入後に不慮の故障で大金がかかることは極めて少ない(慎重派は車両350万円ぐらいを想定するとよりベターだろう)。また200万円級の比較的安い物件であれば、プラス50万~100万円ぐらいの整備予算を見込んでおけば、つまりはトータルでざっくり300万円を見込んでおけば、そんなにひどいことにはならないということだ。水冷911の初期モデルを狙う場合も、おおむねこの法則は適用できる(もちろん例外はありますけどね)。
筆者の場合はまさに「比較的安い200万円級のタイプ964+ウン十万円の整備予算」であった。
正確な数字は忘れたが、たしか220万円ほどで購入した91年式カレラ2の足回りを40万円ほどかけてリフレッシュし、その他ちょっとした整備やオーディオ機器の追加を行い、かけたお金はトータルで280万円ぐらい。たったそれだけと、後は日々のエンジンオイル補充&交換程度の出費で、「人生一度はポルシェ911」という野望は簡単に成就したのだ。ハッキリいってその後、大きな問題は何ひとつ起きなかった。
約300万円というお金はもちろんそれなりの大金ではある。しかし考えてみれば、ちょっと気の利いた国産新車をオプション付きで買おうと思えば余裕で300万円はかかるのだ。そう考えれば安いものだと思うのだが、どうだろうか。
ということで今回の伊達セレクションはズバリこちら。
ご予算ざっくり300万円で始める「ポルシェ911がある毎日」!
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