▲見た目の良さだけでなく、例えばヘッドライトの頭頂部が少しとがっているため、運転席から見たときに目印となって車両感覚がつかみやすいなど、実用面でも使いやすいデザインになっています ▲見た目の良さだけでなく、例えばヘッドライトの頭頂部が少しとがっているため、運転席から見たときに目印となって車両感覚がつかみやすいなど、実用面でも使いやすいデザインになっています

今もなお魅力的なスタイルで、価格もお手頃な旧型

洗練されたデザインが今もなお色あせない日産マーチ(3代目)。2月10日時点での平均価格が約27.5万円とお手頃で、なおかつヒットしたモデルだけあって中古車掲載台数も豊富。加えてエクステリアだけでなく、インテリアもカラーバリエーションが数多くあり、気に入ったカラーのマーチを見つけたら後は買うだけ! と言いたいところですが、そこはしっかりと狙い目を見定めたいところですよね。

「15G」が見つかれば決まり、なければ「12E」か「15E」を狙え

まず、長く乗り続けたいのであれば年式に気をつけましょう。なぜなら2002年3月から2010年6月まで長きにわたって生産された3代目マーチの場合、2016年度の自動車税で「環境負荷の大きい自動車に対する重課」が課せられる中古車があるからです。

具体的に言えば、2003年3月までに初度登録された車は、3万4500円の自動車税が3万9600円へ上がります。これは登録から13年を越える車に課せられるもので、2017年度の自動車税なら2004年3月まで、2018年度なら2005年3月までに初度登録された車が対象になります。

ちなみに初度登録というとややこしいですが、つまりは新車時から13年、ということですので○○年式という欄を確認してみてくださいね。

重課となってしまうと、長く乗れば乗るほど余計に税金を納めなくてはなりません。乗るのが数年であれば1年で約5000円ですからそう大きな金額にはなりませんが、乗りつぶそうと考えている方はなるべく高年式の(新しい)中古車を選んでおいた方がいいでしょう。

それを踏まえたうえでオススメしたいのは、2005年8月のマイナーチェンジ以降の「15G」というグレード。暗くなると自動でライトが点灯するオートライトシステムや、プラズマクラスターイオン付きのフルオートエアコンが標準装備される他、助手席シート下の収納や6:4に分割して倒せるシートも付いています。

ここで注意したいのが15Gの流通量の少なさ。特に2005年8月以降に絞ると、全国で20台以下となってしまいます。

その場合は同じく2005年8月以降の「12E」または「15E」を探してみてください。オプションなどの関係で15Gには若干劣るものの、エアコンなど一部を除けば15Gと同等の充実した装備を持つ狙い目グレードです。まとめると15Gが見つかれば15G、そうでなければ12Eか15Eとなります。

▲シンプルだけど特徴的なインテリア。ウインカーレバーの形状なども凝っています。またカップホルダーは格納式で、普段はスッキリできます ▲シンプルだけど特徴的なインテリア。ウインカーレバーの形状なども凝っています。またカップホルダーは格納式で、普段はスッキリできます
▲インテリアカラーが豊富なのもマーチの魅力のひとつ。写真は2007年6月のマイナーチェンジで設定されたカカオ。同時期では他にエクリュ(ベージュ系)とブラックがありました。他にも年式や特別仕様車などで様々な色が設定されています ▲インテリアカラーが豊富なのもマーチの魅力のひとつ。写真は2007年6月のマイナーチェンジで設定されたカカオ。同時期では他にエクリュ(ベージュ系)とブラックがありました。他にも年式や特別仕様車などで様々な色が設定されています
text/ぴえいる
photo/日産自動車