▲次期RVRは、2015年の東京モーターショーに出品されたeXコンセプトのデザインをベースに開発され、クロスオーバーSUV商品群の中で手頃なサイズと価格を売りにする。FF方式のPHEVも用意されそうだ ▲次期RVRは、2015年の東京モーターショーに出品されたeXコンセプトのデザインをベースに開発され、クロスオーバーSUV商品群の中で手頃なサイズと価格を売りにする。FF方式のPHEVも用意されそうだ

2016年に予定されていたモデルチェンジが遅れた理由

2015年12月22日の記事で紹介した、三菱のクーペSUV。その煽りをくらった形となってしまったのが、次期RVRだ。2016年に予定されていたコンセプトXR市販版へのバトンタッチが白紙に戻されたことを受けて、2018年の登場となるようだ。

現行モデルは延命を迫られ、急きょマイナーチェンジでリフレッシュが図られることになった。さて、次期型はどうなっているのか。

▲2015年の東京モーターショーで発表された、eXコンセプト。その紹介ステージではエネルギッシュなBGMが使われていたのが印象的だった。eXコンセプトにこそ、次期RVRのヒントが隠されている ▲2015年の東京モーターショーで発表された、eXコンセプト。その紹介ステージではエネルギッシュなBGMが使われていたのが印象的だった。eXコンセプトにこそ、次期RVRのヒントが隠されている


舞台裏で開発が進む次期RVRのエクステリアには、2015年の東京モーターショーで披露されたeXコンセプトの雰囲気が継承される。出品されたスタディモデルをあらためて眺めると、コンパクトなボディと適度に傾斜したハッチゲートには現行モデルの面影が残っており、次期RVRを暗示していたことは想像に難くない。

Bセグメントの日産 ジュークやホンダ ヴェゼルよりもやや大きく、日産 エクストレイルやトヨタ ハリアーよりは小さい絶妙なサイズ。真っ向からぶつかる競合車が少なく、独特のポジションを築くかもしれない。

華々しさ満開のショーモデルは、前後輪ともモーターで駆動する完全なEVに仕立てられていたが、市販時にはFF方式をベースにしたPHEVが用意される見通しだ。1.5L級のエンジンと電気モーターが搭載され、近場ならガソリンを使わずに出かけられる。

また、SUVにふさわしい4WDモデルも設定されるが、価格と重量の上昇を抑えるため、アウトランダーのツインモーターと電子制御式カップリングを組み合わせた複雑な4WDシステムではなく、プロペラシャフトで駆動するオーソドックスなメカニカル4WDが採用される可能性もある。

大容量バッテリーが搭載されるメリットを生かし、給電機能もアピールされるだろう。アウトドアレジャーや万一の災害時などに家電製品が使える長所は、現在PHEVを購入しているユーザーに高く評価されているポイントで、三菱はこれを強みとして今後ますます訴求していく模様だ。

▲コンパクトSUVとして、2010年にリリースされた現行RVR。名称には、約8年のブランクを経て懐かしのネーミングが再利用された。2016年夏にマイナーチェンジが実施される模様だ ▲コンパクトSUVとして、2010年にリリースされた現行RVR。名称には、約8年のブランクを経て懐かしのネーミングが再利用された。2016年夏にマイナーチェンジが実施される模様だ


※2016年1月10日現在における新型車の発表についての予測記事です。発表を保証するものではありません

【SPECIFICATIONS】
■予想発表時期:2018年
■全長×全幅×全高:4200×1750×1625(mm)
■搭載エンジン:1.5L 直4+モーター

text/マガジンX編集部
photo/マガジンX編集部、三菱自動車