▲セダン型と呼ばれる低全高のシルエットを継承し、軽量化や燃費向上に貢献する技術が織り込まれる次期ミラe:S。2016年後半に登場する公算が大きい ▲セダン型と呼ばれる低全高のシルエットを継承し、軽量化や燃費向上に貢献する技術が織り込まれる次期ミラe:S。2016年後半に登場する公算が大きい

公称燃費は40km/Lに迫る、次期ミラe:S

「第3のエコカー」として2011年に登場した、ダイハツ ミラe:S。e:Sテクノロジーと称して、ダイハツが発売に先がけて、技術発表を進めていたことからも、期待の高さが伺えたものだ。次期型の情報をお届けしよう。

▲トヨタ、ホンダがハイブリッドカー攻勢をかけはじめた2011年に、第3のエコカーとして登場した、現行ミラe:S。軽自動車の原点ともいえる、低価格でシンプルなモデルとして人気を博している ▲トヨタ、ホンダがハイブリッドカー攻勢をかけはじめた2011年に、第3のエコカーとして登場した、現行ミラe:S。軽自動車の原点ともいえる、低価格でシンプルなモデルとして人気を博している


次期ミラe:Sのヒントは、2015年の東京モーターショーで出品されていたD-baseに垣間見ることができた。「e:Sテクノロジーを進化させた内燃機関の追求による次世代環境車」との説明からも、ミラe:Sの進化形だとわかる。

D-baseの詳細は一切公開されなかったが、ダイハツが自ら「ニューベーシックスモール」と呼んでいる以上、市販時には手頃な価格、しっかりとした基本性能、そしてハイブリッドカーに引けを取らない燃費がポイントに掲げられるはず。中でも燃費性能は一番のアピールポイントとなるだけに、どの程度の数値を叩き出すのか注目されるところだ。

次世代モデルでは、プラットフォームの刷新や、超高張力鋼板の採用拡大、燃焼技術と制御技術の改善、エネルギー回生技術など総動員し、40km/Lに迫るJC08モード燃費が実現されるかもしれない。

▲昨年の東京モーターショーで公開された、D-base。次期ミラe:Sを示唆するスタディモデルだ ▲昨年の東京モーターショーで公開された、D-base。次期ミラe:Sを示唆するスタディモデルだ


国内の軽自動車市場は一進一退が続いているが、2016年後半には2017年4月の消費税率引き上げを見込んだ駆け込み需要が起きるというのが、業界筋の見立てだ。いまや戦国時代に突入した軽自動車市場でこれまでどおりのシェアをキープし、さらには海外に打って出て、利益を稼ぐ企業体質を構築することができるか。我が世の春を謳歌してきたダイハツにとって、今後数年は、まさに試練の時期となるだろう。

※2016年1月15日現在における新型車の発表についての予測記事です。発表を保証するものではありません

【SPECIFICATIONS】
■予想発表時期:2016年12月
■全長×全幅×全高:3395×1475×1485(mm)
■搭載エンジン:660cc 直3

text/マガジンX編集部
photo/マガジンX編集部、ダイハツ