使い方はアナタ次第なスズキ MIGHTY DECKでよみがえる迷車Muの記憶 【東京モーターショー2015】
カテゴリー: クルマ
タグ:
2015/10/28
「きっと、あなたのココロが走り出す。」“Your heart will race.”そんなテーマをもつ東京モーターショー2015の見どころとして各メーカーのコンセプトカーたちは外せない。コンセプトカーは今すぐには手に入らないけれど、今買える車たちだって、その時代時代の人々が考えた素敵な未来を具現化するために生まれてきたのだ。今回は最新のコンセプトカーがもつテーマに通ずる「今、手に入る車たち」をセレクトした。
オープンデッキを主役に仕立てたデザイン
使い方に応じて可動するオープンデッキ(荷台)とキャンバストップを備えた「遊べる軽」、それがスズキのコンセプトモデル「MIGHTY DECK(マイティデッキ)」。「都会と自然」「ウチとソト」「オンとオフ」など、相反する2つのシーンを自由に行き交う「アーバンアウトドア」をコンセプトとしているとのことで、ちょっと’80~’90年代のRVブームをほうふつとさせる車ですね。
ウッド調のオープンデッキ部分には屋根がなく、開放されています。キャビン内部もウッド調として、デッキと連続性をもたせたデザインに。リアゲートを倒せばベンチのように腰掛けることもできそう。何となく楽しそうな雰囲気を感じさせますが、実際の使い勝手は……。その微妙な実用性に、ピンときましたヨ。あの車の再来なのではないか、と。
デビュー当初のモデルこそコンセプトに忠実でした
ここでスズキが’80年代に販売していたマイティボーイ、通称マー坊を想像するのは、少々短絡的すぎます。いや実際には「MIGHTY DECK」の開発陣も意識していたとは思いますが……。私がピンと来たのは、かつていすゞが乗用車を作っていた時代に生まれた迷車、Mu(ミュー)。
Muとは「ミステリアス・ユーティリティ」の略で、実用性はともかく、自由に使ってみてね! という不思議なメッセージが込められていました。デビュー当初(1989年)のモデルはBピラーから後ろがオープンになっていて、ソフトトップもしくはピックアップ的なハードカバー、いずれも2名乗車(!)という二択。コンセプトカー以上に振り切った車でした。
もっとも、そのミューもデビュー翌年には4名乗車のメタルトップが、後に5ドアモデルのウィザードが追加され、実用性に配慮した仕様へと変わっていきました。ショートデッキのピックアップって、マリンスポーツを楽しむユーザーなどにとってはすごく便利ですよね。
【Concept Car×Editor’s Selection】
【最新のコンセプトカーから考えるクルマ選び】
日刊カーセンサーの厳選情報をSNSで受け取る
関連記事
- オープンエアで人車一体! アルファ・ロメオ 4C スパイダースパイダーがついに日本上陸【東京モーターショー2015】
- Mクラスからの進化!「メルセデス・ベンツ GLEクラス」として日本初公開!【東京モーターショー2015】
- フルモデルチェンジした3代目smart fortwo/forfourが日本初お目見え【東京モーターショー2015】
- スポーティ&上品に進化したフォルクスワーゲン ティグアン&太陽光で発電する!? ティグアンGTE!【東京モーターショー2015】
- 路上のファーストクラス。レクサスのフラッグシップ候補「LF-FC」堂々降臨【東京モーターショー2015】
- 2016年発売予定のフォルクスワーゲン ゴルフ トゥーランは超使える1台だった【東京モーターショー2015】