「きっと、あなたのココロが走り出す。」“Your heart will race.”そんなテーマをもつ東京モーターショー2015の見どころとして各メーカーのコンセプトカーたちは外せない。コンセプトカーは今すぐには手に入らないけれど、今買える車たちだって、その時代時代の人々が考えた素敵な未来を具現化するために生まれてきたのだ。今回は最新のコンセプトカーがもつテーマに通ずる「今、手に入る車たち」をセレクトした。

▲両側観音開きドア採用で開放感抜群の「ダイハツ HINATA」。シートアレンジも多彩! ▲両側観音開きドア採用で開放感抜群の「ダイハツ HINATA」。シートアレンジも多彩!

東京モーターショーきってのホノボノ系

ダイハツ HINATAのコンセプトは「デザイン性とスペース機能の融合による、新しいラウンドデザインの軽自動車」。……説明を聞いただけではどんな車なのか分かりにくいのですが、実物はデザインコンシャスで可愛らしいコンパクト・ユーティリティ・カーでした。丸味を帯びたボディは「こもれびライトグリーン」と「やわらかアイボリー」のツートンカラーで彩られ、内装色もコーディネイトされています。

「芝生の上にベンチを置いているようなナチュラルリラックス」をキーワードに開発されたそう。車名の「HINATA」は日なたぼっこからイメージされたのです。大きく開くセンターピラーレス観音扉や多彩なシートアレンジで、車にいながら日なたぼっこできちゃうというわけ。車内でリラックス、毎日がピクニック……そんなキーワードを思い浮かべていると、かつてそんなコンセプトにぴったりの車が日本にあったことを思い出しました。

開放感をテーマにするなら絶版車を探せ!

それはマツダのボンゴ フレンディ。オートフリートップという自動開閉式のテントが屋根に付いていて、車を止めさえすればどこでもキャンプできちゃう、ブッ飛んだメカを備えていたのです。機能にスポットを当てるなら、ホンダ エレメントあたりなら、「HINATA」に近い使い方ができそう。いずれも2005年に販売終了した絶版モデルですが、中古車市場なら、まだまだ見つけられますよ!

▲こちらはマツダ ボンゴ フレンディ。屋根の上で日なたぼっこが楽しめたら、もっと気持ちいいでしょ。テントへのアクセスは天井のアクセスホールから ▲こちらはマツダ ボンゴ フレンディ。屋根の上で日なたぼっこが楽しめたら、もっと気持ちいいでしょ。テントへのアクセスは天井のアクセスホールから
▲センターピラーレスの観音開き式ドアといえばコレ! ホンダ エレメント。そう言えばマツダのRX-8もありますね ▲センターピラーレスの観音開き式ドアといえばコレ! ホンダ エレメント。そう言えばマツダのRX-8もありますね
text/田端邦彦 photo/マツダ、ホンダ、V8たろう