ディノ「例えばビートルは世界中で人気がある。日本も古い車をリスペクトしようよ!」【SPEED HUNTERS】
カテゴリー: クルマ
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2015/10/06
古い車を大切に乗れる環境が整えられるべき!
世界中にファンのいるフォルクスワーゲンのビートル(タイプI)。しかしディノがシューティングした(撮った)ビートルは普通のカブトムシではありませんでした。ディノいわく「ビートルにはどんなスタイルのカスタマイズも似合う!」とのこと。古い車を大切にするだけでなく、それを自分流に乗り続ける文化もあるのだとか。そこをリスペクトすべきだというのです!
ブンタ:お、ビートルだ! かわいいね。
ディノ:1973年式のフォルクスワーゲン タイプIだね。
ブンタ:ん? なんかヘンだね。
ディノ:わかった?
ブンタ:あ、エンジンが前にある……。
ディノ:そう! エンジンをフロントに積んでいるだけじゃなく、エンジンはBMW製のM50B25型に換装しているんだ。
ブンタ:わーお、5シリーズとかに積まれていた直6の2.5Lだね。
ディノ:それにターボチャージャーを付けて、ノーマルの192馬力から400馬力へパワーアップしている。
ブンタ:ラジエターが見当たらないね。どうやって冷却してるんだろう?
ディノ:ラジエターは後ろ。もともとエンジンがあった場所に載せてある。
ブンタ:自由奔放なアイデア(笑)。こういうの好き。
ディノ:ビートルの良いところは、カスタマイズして、いろんなスタイルにできるところ。カリフォルニアスタイルからドリフト仕様まで自由自在。
ブンタ:ビートルはシンプルだから、どんなスタイルにもハマるよね。
ディノ:だから今でも世界中で人気がある。古い車を大切に乗り続けている人がたくさんいる。日本でも古い車に対して、もっとリスペクトしてほしい。
ブンタ:海外ではどうなの?
ディノ:25年以上たつと税金がゼロだよ。
ブンタ:え、マジ? どこの国の話?
ディノ:イタリア、イギリス、アメリカ……。日本もそういう“分別(コモンセンス)”をもってほしい。日本にも60年代の車とか、70年代の車とか、例えばスカイラインとか歴史のある車がいっぱいある。エコじゃないからというだけで税金を上げるのはナンセンスだよ。
ブンタ:ここのところ、ヨーロッパを中心に少し古い車がどんどん値上がりしているよね。
ディノ:ビートルはまだ安い方だけどね。ハコスカ(3代目スカイライン)なんかどんどん高騰しているし、トヨタ 2000GTなんてペブルビーチのオークションで1億円の値段がついた。世界中で日本の車が認められているのだから、日本でも古い車を大切に乗り続けられるようになってほしいよ。
ブンタ:本当だよね、大賛成!
【おさらい】愛称ビートル、フォルクスワーゲン タイプIはこんな車だった!
第二次世界大戦前、国民車を生産するために国営企業の「ドイツ国民車準備会社」がアドルフ・ヒトラーによるトップダウンで設立されました。このとき生まれた国民車こそがタイプI(通称ビートル)だったのです。
開発はあのフェルディナント・ポルシェ博士(後のポルシェ社創業者)。パッケージがユニークで、空冷水平対向4気筒エンジンをリアに積み、後輪を駆動するRRでした。愛らしいデザインと高い実用性で多くの人に支持され、アメリカをはじめとする世界中に輸出されました。2003年に生産終了されるまで、実に約2153万台が作られたそうです。日本には、1953年にヤナセが105台を輸入したのが初めとされています。