▲ブーメラン型ランプやクーペ風に傾斜したバックウインドウを有するトヨタエントリーSUVのリアビュー ▲ブーメラン型ランプやクーペ風に傾斜したバックウインドウを有するトヨタエントリーSUVのリアビュー

トヨタ 新型スモールSUVのさらなる続報をキャッチ!

トヨタがスモールSUVを開発していることは以前にもお伝えした。「フロントにはハの字をモチーフにしたグリルと流し目のヘッドランプが配され、リアは初代ムラーノを連想させる姿になる」とかつては報じたが、社内審査を経てリアは大きく修正されたことが分かった。

▲7月に紹介したフロントフェイス。流し目を連想させるヘッドランプや、インパクトの大きなハの字型のフロントグリルが印象的だ ▲7月に紹介したフロントフェイス。流し目を連想させるヘッドランプや、インパクトの大きなハの字型のフロントグリルが印象的だ

見直しの結果、スモールSUVのリアはイメージ画像にある姿となるようだ。重厚感のあった初期案から一転、クーペを思わせるスラント(傾斜)したバックウインドウによってスポーティな装いに変わった。リアバンパーにもフロントと同じハの字モチーフが起用される点も見逃せない。リアドア上端からハッチゲートに向けて設けられる黒いライン状のガーニッシュは、最近のトヨタ車(ヨーロッパ向け)の外観に共通して見られる処理のひとつだ。

また、リアドアのハンドルは先行する日産 ジュークやホンダ ヴェゼル同様、ピラーに内蔵される。さらに向きこそ違えど、コンビランプもジューク似のブーメラン状にデザインされている。ディテールを細かに観察していくと「ジュークに感化されたのでは?」と勘ぐってしまう部分がある。日欧で大ヒットとなったジュークに影響されたことは間違いないだろう。

▲コンパクトクロスオーバーSUVの先駆車となった日産 ジューク。トヨタ スモールSUVに与える影響は決して小さくはないだろう ▲コンパクトクロスオーバーSUVの先駆車となった日産 ジューク。トヨタ スモールSUVに与える影響は決して小さくはないだろう

スモールSUVでは、新型プリウスに続いてTNGA(トヨタ・ニュー・グローバル・アーキテクチャ)と呼ばれる新プラットフォームが採用される。TNGAとは、部品共有率を従来より上げたりプラットフォームの共通化を推し進めたりしてコストを削減する取り組み。その第一弾となるのが新型プリウスで、2015年夏に送り出される。スモールSUVには、その新型プリウスと同じCプラットフォームが用いられる。

搭載エンジンのラインナップは、1.8Lガソリンが設定される動きが一時はあったが、国内向けは1.2Lターボと1.8Lハイブリッドの2機種に絞られたようだ。2014年7月末にデビューしたばかりのレクサス NXと同様に、ダウンサイジングターボとハイブリッドのどちらかを選択できる。

このスモールSUVは、2016年1月の発売が予定されている。欧州を最重要視しているため、早ければ2015年3月のジュネーブモーターショーにコンセプトモデルが先がけて出品されるかもしれない。

※2014年9月16日現在における新型車の発表についての予測記事です。発表を保証するものではありません

■予想発表時期:2016年1月
■全長×全幅×全高:4290×1785×1560(mm)
■搭載エンジン:1.2L+ターボ他

text&photo/マガジンX編集部