▲2014年末にでも登場するであろう次期ムーヴ。団子鼻の採用でボリューム感が増すようだ ▲2014年末にでも登場するであろう次期ムーヴ。団子鼻の採用でボリューム感が増すようだ

軽ワゴンの代表格としてスズキ ワゴンRとしのぎを削ってきたダイハツ ムーヴ。2014年末にフルモデルチェンジが予定されており、ライバルの後塵を拝している燃費性能も含めトップの座を狙う。

燃焼効率の大幅見直しでカタログ燃費31.0km/Lを達成か

ダイハツの鼻息が荒い。マレーシアとインドネシアでの事業に力を注ぎ、マレーシアではまもなく新工場にて新型車の生産を始める。一方、国内ではスズキを抑えて軽自動車マーケットで販売No.1を死守すべく、今年度は6車種もの新商品を投入する。そして、年末にしんがりとして登場が予想されるのが、次期ムーヴなのだ。

ムーヴは、人気の軽ハイトワゴン市場で熾烈な販売競争を繰り広げているダイハツの看板モデル。現行の5代目には、最新のe:S(イース)テクノロジーが織り込まれているものの、JC08モード燃費ではライバル車のスズキ ワゴンR(JC08モード30.0km/L)に1km/L及ばず、トップの座を明け渡している。

▲現行ムーヴは、2010年のデビュー時にガソリン車トップのJC08モード燃費27.0km/Lを達成したが…… ▲現行ムーヴは、2010年のデビュー時にガソリン車トップのJC08モード燃費27.0km/Lを達成したが……

新型ムーヴでは、燃費性能の逆転に乗り出すことは間違いない。「e:Sテクノロジーアドバンス」と呼ばれる新技術が用いられ、いちだんと効率の良い燃焼技術が取り入られるようだ。そうなると、2WDのNAモデルでは、JC08モード燃費31.0km/Lに到達する可能性が高い。

エクステリアでは、おなじみの台形シルエットが継承されてムーヴらしさが受け継がれる。旧型および現行モデルの前期型で採用されたワンモーションフォルムはユーザーに受け入れられなかったからか、今では短いながらもノーズが復活。新型にも、団子鼻を思わせるショートノーズが与えられそうだ。

昔から首位争いを続けてきたワゴンRだけではなく、近年は、ホンダも軽自動車市場で勢力を強めており、日産・三菱陣営もその技術力・販売力を背景にシェア拡大を目論んでいる。ムーヴを取り巻く環境は厳しくなっているが、新型の登場によって状況が一転するかもしれない。

※2014年7月8日現在における新型車の発表についての予測記事です。発表を保証するものではありません

■予想発表時期:2014年12月
■全長×全幅×全高:3395×1475×1620(mm)
■搭載エンジン:660cc直3

Photo&Text/マガジンX編集部