トヨタ プリウスPHV【スクープ!】
2014/06/17
外部充電機能がウリのプリウスPHV(プラグインハイブリッド)は、2012年1月に発売された。だが、デビュー直後から現在に至るまで、市場の反応は思わしくない。4代目にもPHVモデルは用意されるようだが、どのように売り出されるのだろうか?
2種類のバッテリー容量を選べる新型プリウスPHV
ハイブリッドモデルとの差別化を強調
不振の理由はいくつか考えられる。ユーザーが充電する手間を煩わしく感じたり、住居に充電設備がなかったりすることでメリットを十分に享受できないこと。ベース車であるプリウスとの価格差が明確で、差額に基づいた損得勘定が容易なこと。そして、ベース車との相違が少なすぎたことも問題だったといえる。
では、新型プリウスPHVはどうなるのか。最大のトピックは、容量が異なる2つのバッテリーがラインナップされ、消費者が予算に合わせて選べるようになることだ。
チョイ乗りが多いユーザー向けには、航続距離(EV走行距離)が約20kmとなる手頃な価格のモデルが用意される。一方、PHVの長所を生かしたいユーザー向けに約60km(同上)走れる大容量バッテリー搭載モデルも設定。エンジンに頼らない航続距離が現行モデルの26.4kmから大幅に伸びる点も朗報だ。この2種類のバッテリーはグレードによって使い分けられるのだろう。
以前にもお伝えしたが、ハッチゲート全体とバックウインドウは樹脂製になり軽量化される。ハッチゲートからバンパーにかけては台形をモチーフにしたデザインが採用され、安定感がもたらされる。駆動用バッテリーがリアシート下に移され、荷台とハッチゲート開口部が下がる点も要チェックだ。
さらに、PHVの独自性を強調すべく、プリウス標準車とは異なる顔つきとなるようだ。デビューは当初、2014年末に予定されていたが、2015年夏までズレこむようだ。ただし、2015年1月の北米国際自動車ショー(デトロイトモーターショー)で姿だけは先行公開されるかもしれない。
※2014年6月17日現在における新型車の発表についての予測記事です。発表を保証するものではありません