生産が中止される前に狙っておきたいランサーエボリューションの“おいしい”中古車
2014/04/25
ご存じのとおり、今年3月に三菱 ランサーエボリューション(以下、ランエボ)の生産終了が発表されました。21年間、日本を代表するスポーツカーの1台として世界中のファンを魅了してきたモデルだけに、衝撃をうけた方も多いでしょう。中には「一度は乗ってみたかった」という方もいると思います。というわけで、そんなランエボの“おいしい”中古車をご紹介いたします。
まずは簡単に車のおさらいを。ランエボは三菱の大衆向けセダンをベースにしたハイパワーモデルで、FIAのホモロゲーション(承認)取得のために誕生。しかし、あまりの人気ゆえに「続編」が今まで投入されてきたんです。海外では「日本=ハイテク」のイメージが浸透していますが、ランエボはまさに“ハイテクの塊”。チューニングカーのベース車両としてのポテンシャルの高さも、多くの人を魅了した理由にひとつでしょう。
さて、ここからが本題です。自動車史に名を残すような車は、絶版になると値上がりする傾向にあります。ランエボの場合、どのモデルも値上がりしそうですが、特に「最初と最後」、つまりランエボ I (1992年10月~1993年12月)とランエボ X (2007年10月~)は要チェックです。とは言っても、すでに I は激レアで、カーセンサーnetでは原稿執筆時点(2014年4月20日現在)での流通台数はゼロ。もはや「見つけたら即買い!」状態です。
最終モデルはおもしろいことに生産中止のニュースと時を同じくして、流通台数が一気に20台以上増えました。まだ流通台数が多く、今のところプレミアム価格はつけられていません。100万円台後半から予算に応じて、様々な程度の車両が狙えます。6年前のデビューですから、まだまだ走りは現役。きちんとチューニングすれば、そのパフォーマンスはトップクラスのスポーツカーに勝らずとも劣りません。
人気モデルも当然、今のうちに狙ったほうがいいでしょう。ファンに人気のモデルといえば、やはりVIトミーマキネンエディション(2000年1月~2001年1月)。WRCでトミー・マキネンによる快進撃が目立った頃のモデルです。この代で「ランサー」ベースのランサーエボリューションを終了し、以後「ランサーセディア」にベース車を移行したことも、ちょっとした話題になりました。こちらも100万円台で狙えます。
逆にすでにオトクなモデルもあります。中古車市場では、不人気なVII GTA(2002年2月~2002年12月)です。従来、MTしか設定されていませんでしたが、顧客の間口を広げるためにATを搭載。ハイパワーモンスターというヤンチャなキャラクターからの脱却を目指し、“大人なランエボ”を投入したんです。結果的にコレは短命に終わりました。ただ、今となっては「100万円以下で狙える」、「誰しもが気軽に乗れる」という点でオススメです。
「ほしい」と思っていたものの、縁がなくこれまで乗ることができなかった方。オトクに手に入れたいなら、生産されている間に買ったほうが良いでしょう。今後のランエボの動向に加えて、その中古車市場の動きもご注目ください。
日刊カーセンサーの厳選情報をSNSで受け取る
あわせて読みたい
- 西川淳の「SUV嫌いに効くクスリをください」 ランボルギーニ ウルスの巻
- 先代BMW 3シリーズ(F30型)を買うなら、総額150万円以下が狙い目だ!
- 現行型ヴォクシーの平均価格が200万円切り目前|迫力重視の「煌」も、燃費重視のハイブリッドも買い時到来
- 【試乗】メルセデス・ベンツ 新型Sクラス│”新時代の車”を堪能できるラグジュアリーセダンの最高峰!
- 【試乗】新型 アウディ A4 アバント│実用性の高いアバントボディがクアトロらしい俊敏な走りとマッチし、絶妙にバランスがとれた逸品
- 【名車への道】’14 BMW i8
- 新しいこだわりが凝縮されている、プジョー流PHEV 3008 ハイブリッド4【Car as Art !】
- 西川淳の「SUV嫌いに効くクスリをください」 ボルボ XC90 リチャージの巻
- 元教習指導員オススメ! 総額100万円以内で買える“脱ペーパードライバー”にぴったりなモデル【SUV編】
- 絶版クラシックモデルが今でも現役、オーバークオリティで時代を先導するセダンの最高峰 メルセデス・ベンツ Sクラス【Back to Sedan】