プジョー・ジャポンは3月3 日、クロスオーバーSUV「プジョー3008」のフェイスリフト(小変更)を行う。フェイスリフトの要点は「ヘッドライトとリアコンビランプをLED化」「フロントのプジョーマークのデザインを小変更」「シート生地を変更」「Cieloにはカラーヘッドアップディスプレイを採用」「従来のトラクションコントロールを進化させた新機能“グリップコントロール”を採用」といったところだ。

これらによって3月以降、プジョー3008新車の商品力は当然アップするわけだが、ここで気になるのは中古車相場のほうだ。

筆者がプジョー3008の中古車を検索してみたところ、その特徴は「比較的初期のモデル(11年式)と、ごく最近のモデル(13年式)の価格差が小さい」ということだ。具体的には現在、走行0.8万kmほどの11年式プレミアムの支払総額は280万円前後というのが平均的。しかし、これが13年式で走行0.4万kmほどの物件であっても、支払総額はさほど変わらない場合が多いのだ。よって、基本的には「プジョー3008の中古車を買うなら、なるべく新しい13年式がオススメ」というのがこれまでの状況だった。

そこに今回のフェイスリフトが実施されることで、13年式プジョー3008は今後、流通量がさらに増えることが予想される。数が増えれば相場は下がるのが中古車価格の基本メカニズムであるため、今でさえお買い得な13年式プジョー3008は、今後より一層割安方向に進む公算が強いのだ。

もちろん、新機能や新デザインにより魅力を増したフェイスリフト後のモデルを、新車で狙うのも悪くない。しかし「装備やデザインが少々違う程度なら、割安な13年式中古車でも全然OK」という人もいるだろう。そういう人にとって今回のフェイスリフトは、新車ニュースというよりも「中古車的ニュース」のひとつ。これからしばらくの間、13年式プジョー3008の相場チェックはこまめに行ったほうがいいだろう。

こちらは3月3日から販売されるプジョー3008フェイスリフトモデルのフロントマスク。ヘッドライトのほか、リアコンビランプもスタイリッシュなLEDに

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こちらがフェイスリフト前の3008。違うといえば違うが、似たようなものといえば似たようなもの? 特に気にならないなら中古を選ぶ価値は大!

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旧タイプの室内。シフトレバー手前に新機能「グリップコントロール」が付かないのは残念なポイント。そういう意味で新車は確かに魅力的だが……

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