子どもが生まれたからミニバンという人は多いでしょうが、今回ご紹介するトヨタのノアは、まさにそんな人にうってつけの1台。子育て世代にありがたい機能がてんこ盛りのミニバンです。

2001年に登場するや大ヒットとなった初代に続き、2007年6月に登場した現行型のノア。クールさを全面に押し出したヴォクシーに対し、親しみやすさを際立たせたモデルで、最大の魅力はその使い勝手の良さです。

まず、取り回し。ノアはボディがスクエアなので、車幅感覚がつかみやすくなっています。あまり運転が得意でない方でも扱いやすく、子どもの送り迎えや買い物などがラクになるでしょう。

そして子育て世代を意識した装備の数々。サードシートは折りたたみから跳ね上げまでワンタッチで行えます。また、セカンドシートは子どもの乗せ降ろしがしやすいよう外側方向に回転するほか、走行中に後席の子どもを確認できる後席確認ミラーも備えています。

さらにスライドドアには、子どもやお年寄りの乗降性を高めるため、低いステップとチャイルドグリップを採用。使い勝手や実用性をとことん追求しています。

パワートレインは、直4 2Lエンジンと燃費効率に優れるCVTの組み合わせ。燃費は最も優れるグレードで、10・15モード14.2km/Lです(2010年4月のマイナーチェンジ後は10・15モード14.4km/L)。

そんなノアも、今年で登場から6年目。100万円以下で買えるのは当然でしょうが、2月1日現在の最安値はなんと車両価格52万5000円でした。走行距離は10.4万kmですが、修復歴なしの現行人気ミニバンがその金額と聞いたら、子育て世代でなくとも食指が動くのではないでしょうか。

相場のメイン価格帯は100万~170万円あたりなので、さすがに走行5万km以下で修復歴なしの中古車を狙おうとすると、100万円では難しいのが実情です。しかし、流通量は全国で800台以上と豊富で、好みのカラーやグレードが選びやすい側面もあります。

取り回しが良く、子育て世帯に役立つ機能満載のノア。子どもがいると出費がかさむものですが、それなら車への出費は中古のノアで安く抑えるのはいかがでしょう? 満足感は高いと思いますよ。

Text/金子剛士

エクステリアは立体的なボディとグリルからフードへと続く彫りの深いデザインにより、ヴォクシーに比べると親しみやすい印象を与える

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インパネは3層の立体構成で先進性と広がりを演出。運転席と助手席で別々に温度設定可能な左右独立エアコン(花粉除去モード付)を備える

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2列目シートが外側に回転するため、子どもの乗せ降ろしが容易。また、同中央席が折りたたみできるため、1~3列目までウォークスルーできる

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