20年ほど前まではセダンが車のスタンダードでしたが、今はコンパクトカーやミニバンなどに人気が集まり、いつの間にかセダンは衰退してしまいました。しかし、中古車市場は人気で価格が決まる。すなわちセダンは今おいしい存在といえます。今回は、そんなおいしいセダンの代表格、日産フーガをご紹介します。

フーガはセドリック/グロリアの後継車に当たり、2代目となる現行型が登場したのは2009年11月。これまでの特長を継承しつつも、「走・美・快」をさらに追求しています。当時の日産のフラッグシップカーとして開発されました(現在はシーマがハイブリッド車として復活しています)。

3つのキーワードの“走”は、動力性能と燃費性能を両立させた2.5Lと、スポーツカー顔負けのスペックを誇る3.7Lの2種類をラインナップしたことです。後者の最高出力は333馬力で、ひと昔前では考えられないパワーを備えています。

“美”は、もちろんスタイリングです。まるで動物のように躍動感あふれるデザインは現行型フーガならでは。ノーズの低さや張り出したフェンダーが、地面をしっかりつかんでいるかのような印象を与えてくれます。

そして“快”は、心地よい快適な居住空間の創造です。質感の高さや広さだけでなく、装備の面でも快適性をサポート。アロマディフューザーなどを搭載し、自然なそよ風や森の中にいるような空間を演出する「フォレストエアコン」も設定されています。

そんな様々な魅力があるフーガですが、先にお話ししたとおり、現在はセダン不遇の時代。それだけに相場が低く、おいしい状態にあるのです!

例えば、修復歴はありますが走行6.6万kmの250GT。これは新車時価格427.4万円ですが、半額以下の189万円で発見しました。早くも200万円を切ってきています(12月13日現在)。

相場はまだまだ200万円台を下回らないものの、走りのいい370GTでも229万円から狙うことができます(同日現在)。流通量は全国110台程と決して多くはありませんが、じっくり待てば必ず目当ての1台が見つかるはず。セダンが安く買えるだけに、フーガは今が買いのタイミングです!

Text/金子剛士

現行型で大きく変わったのがスタイリング。独特な形状のヘッドライトは“筆の勢い”を表現。ボディサイドは立体感を表わしている

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質感高いインテリアは華やかさも兼備。特にインパネまわりは職人が純銀粉を手で刷り込む加工を施し、木目を華やかに彩っている

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リアシートはフラッグシップカーの名に恥じないゆとりの空間を確保。ドライバーズカーでありながら、後席も極上の快適性を備えている

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