調査報告書 2012年6月
File No.135

トヨタ 86派生ハイブリッドスポーツ

※2012年6月28日現在における新型車の発表についての予測記事です。発表を保証するものではありません

トヨタ 水平対向HVスポーツ予想イラスト|ニューモデル速報
トヨタ 86透視図|ニューモデル速報トヨタ 直噴水平対向エンジン|ニューモデル速報

Photo/マガジンX編集部

予想発表時期2015年以降
●全長x全幅x全高:4300×1795×1300(mm)
●搭載エンジン:2L 水平対向+モ−ター

水平対向×モーターの俊足スポーツ

プリウスから始まり、コンパクトなアクア、Lサイズミニバンのアルファード/ヴェルファイアとラインナップを拡充してきたトヨタのハイブリッド車。いよいよ、満を持してハイブリッドスポーツの本格開発が始まったようだ。

ベースとなっているのは、2012年2月にデビューした人気のボクサースポーツ、86だという。FRの専用プラットフォームを採用する86だが、規模の小さいスポーツカー市場では収益的にペイできない。そこで派生車種の登場となったようだ。

86がベースとはいっても、2ドアクーペとはならないようだ。おそらく86とはまったく異なる別車種に仕立てられるだろう。前述のとおり、販売台数を稼げるモデルにしなければいけない。4ドアセダンという可能性も否定できない。まだ詳細はつかめていないので、ここでは期待を込めて、3ドアのスポーツハッチの予想イラストを掲載する(写真左)。

今回キャッチしたモデルのハイブリッドシステムについては選定の真っ最中だが、有力なのは1モーター方式だといわれている。実現すれば、写真右上(ベースとなる86の透視図)の赤い部分、エンジンとトランスミッションの間に挟み込まれることになるだろう。なぜ、いまさらマイルドハイブリッドなのだろうか。

実は、トヨタ自慢の2モーター方式は重量がかさむ上にスペース面でも不利なのだ。軽さが身上でサイズが小さい86をベースにすると、失うものが大きすぎる。軽快なハンドリングはスポイルされるに違いない。組み合わされるエンジンは、86と同じFA20型(写真右下)か、新世代のFB型1.6Lもありうる。今後の展開に注目していきたい。

以上