第226回 トヨタ カローラアクシオ(旧型) 【おいしい中古車】
2012/06/22
■先進技術満載のスタンダードセダン
新型が登場すると、旧型となったモデルの中古車相場はグッと下がります。これは注目が新型に集まるため、旧型は価格を下げないと売れにくくなってしまうからです。だからこそ安くするわけですが、中古車フリークはこの瞬間を待っているのです。今回は、先月フルモデルチェンジをしたばかりのトヨタ カローラアクシオをご紹介します。旧型になり立てのカローラアクシオが登場したのは、2006年の10月。10代目となるこのモデルからアクシオというネーミングが付けられています。
エクステリアデザインは、フードからバンパーへの一体感のある造形をフェンダー部で挟み込むことで、スタイリッシュさを演出している(左右)
アクシオの開発テーマは「新しい尺度でのクルマづくり」。ユーザーのニーズを取り入れ、確かな基本性能と上質感を“深化”することを目的に開発されています。
そのコンセプトが具体的に表れているのが、バックモニター。今では多くの車に装備されていますが、アクシオは2006年の段階で全車標準装備としていたのです。これは、ユーザーのニーズを積極的に取り入れたことの表れともいえるでしょう。
また、プリクラッシュセーフティシステム(ミリ波レーダー方式)やインテリジェントパーキングアシストなどの先進装備を採用。アクシオは、セダンの新しいスタンダードを提案する車でもあります。
使い勝手の良さも魅力のひとつです。5ナンバーサイズなのでそもそも取り回しが良いのですが、フロントのコーナー部分を削ぎおとすことで、さらに扱いやすさを向上させています。その他、このクラスでは珍しい、ステアリングの前後方向に調節できるテレスコピック機構を備えているのもポイントです。
エンジンは、新開発の1.8Lエンジンと1.5L(ともに直4)の2種類。1.8Lエンジンは、吸気と排気の両方を最適にコントロールする「Dual VVT-i」の採用で、動力性能と燃費・環境性能を高い次元で両立させています。ミッションはCVTをメインに、1.5Lモデルのみ5MTも選べるようになっています。
シンプルなインテリアは、心地よさと使いやすさを重視。各装備を効率的にレイアウトしている(左・中) 新開発の1.8Lエンジンは、パワーと燃費を両立(右)
■50万円台で程度の良さそうな物件が登場!
さて、そんなカローラアクシオですが、冒頭でもお伝えしたとおり、先月新型が登場したことで相場が下がり、おいしさが大幅にアップしています。例えば、修復歴なし+走行3.3万kmの1.5X。これがなんと55万円で売られています。ちょっと前まで現行型だったことを考えると、驚くべき価格。セダンは他のボディタイプに比べて狙いやすいのは事実ですが、それでもこの価格には驚くばかりです。
さらに、上級モデルとなる1.8Lエンジン搭載グレードにおいても、お買い得感バツグン。修復歴なし+走行4.3万kmの中古車が、58.8万円です。近年のセダンは国産も輸入車も肥大化傾向にありますが、そんな中、扱いやすいカローラアクシオは、今こそ注目すべき1台ではないでしょうか。
日刊カーセンサーの厳選情報をSNSで受け取る
第226回 トヨタ カローラアクシオ(旧型) 【おいしい中古車】/旬ネタ
あわせて読みたい
メルセデス・ベンツの電気自動車5選|中古車で超お得!新車価格の半額以下なEV物件もあるが、買いか?オススメな選び方を解説
“SUV疲れ”した人に贈る「代わりに、実用性も備えるスタイリッシュフォルムが新鮮なコレ、どうですか?」5選
【試乗】新型 アウディ A5|堂々たるサイズの新ネーミング基幹車種、ベーシックモデルも必要十分に実用的!
【試乗】新型 BMWアルピナ B4 GT|Dセグメントセダン最上! 良質なライドフィールを濃密に楽しめる“実用スーパーカー”
令和のデートカー5選|現在のオススメをZ世代が紹介!プレリュード復活予定の2025年に選ばれるのはどのモデル?
新型VW パサートのセダン廃止に絶望した人に贈る「代わりこのプレミアムセダン、どうですか?」5選
マツダ RX-8の魅力は速さじゃない!? 中谷明彦とZ世代モータージャーナリストが、ロータリーエンジン搭載スポーツカーの魅力に迫る【カーセンサー中谷塾】#4
自由と絶景とハプニング! ルノー アルカナで行く神様が集まる「神津島」への旅
ケンドリック・ラマーの愛車 ビュイック GNXの中古車流通“0台”に絶望した人に贈る「このイケてる車、グラミー受賞ラッパー愛車モデルの代わりにどうですか?」5選
【名車試乗】トヨタ アルテッツァ(初代)|メカチューンの真髄を知らしめる、超高回転2Lモデル