第214回 日産 エクストレイル(現行型) 【おいしい中古車】
2012/03/23
■中身が大幅に進化した大ヒットSUVの2代目
丸洗いできるウォッシャブルラゲージを採用し、アウトドアをこよなく愛する人たちを中心に、絶大なる支持を獲得した日産のSUVといえば、初代エクストレイル。今回は2代目へとシフトし、さらに進化した現行モデルをご紹介します。「SHIFT_challenge spirit」という言葉を覚えている方も多いでしょう。現行型のエクストレイルは、2007年の8月に登場しました。コンセプトは「アウトドアスポーツを最大限満喫するためのタフ・ギア」。スタイリングはキープコンセプトながら、中身は大きく変貌を遂げています。
4WDの力強さと踏ん張り感を表現したフェンダーや、存在感ある大型のヘッドランプなどで、悪路走破性の高さを予感させるエクステリアを実現している(左・右)
最大の進化は、最新の電子制御4WDシステム「オールモード4×4-i (ヨーモーメントコントロール)」の採用による、全天候型の走破性能の高さでしょう。
これは、4WDコンピュータがステアリングの舵角センサー、車両の旋回情報を判断するヨーレートセンサー、Gセンサーからの情報を瞬時に分析し、自動的にきめ細かい前後のトルク配分を行うというものです。これにより、滑りやすい路面でも、自然でなめらかなコーナリングを実現しています。
4WDモードは、走行状況に応じて、トルク配分を自動で100:0から約50:50まで切り替えるAUTOモードと、発進時に前後のトルク配分を固定し、エンジントルクや4輪のブレーキを最適に制御して高い走破性を実現するLOCKモードを搭載。さらに、坂道発進時などにフットブレーキから足を離した後もブレーキ圧力を約2秒間保持することで、車両が後退するのを防ぐヒルスタートアシスト機構なども装備しています。
使い勝手も大きく進化しています。リアショックのレイアウト変更により容量が増大したラゲージルームは、ウォッシャブルラゲージボードの下に、取り外し可能なアンダートレイを装備。フロアや天井などにも防水加工が施され、インテリアはフル防水仕様となっています。
エンジンは、直4の2Lと2.5 NAのほか、2Lのディーゼルターボをラインナップ。ミッションは基本CVTとなりますが、20X(2009年12月以降は20Xtt)と、20GTディーゼルターボのみ、MTを選択することができるようになっています。
インパネは、トリムに繋がる伸びやかなラインで、室内空間の広さを強調(左) 車内は大人4人が快適にくつろげる空間を確保(右) エンジンは3タイプを用意(右)
■いよいよ100万円を切る中古車が登場!
さて、初代の大ヒットに引き続き、2代目も人気が高く高値安定傾向にあったエクストレイルですが、登場から4年半が経過し、いよいよおいしい存在といえる状況になってきました。というのも、いよいよ100万円を切る中古車が登場してきたのです。例えば、2008年式の20X。修復歴なし+走行距離6.5万kmの中古車が、96.9万円で狙えます。年式を考えれば、多走行気味ではありますが、寿命という観点で考えれば、まだまだこれからという走行距離です。
走破性能の高さはもちろん、ユーティリティや使い勝手に優れるエクストレイルは、アウトドアだけでなく、日常生活においても役に立つ機能や装備が盛りだくさん。100万円切りを機に、ぜひ狙ってみてはいかがでしょうか?
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第214回 日産 エクストレイル(現行型) 【おいしい中古車】/旬ネタ
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